思い出の品を使い切る。
今回の旅に持参したものの中には既に処分していても不思議ではないものがいくつか含まれています。
以前ならとっくに処分して新しいものに買い換えていたところですが、今回の旅の準備のコンセプトを「増やさない」と設定していたこともあり、この旅で最後にしようと持参したのです。
参考 旅の準備のコンセプト。
きっちり使い切った感があるので道中で別れるものが出てきました。旅の途中で別れるなんて少々寂しいけれど、これもまたタイミングです。
今日捨てたもの
- ボディバッグ
見ての通り、あまりにもボロボロ。
持っているのが少々恥ずかしい程に劣化したこのバッグ、今まで持っていたのはこれが既に「思い出の品」になっていたからです。
モノ自体はさほど思いいれもなくお気に入りのデザインでもなく、特別使い勝手が優れているわけでもないこのバッグ。でも、海外生活中は文字通り肌身離さず使っていたまさに「相棒」でした。
いくらも入らない小さなバッグなので、中身はいつも財布代わりの小さなポーチとハンカチ、ティッシュ、携帯のみ。ローカルな乗り物を使うけれど絶対にスリ被害に合いたくない私はこのバッグの上からパーカーなどを腰巻きしてカバーする、という念の入れようでした。
その甲斐あって一度も被害に遭うことなく過ごせたからか、このバッグにかなり愛着が沸いてしまいました。
とはいえ、もう既にあちこち綻びてるし、ストラップも千切れそうなので防犯面でも心配。この旅で最期を迎えるだろうと思っていたところ、ソンクランに持参したことで完全にその役目を終えました。
うん、華々しい最期と言える。
今までずっと一緒にいてくれて、本当にありがとう。
正直、このバッグを手放すのは想像していたより切ないです。
今まで散々手放してきた「思い出の品」とは違って、このバッグとの思い出は自分の歴史の中ではかなり新しいものだからでしょうか。
参考 これまでに捨てたもの。
40過ぎて新たな決断をした当時のことや、不安でいっぱいだった初めての海外生活、出会った多くの人々。そんな記憶が一気に押し寄せてきます。
じゃあ記念に取っておけば?とも思わなくはないのですが、それも違う。既にモノとしての役割を終えたバッグを保管せずとも、その思い出自体が消え失せることはないのだから。
手放すのがちょっと切ないような思い出が詰まったモノ。
この年齢になってもまだまだそんな気持ちになれる新たな経験ができるなんて、すごく幸せなことなのだと改めて思うのでした。
この先の人生でも、まだまだ楽しい思い出がたくさんできるかな。
できるといいな。
関連記事
-
サイト閉鎖で考える切ないお仕事。
By: C.E. Kent[/caption] 愚痴らないこと嘘つかないこと負けないこと投げ
-
手持ちの服を活かす買い物方法を改めて。
先日新しい靴を購入したので新たな冬のコーディネイトにあれこれチャレンジできて楽しいです。
-
70代ミニマリスト主婦が団子を練らない理由。
先日もコメントをいただきましたが。 関連 70代ミニマリスト主婦の財布。 母の習
-
持たない暮らし、引っ越し費用はまさかのタダ。
久しぶりの引越しについて、備忘録的にあれこれ記しておくとします。 半世紀生きてきた人
-
旅行の荷物は準備不足で増えていく。
そんなわけでバンコクに入りました。 タイも約1年ぶりでしょうか。 まあこの1年は珍し
-
彼女がものを減らす理由と削れない贅沢費。
そろそろものを減らそうと思う。 今まで減らし界隈には全く興味のなさそうだった友人の宣言
-
ドライヤーを使わない生活に終止符を打つ。
By: Llyfrgell Genedlaethol Cymru / The National L
-
オールシーズンこれ一枚、が洗濯したらぺったんこ。
5月だというのに各地で余裕の30℃ですって。夏ですね。 寒いよりは暑い方が全然マシなの
-
大量に処分したネイル用品。
使わないメイク用品や化粧品サンプルなどと一緒に大量にネイル用品も大量に処分しました。
-
雨の日にはレインシューズを。
雨が続く東京。 梅雨真っ只中だから当然といえば当然だけど、今年は7月初旬に梅雨明けの可