なにもないのがいちばんぜいたく。
公開日:
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最終更新日:2020/11/16
ミニマルライフ
いっちょまえに忙しぶっていた先月末。
のんびりしたい、もっとやりたい
何に対してもぶつぶつと文句が多く、隙あらばだらけることばかり考えている人間ではありますが、実はわたくしこう見えて、ミッションコンプリートには誠実なタイプ。
よって今回も、どうにかこうにかクリアいたしました。
って、わざわざ威張って言うようなことでもないんですけども、以前先輩の大御所ライターさんが
「自分が今までフリーでやってこれたのは、締め切りを一度も飛ばさなかったからだ」
というようなことを仰っていて、私は先輩のような圧倒的筆力も知識も専門分野もないし、才能の面は努力でどうにもできない気がする。というか、努力そのものが苦手なのでどうしようもないが、期日を守ることならどうにかできそうなので、それだけは守るようにしているのです。ほら、私とにかく健康だから、体調関連のトラブルも起きなさそうだし。
まあその話は一旦おいといて、とにかく、この週末は久しぶりに「なんにもしなくていい」日がやってきたのですよ。
なにもないのがいちばんぜいたく。
金曜日、出先から戻る山手線車内で考えたんです。あ、今週末急ぎの仕事ないじゃないか。これ、明日は何もしないでいい日なのでは?って。五反田あたりで気づいたのですよ。
急ぎの仕事もなければ、読み込むべき資料もない。加えてプライベートの予定もないし、洗濯物もたまっていない。
こ、これは…「何もしない日」確定…!?
そう気づいた瞬間心と脳内にぱああっと広がった、バラ色のときめき。私はありもしないバラの香りを車内に感じ取りながら、高輪ゲートウェイあたりまで大事に大事に、ときめき続けたのです。
ときめきが爆発してうっかり踊り出し、思わずそのまま走って下車!みたいなドラマチックな展開にはならず、平然と座りっぱなしだったんですが、奥さん、高輪ゲートウェイ駅ってもう利用されました?私、まだ降りたったことすらありません。
土地勘のない高輪で踊り狂うことはなかったけれど、ウキウキ止まらずその後に結局途中下車。飲みに行っちゃいましたよね。ビールはいついかなる時に飲んでも旨いものと相場が決まっておりますが、さらに旨く感じましたね。アテは刺身盛り合わせだったので、辛口の純米吟醸も追加しましたよね。そのあとシメの蕎麦手繰って帰宅しましたよね。すっかりご機嫌で、3駅分くらい歩いて。
正直、こんなに幸せでいいのかしら?ってくらい、たのしかった。なにもないって、最高にぜいたく。
何もしない、といいつつ翌日は結局仕事やら領収書の整理やらしちゃったんだけど、こう、すべきことや約束や予定がなにもない時間の愛おしさったらないな、と改めて実感した次第。
なにもしないのがこんなにたのしいって、自分の人生お得すぎるなと。なにもないのがいちばんぜいたくに思えるなら、なにかあったらすごいうれしく感じるし、いいことがあったらサンバにルンバで大騒ぎ、なわけでしょう。なんというイージーモード。
なにもない状態ですらウッキウキ?ならばスペシャルないいことがドンドン押し寄せてこようものなら、幸せを抱えきれずにかえって疲れてしまうかもしれない。でも、半世紀近くこの世でやってきた経験から考えると、スペシャルってそんなに頻繁には訪れないからこそスペシャルなわけで、なにもない通常モードを好ましく過ごせるほうが、いろいろ効率いいんですよ。
いやあ、いいなあ。なにもないの、ほんと好き。たのしすぎ。
しみじみとなにもない時間を噛み締めながら「viva!公務員」とか「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ★アディアオス」とか観てのんびりゆったり過ごしました。イブライム若い頃から顔変わってないのすごい。
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