収納術に興味もなければセンスもない、だから他に選択肢はない。
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最終更新日:2018/06/24
ミニマルライフ
現在の住まいには収納がありません。何度も同じことを書いて恐縮ですが「少ない」ではなく「ゼロ」です。
収納スペースが全くない。
これは生まれて初めての経験だったので引っ越してきた当初はさすがに途方にくれましたが、想定していたよりもさらにモノを捨てざるを得ない状況に追い込まれたのは今となってはラッキーでした。
なぜなら、私のような人間が身軽に暮らすには捨てる以外の選択肢がないからです。
現在発売されている収納術の本の数
今日書店に行って一通りパトロールしてみると収納術や片付けに関する書籍が多いことに驚きました。試しに今Amazonでタイトルに「収納」がつく本を検索してみたら2,957冊ですって。もちろん内容を全てチェックしたわけではありませんが、恐らく片付け関連の書籍ですよね。結構多い。ちなみに「家事」で検索するより多い。
収納に関する本、と言ってもその内容は整理整頓に関する心構えから、おしゃれな収納家具カタログ、100均グッズを使ったお手軽収納術、子どもがいる家庭の片付け法、シングル向けワンルームマンションでの収納方法など、バラエティ豊か。もはやどの本も自分の状況にはフィットしないわ、なんてことはありえないほどに細分化されています。
こういうの、読むの楽しいんですよね。読んだだけで片付け上手になった気になっちゃうから。
読んだだけでできた気になる、というところは読んだだけで痩せた気になるダイエット本とか読んだだけで話せる気になっちゃう英語学習本とかと同類でしょうか。インテリア関係の本は見る楽しみがあるのでまた別かもしれませんが。
ちなみに私は収納術に関する本は殆ど読みません。だって難しいんだもの。
実は難しい収納テクニック
できたらいいな、とは思うんです。でも、がさつな私にはかなりハードルが高い。
家具と家具の隙間を利用した収納とか、壁のスペースを収納に使うとか、ましてや「見せる収納」なんて難易度高すぎ。今は収納がないので持ち物丸見えですが、これは見せる収納ではなく、単に見えてるだけ、だからね。
そのくせ生活感のある部屋が嫌いなものだから100均グッズも苦手。
「収納術」にさほど興味もなければ技術もセンスも持ち合わせていない私がスッキリした部屋に住みたいと思ったら、選択肢はひとつ。
そう、持たないことです。
モノが少なければどうにかこうにかシンプルにできる
子供の頃は一体どうなることかと自分でも心配なくらい片付けられない子だったので、そこから考えればかなり成長したとは思いますが、それでもやっぱり収納センスはありません。
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まあ収納センスもファッションセンスと一緒で練習すれば身につけられるはずなのですが、それにしてもいきなり大量の荷物を収納する技術を急に習得するのは難しいだろうし、数が少ないほうがやりやすいのは明らか。そもそも持ち物が多すぎると持っているものの分量が把握できていないことが多いので、収納計画を立てるのも難しい。
収納に限らず、パーソナルスタイリストの方もまずはクライアントのワードローブを全て並べることから始める、というしね。
結局何が言いたいかというと、収納術を会得するよりも、持たない選択をしたほうが簡単ってこと。
片づけが苦手で収納センスにも自信がないけどすっきり暮らしたい、という人はやっぱりモノが少ないほうが何かと捗るよ、という話でした。
もしも私が収納センス抜群だったらもっとモノを持つ人生を送っていたかもしれない…と考えると、これでよかったのかもしれないけど。
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