怒れるおじさんと、聞かない若者。

公開日: : 日常

「うるせえな!ダメだって書いてんだろ!」

いつものカフェに突如響き渡った怒声に、店内の空気が一気に冷えた気がしました。

早朝の駅前カフェという場所は、毎日ほぼ同じ顔が揃うもの。ずっと窓際の席で資格勉強していたサラリーマン風男性を最近みなくなったけど、さてはすでに合格したのかな、とか、全く会話をしないなりにお互いを認識していたりします。

激しい朝活、AM6:00が限界説。

よって、怒声の主であるメガネのおじさんも、なんとなくの顔見知り。一体何があったのだ。

怒れるおじさんと、聞かない若者。

おじさんが怒りを向けたのは、20代の若い男性。

フルリモート勤務中のスタートアップベンチャーマーケター風(イメージ)の若者が、席に座ったまま電話をしていたことが、おじさんのお気に召さなかった様子。

確かにこのカフェは店内の貼り紙で

  • 長時間に渡る滞在
  • 席での通話
  • Web会議
  • ネットワークビジネスの勧誘

を禁じる旨を告知しています。

とはいえ、かかってきた電話に簡単に応答したり、早朝の空いている時間を利用して資格勉強に没頭したりしている人はおり、店側としても法に触れる恐れがある最後の項目以外はまあまあまあ、という雰囲気ではあります。

しかしおじさんは厳しかった。小声で話す青年すら見逃さなかった。めっちゃ怒ってた。

怒られた青年は、特に言い返すでも謝るでもなくさっさと席を立ち別の階へと移動、その場は収まったのでした。

ルールを破ったのは青年。しかし普通に注意すればいいものをいきなり怒鳴り散らすおじさんもあまりスマートではない。妙なトラブルにならなくてよかったね、と私以外の常連さんたちも、ホッと胸をなでおろしたことでありましょう。

新しいコミュニケーションスタイル

あの時はまさかこの一連の流れが朝の風物詩になるとは思いもよりませんでした。

そう、その後何度も何度も

「うるせえな、禁止なんだよ!」→(無言で席移動)

のやりとりは続いているのです。

最初の数回はおじさんが都度異なる相手を叱っているのかと思っていましたが、よくよく見れば、毎回ターゲットはあのマーケター青年なのです。で、青年もなぜか毎回おじさんの近くの席に座って、毎回電話をし、毎回怒鳴られ、毎回席を立つのです。

なにこれ。まさか知り合いなの?孫?それとも新しい異世代間コミュニケーションスタイル?いちゃいちゃなの?

事の真意は分からず、大きな事件に発展しそうなヒリヒリ感も日々薄れていることから、ギャラリーは静観しています。というか、私にできることなどない。間に入ってまあまあここはひとつ、とかやりだすのも素っ頓狂だし、店の人に伝えたとてだからどうしたという話。

願わくば、すでに様式美と化したこのやり取りをもう少しトーンダウンさせつつ、おかしなきっかけから生まれる対話を成立させてほしい。間違ってもお互いへの不満を蓄積した末に大爆発しないで、そのうち軽口を叩き合う顔見知りになってほしい。

そのためにはまず、青年が電話を諦め、おじさんが怒声を語りに変える必要がありますね。こう書き出すと、普通にコーヒー飲んでればそれだけで解決する話ですね。期待しています。


大人のたのしい一人暮らし




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