貧乏入門 あるいは幸福になるお金の使い方。

公開日: : 最終更新日:2021/06/03 ミニマルライフ, 生き方と考え方

先日このブログを始めてから1年が経過して、多くの方にお越しいただけるようになった、と書きました。

参考 ブログ開設1周年。1年間ブログを毎日更新し続けて思うこと。

偉そうにブログを毎日更新するコツ、など書いたこの日になぜかアクセス数がいつもの半分以下にまで激減。

最初の頃に比べてアクセス数に大きな変化はなく日々安定した状態だったというのに1周年の日にいったい何が起こったのでしょうか。

その理由は呆れるものでした。

ドメイン更新はお早めに

アクセス半減の理由は私の不注意。

なんとドメイン更新を忘れていたのです。

いや「忘れていた」というのはちょっと違いますね。ずっと更新を促すメールが来ていたにも関わらずブログ1周年の日を覚えていたので

「当日に厳かにドメイン更新をするのだ」

などと訳のわからないことを考えていたらドメインが切れるのは1周年当日ではなく前日だった、というわけ。

アホですね。

結局ドメイン切れとなり、すぐに更新手続きをしたものの反映されるまでにタイムラグがあり、1周年当日は暫くサイトが表示されないというマヌケな記念日となったのでした。

やれやれ。
ブロガーのみなさん、ドメイン、サーバーの更新、延長は早めに済ませましょう。検索結果からもあっという間に消えちゃいますからね。

さて、サイトが表示されない間はドメイン管理会社が用意している仮の画面が表示されていたのですが、そこに「このサイトの関連キーワード」なるものが並んでいました。

どのようなシステムで抽出されたキーワードなのかはわかりませんが、ファッションやシンプルライフなどの他に節約生活、貧乏生活なるものも。

えええ、そうなんですか、という感じです。キャプチャとっておけばよかった。

孤独には強いが貧乏に弱い

確かにここ暫くは新しい洋服も買っていないし、食事は粗食だし、住まいもシェアハウスと来たら物凄くストイックな節約生活をしていると思われるかもしれません。が、実は本人はさほど節約しているつもりはないのです。

参考 お金を使わない節約生活、のつもりはないのだけれど。

もちろんせっかく自分の手で稼いだお金を無駄なことに使う気はさらさらありませんが、今欲しいものややりたいことを全て我慢してせっせと老後資金を貯める、といったこともしたくありません。老後が人生のゴールだとは思っていないし、ちゃっかり「今」を楽しみたいので。

独身女性の一人暮らしは孤独で辛い、という方も多いようですが私は孤独に強く1人を楽しめる素質があると自負しています。

が、貧乏には滅法弱い。

これは育った環境の影響なども大きいのかもしれませんが、お金がないことが原因で心にゆとりがなくなるような暮らしはしたくない、という気持ちがもしかしたら人一倍強いかもしれない。だからモノがなくても豊かで楽しい暮らしは可能だと実感しているものの

「お金なんてなくても幸せだよ」

とは言い切れないところがあります。
今の社会を生き抜いていく上で、少なからずお金は必要。もちろんその金額は人によって大きく違うのでいくらあればよい、なんて単純に算出できないけれど。

お金なんてぜーんぜんいらないよ、とは思えない貧乏に弱い(その癖に安定した生活もしていない)私。だからこそ、自分が本当に必要だと思えるモノだけで生活しようと考えたり、できるだけ長く働けるように健康に気を配ったり、新しいスキルを身につけるチャレンジをしたりするのです。

貧乏入門

貧乏といえば先日読んだ「貧乏入門」という本にあった一説に妙に納得しました。

本当はお金が欲しいくせに、自分はお金なんてどうでもいいんですと、無理やり痩せ我慢している人が、昨今の経済状況のなかで、とても増えてきているように思います。
そういった人向けに「貧しくてもいいじゃないか」「人の価値はお金で決まるものじゃないよ」「お金を持っているやつらが悪いんだ」「貧乏を楽しもう」などといったメッセージが増えてきているのも、ゆゆしきことです。

