プロになれなかった私のプロフェッショナル。
公開日:
:
最終更新日:2021/07/22
生き方と考え方
学生時代のアルバイトを含めれば、すでに30年以上も働いている計算になります。
30年。ちょっとクラっとくる長い年月を仕事に費やして来たというのに、専門スキルのひとつも身につけることなく今生を終えてしまいそうです。
虚しいといえば虚しい。そして、面白おかしいともいえる。
みなさんは、何かのプロフェッショナルですか?
プロになれなかった私のプロフェッショナル。
私に専門的なスキルがない理由は、ひとつのことを極めてこれなかったから。
同じ会社に10年在籍していたこともあるし、フリーランス歴も10年以上になるけれど、仕事の内容はその時々でてんでバラバラ。「お仕事は何をされているのですか?」という質問に対して、今だにうまく答えられない始末です。
さらには真摯に学ぶ姿勢が欠けていたこと。
30年間独学で何かを学び続けていれば、実務経験を積まずともそれなりの知識や技術が身について、汎用性の高いスキルを習得していたことでしょう。
30年も仕事をしているおかげで、新しいことにチャレンジする機会も多く、怠け者の私とて要所要所で学習はしております。が、目の前の課題を解決するための突貫学習であったため、確かな知識が蓄積されたとは言い難い。
結果、50手前という立派な年齢でありながら、どの領域でもプロフェッショナルにはなれていません。
もちろん、プロの定義にもよる話で、例えばお金をもらって仕事する=プロとするならば、私はいろんな分野のプロ。かなり多才なプロ。
一貫性のない仕事人生を送れてきたことへの面白さはあれどしかし、自分の思い描くプロフェッショナルの姿とは、程遠い位置にいるのです。
そう、いつだって、今だって、偽物感に苛まれながら生きている。
そんな「プロになりきれない」私ではありますが、いつもお世話になっているHOME’Sさんにて、うっかりプロを名乗ってしまいました。
忙しくても自炊が続くコツとは? 一人暮らし歴25年で培った簡単料理術
一人暮らしのプロ。プロの独身。自称ではありますが、まあ、この分野に関してはプロかな。
プロといっても家事効率がすごいとか、驚きの節約術で1億円貯めたとかそういう愉快な手合いではなく、一人の時間と孤独を愛で味わい、満喫し続けるプロ。地味プロとでもいっておきましょうか。まあそれも昨今のアレのおかげでよくわからない感じにはなっておりますが。
残念ながらいっぱしの仕事人にはなれなかったのだから、せめてこの分野は極めてみたい。これからも一人暮らしのプロとして、立派に務めあげる所存です。
関連記事
-
逃げよ、生きよ。孤独は怖いか、苦しいか。
内向的な人間には参考になる部分が多いと思う。 こんなコメントを添えて知人が紹介していた
-
短所はこの際おいといて、もう長所に注力する。
近所のスーパーの店長(だと勝手に思っている)が苦手です。 店長は30代半ば。時にはカウ
-
50を過ぎてもまだ結婚できないあの人。
先週スタートしたドラマ「まだ結婚できない男」を観ました。 そういや前作「結婚できない男
-
音楽を聞かなくなった理由。
音楽CDのデータ化やるやる詐欺は1年以上になりますが、CDはまだまだたっぷりあるし、既にiT
-
作家、本当のJ.T.リロイ 人は本質以上に「誰が言ったか」で評価する。
中身はもちろん大切。けれど時に内容やクオリティなどそれ自体の本質よりも 「誰が言ったか
-
日本の世帯構造は一人暮らしが主流。これからの公共住宅はコレクティブハウスに。
うん、どう考えたって、今後日本はこの流れにならないとおかしい。 参考 日本の世帯構造は一人暮ら
-
残り3/4に思いを馳せる。
お、これはちょっと面白そうだからいつか書こう。今日じゃないけど、そのうち書く。そう思いつつ関
-
街で偶然知人をみかけても99%声をかけない。
商店街の八百屋の前で、右手にねぎを掴んで立ち尽くしていると声を掛けられました。ねぎから意識を
-
「孤独が幸せ」は、本当か。
「孤独」は、寂しさや惨めさなど、ネガティブなイメージのある言葉です。 しかしここのと
-
誰かの苦手と恐れの不思議。
それなりに長い付き合いとなる友人が、実は「池」が苦手であるということを、つい最近知りました
- PREV
- ボロボロ加減に感じる郷愁。
- NEXT
- ぶりと青菜の酒蒸し献立。