電話は最終手段、携帯があっても通話はしない。
先日10年近く会っていなかった友人と再会しました。最近この
「めちゃくちゃ久しぶりの友人と会う」
パターンがすごく多い。
本来ならしばらく離れていた東京に戻った時点であちこち連絡して挨拶をすべきだったのでしょうが、ボーッとしている間にすっかり時は流れていた、というのは嘘で単に引きこもり癖が全面に出ていただけです。
なんというか、いよいよ春って感じでしょうか(適当)。
久しぶりの友人と再会するきっかけは
年下の友人Sと再会したきっかけは、Facebookのメッセージ。
もともと繋がってはいたけれど直接連絡を取り合うことはしていなかった私たち。彼女のほうからふと、もしかして東京に戻ってる?というメッセージを送ってくれたことがきっかけとなり久しぶりの再会を果たしたのでした。
おお、久しぶり!とFacebookのメッセージで何度かやり取りを交わしたあと彼女が送ってきたのは
「ところでLINEのID教えて」
という要望。そうか、最近はこういう軽いやり取りはLINEなんだよなあと時の流れを実感したり。
数日後、早速新宿のカフェで合流して近況報告しながら
「そういえば昔めちゃくちゃ長文メールのやり取りしてたよねえ」
と懐かしい思い出話に花を咲かせる。
Sと知り合った当時私はまだ30になったばかりで彼女はぴっちぴちの20代。なんだかんだとつまらない世間話を「メールで」延々していたのでした。
そうなんだな、当時はLINEなんてなかった、というか、スマホすらまだなかったからなあ。
通話機会が減っている

By: Lenore Edman
先日新聞で
「電話での通話時間が減っている」
という記事を見かけました。
1980年代から右肩上がりで上昇していた日本人一人当たりの電話回線使用時間は携帯・PHSの契約数が固定電話を抜いた2000年頃をピークに減少を始め、2015年にはピーク時の約半数にまで減少したのだとか。電話を使う頻度の少ない若者の意見は
「通話は最終手段」
で、例えば待ち合わせ時にうまく会えなかったりなど至急連絡を取りたい場合にしか通話機能は使わず、普段はLINEなどを使ったチャットでのコミュニケーションが当たり前とのこと。
いやあ、気持ちわかるわあ。
LINEが登場する以前からSと私が電話ではあまり話さなかったのは私たちのメールの内容があまりに下らないものだったのも理由ではありますが、私の電話嫌いが最大の要因でしょう。そして現在もその傾向は変わらず。
関連 携帯電話、電子レンジ…手放しても困らなかった6つのモノと習慣。
件の新聞記事の中では通話が減った若者の通話マナーの低下云々にも触れられていましたが、通話機会が減少することによる会話能力低下の危険性については
「そんなに人間ヤワじゃない」
とされていて、そりゃそうだわなと思った次第。電話なんてしなくても会えば会話はしているんだもんね。
メールマナーも過去のもの?
近頃はプライベートのみならず仕事でもLINEやらFacebookのメッセージで連絡するケースが増えてきました。
面会またはメールが基本、なお堅い企業や機密書類をやり取りする場面ではこんなカジュアルな方法は許されないでしょうが、用件のみをさっくり伝え合いたい取引先にとっては毎度毎度件名を記して
「お世話になっております」
で始めなければならないメールすらもう時間が勿体無い、そんな体裁はいいから実務の話しようぜ、ってところなんでしょう。それはそれで殺伐とした感じがしなくもないですが、全然意味ない社交トークはこの際端折ってよし、と割り切ってもらえるのはありがたくもあります。
しかしビジネスマナーで挨拶とか名刺交換の作法なんてものに加えて近頃はメールの書き方まで覚えねばならんのか、とか言ってたのはつい最近の気がするけど、それさえもう古いものになりつつあるとは目が回りそうですね。あれだけ多用していたFAXですらもうあんまり使わなくなっているのだからなんというか栄枯盛衰。
そのうちビジネス利用におけるLINEマナーとか出てくるのかしらん。取引先にはスタンプでの返信は極力控えましょう、とか。強引かつ一方的な電話がかかってくるのが本当に苦手で携帯電話を拒否している私としては嬉しい風潮ではあるけれど。
電話を使った通話機会が減ってもコミュニケーションとしての会話力は低下しない。それでもなんでもかんでもヤバいとかスゴいで表現しがちな若者の語彙は確実に減っているという話もチラホラ。
ヤバい死にそうなんて言葉はそうそう使わないけれど、電話が嫌いで孤独大好きな私は別の意味で表現力が乏しくなる危険性大。存在を覚えていてくれる友人がいる間はこんな風にお茶などしつつカンバセーション筋鍛えたいわ。
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