無印は買うな、の本当のところ。

By: Timothy Vollmer
若かりし頃勤めていた会社での出来事。
新しい事務所の備品調達を任された後輩が揃えたグッズの数々をチェックした上司が
「だから、無印はやめろと何度言ったら」
と苦言を呈しました。いや、苦言を呈した、というより軽くキレた、といった方が近いか。
「そんなこと言ったって、予算ってものがあるんだから仕方ないじゃないですか、ねえ?」
後輩の言い分もそりゃそうだ、ではあります。
無印良品はシンプルスタイルの正義
これ、もう10年以上前の話ではありますが、今も昔も無印良品のアイテムはシンプルライフ愛好者からの絶大な支持を誇っています。
主張しすぎないデザインなのにおしゃれに見えて使い勝手がよい、さらにはお値段もお手ごろとくれば人気がでないはずもなく。そういや海外在住時に近隣のショッピングモールに初めて無印が登場した時何気なくチェックしたら日本の倍の値段がついていたっけ。そりゃインポートブランドになるので当然なのですが、現地の友人に
「無印って日本でもやっぱり高級ブランドの位置付け?」
と聞かれてうーん、と悩んだこともあったなあと懐かしく思い出す。
私自身も生まれて初めて新築マンションを借りた時は内装が真っ白だったこともあって家具やらキッチンツールやら、無印の商品にはいろいろお世話になりました。
無印は買うな、の本当のところ
もちろん無印製品のデザインやコンセプト自体が好きで使っている人も多いからこそ長年に渡って根強い人気があるのでしょうが、後輩の発した
「そんなこと言ったって、予算ってものがあるんだから仕方ないじゃないですか、ねえ?」
という言葉も一理あるというか、これを理由に無印を選択するケースも多いでしょう。もう少し潤沢な予算があれば違う製品を選ぶのだけどそうはいかないからとりあえずは無印を選んでおけばいいかな、という。
けれど上司は別に予算なんて無視してもっと豪華にしろとか無印はダサいからダメなんて意味で言ったのでは決してなく。曲がりなりにもファッションやデザインに携わる人間ならば例えオフィスの備品であっても
「とりあえずここのを使っておけばOKでしょ」
的な考えでラクしようとするな、もっと自分で考えて、学んで、選べ、ということが言いたかったのでしょう。
お手軽なおしゃれっぽさで満足せず、高級とかお手ごろプライスなんていう「値段」だけで判断せず、もちろんブランドに頼ることもせず、自分の頭を使ってセンスを磨き経験値をつけながらモノを選べるようになれ、と。
いやあ、それが難しいからこそ私たちは安易にブランドに頼ってしまうんですよセンパイ。なんてことを「おしゃ家ソムリエ おしゃ子!」を読みながらぼんやり思い出したわけです。その上司はおしゃ子並みにおしゃれ英才教育を受けてきた人でしたからね。
私自身常々片付けセンスがない、と開き直っていますが、結局のところファッションであれインテリアであれ料理であれ片付けであれ、センスなんてものは経験値によってある程度底上げされるもの。センスがないから、は経験(=学習)する努力を怠ることへの言い訳、ですね。ハァ。
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Comment
興味がある分野やこだわり度合いは人によって違うから、何とも言えないですけども。
予算も視野に入れてシンプルに揃えようと思ったら、無印に行けばあらゆる分野の商品が全部ある!という信頼感は無印の強みであり、そこを狙ったのかと思っていました。
ここまで白っぽい&シンプルな商品を置いているお店、なかなかないですよね(それこそ私が知らないだけ?(笑))
全国に店舗があって欲しいと思ったらすぐに行けて、手にとって見られることもメリットかと。
お金を出せばもっとかっこいい海外メーカーの商品は買えますが、台所用スポンジ程度なら無印に行ってしまいます。
そういう意味では、無印の「これでいい」というテーマにすっかりのっかっているような気がします。
ちなみに、有名文具メーカーの商品は機能面では素晴らしいですが、もう少しデザイン頑張って!と感じることがあります。
個人的には、付箋や紙ファイルによくあるパステルカラーのような色合い(特に黄色!)が本当に苦手で目に入るとイライラします(T_T)
かっこいいネイビーとかグレーで、グラデーションで色の差をつけた商品がほしい…誰か作ってほしい…余談です、すみません。
ケイコさん
無印はシンプルでいろんなスタイルに馴染むデザインの商品が多く、しかも手が出しやすい価格というのもありがたいですよね。すっきり暮らしたい層にはまさにツボ。が、この時は会社のコンセプトがシンプルとは違う方向だったのに無印なら無難にまとまるかな的発想で選んでいるのが透けて見えたのがお怒りポイントだった気がします。便利な無印で揃えて逃げるな、と。何せ厳しい人でしたから。
>かっこいいネイビーとかグレーで、グラデーションで色の差をつけた商品がほしい…誰か作ってほしい
ケイコさんが作っちゃうのはどうでしょう? なんて簡単なことではないですが、新しいアイテムの誕生はこんな「あったらいいな」の発想ですもんね。