この本が出版されたのは6年前のことですが、確かに近年こういった風潮が高まりつつあるように思えます。

本当にお金をわずらわしく思っている、できれば関わりたくないと考えている人もいるでしょう。でも、お金と一切関わらないためには家族やパートナーといった他の誰かにお金の管理をお願いしなければなりません。まったくお金と関わりあわずに今の日本で生活するのは不可能だからです。

人に憧れられる贅沢を目指すより

やっぱり大切なのは、自分がどういった生活をしたいのかが明確になっていること。

心からモードファッションを愛する人なら毎シーズンのコレクションを手にするための資金が必要ですが、単に流行っているからなんとなく、程度で着こなせもしない高価な洋服を買い続けるのはどこかおかしい。そのために借金をするなんて論外です。

みんなが持っているから、この歳になったらこれくらいはないと恥ずかしいから、という妙な固定観念や見栄のために大切なお金を使うのではなく、自分にとって大切なことのためにだけ使えるようになるのが一番理想的ですよね。年収が300万だからダメだとか1,000万だからいいんだとか、単に数字だけで判断するのではなく、自分がしたい暮らしにはいくら必要なのかがわかっていれば、無茶苦茶な働き方をする必要もなくなるかもしれません。

参考 「もう十分豊かな時代なのだから、必死に働かなくてもいいのでは」

人に憧れられる贅沢な暮らしよりも、自分が本当に満足する生活がわかっていてそれを実行できるほうが幸福度は遥に高くなるでしょう。

人が本当に求めているのは、思い通りになる「自由」です。
ほんとうはこうしたいのにできない、それこそが苦痛です。

この本はお金でもミニマルライフでもなくフリーランスで働くことに関して読むことを進められた1冊だったのですが、持たない暮らしをしている今、なるほどと思える部分が多い1冊でした。

モノを持たずに身軽に暮らす

貧しいことこそを美とするかのようなタイトルから想像できる内容とはちょっと違いますが、持たない暮らしを実践してみたものの窮屈に感じる、シンプルに徹する生き方にどこか違和感がある、という方には参考になりそうです。




関連記事

母が憎い、娘が憎い。母と娘の確執と家族の距離感。

普段は静かな我が町内ですが、珍しく異様に騒がしい夜がありました。 聞こえているのはヒステリック

記事を読む

省スペース設計で滑り止め加工つきのハンガーが降ってきた。

省スペース設計で滑り止め加工つきのハンガーを手に入れました。 ずいぶん前にハンガー全と

記事を読む

メイクはするのに、白髪は染めない理由。

人に会う機会が激減してから早1ヶ月。気付けば白髪がどっと増えていました。 突然強いられたおこもり生

記事を読む

新しいものが、早々となくなっていく感覚。

何も調べていない状態なもので素っ頓狂なことを書きそうですが、itunesがなくなるって、何を

記事を読む

2月 1ヶ月で捨てたものリストと買ったもの。

By: Dawn Ellner[/caption] またまた定例ポストを。 現在の住ま

記事を読む

ミニマリスト主婦とその夫の輪っか考。

みんなのアイドル、ミニマリスト主婦。2023年秋も変わらず元気です。ミニマリスト主婦は80

記事を読む

私の気が滅入るのは、全部あいつのせいなんだ。

元来生気満ち溢れるタイプの人間ではないのですが、そこそこ機嫌よくは暮らしています。 な

記事を読む

仕事は地獄、お楽しみは全て終わった。

先日、初対面の同業の方とお話しする機会があり、自分が現在携わっている案件の状況について説明す

記事を読む

あまりにもマイペースな人。

「Hi,crispy do u remember me?」 週末の夜に届いた短いメール

記事を読む

片付けは後回し、先送り。未完了タスクの蓄積が明日の自分を苦しめる。

By: Nafis Ahmad[/caption] 案ずるより産むが易し、という言葉があります。

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