小さな暮らしも素敵だけど、大きな家ってやっぱりいいよね。

公開日: : 最終更新日:2019/06/12 シェアハウス, ミニマルライフ

子供の頃から「大きな家」に住むのが夢でした。

高級住宅街で育った私は同級生に結構なお金持ちがたくさんいたので、友人宅に訪問する度にうらやましくて仕方なかったのです。
4階建てのお城のようなお家に住む男の子の家にみんなで遊びに言った時、ケーキを出してくれたお手伝いさんが彼のことを「坊ちゃん」と呼んでいたのを聞いてひっくり返りそうになったのを未だに覚えています。

「私も大人になったらいっぱいお金を稼いでこんな家を建てるんだ!」

と、狭い部屋で家族と布団を並べて寝ながら無邪気に夢見ていたものです。

閑静な住宅街の土地つき戸建(しかも豪邸)がいったい幾らするのかなんて当時は検討もつきませんでしたが。

タイニーハウスも素敵だけれど

が、大人になってくると現実が見えてくるので「土地つきの戸建は無理だ。3LDKのマンションをローンで買うのが精一杯だな」と悟りました。

それでもいつか地元でマンションのひとつくらいは買うだろうと思っていたのに、まあ変われば変わるもんですね。

って話、以前も書きましたけど。

家と言えば以前タイニーハウスについても書いたことがあります。

参考 タイニーハウスはいらないけれど。スマートサイジング 価値あるものを探す人生

小さく住まうのは大きなスペースを使うよりもずっとクリエイティブだし素敵なスタイルだとも感じます。タイニーハウスとは違いますが、私自身も自立してから住んでいるのは単身者用のマンションばかり。広さはせいぜい40㎡くらいの部屋にしか住んだことがないので、コンパクトに暮らす楽しさもわかる。

でも最近、やっぱり広い家っていいなあと改めて思うようになりました。

子供の頃に憧れた暮らし

子供の頃からずっとマンション住まいだった私は「家の中に階段がある」ことに異常に憧れていました。友達の部屋に遊びに行くと大抵の家では子供部屋が2Fにあるんですよね。
階段を上って初めて、自室にたどり着く。
それがなんだかすごく特別なことのように思えたものです。

今考えたら、荷物の上げ下ろしが大変なので階段なんてないほうがいいんですが、それでも「広い家」はなんだか楽しい。
そう思ってしまうのはきっとあの時の憧れを忘れていなかったから。三つ子の魂ってヤツですね。

それに私は基本的に一人で過ごすのが好きですが、自分の部屋にじっと閉じこもるのではなくカフェで一人で本を読んだり、居酒屋のカウンターで一人静かに杯を傾けたり、見知らぬ土地にふと一人旅をしてみたり、と「雑踏や喧騒の中で一人過ごす」行為を好むところがあります。
一人暮らしだけれど住まいの中に自室以外で過ごせるスペースがたくさんあるシェアハウスでの暮らしは、そんな私の「雑踏欲」を十分に満たしてくれるのです。

所有だけが夢を実現する方法じゃない

子供の頃に憧れはしたけれどやっぱり現実的には無理だった、と思い込んでいた大きな家での暮らし。35年ローンを組むこともなく、所有することすらなく「シェアする」だけで長年の夢が叶うとは思いもしませんでした。

そう、私のしたかったのは

「大きな家を買うこと」

ではなく

「大きな家でのびのび暮らすこと」。

家を買わなければできないと思っていたのに、持たない暮らしと広々とした暮らし、両方一度に実現できてなんだか得した気分です。

モノを持たずに身軽に暮らす

住まいに限らず「買わずとも、所有せずとも叶う夢」はたくさんあるはず。

無理だと諦めていたけれどちょっと発想を変えるだけで実は簡単に現実できることって他にもまだまだあるような気がします。

 




関連記事

今日捨てたもの 8/5 ティファールの鍋セット。

「これ、もういらないかも」 それまでは全く捨てるつもりがなかったものでも、突然そんな風に感じる

記事を読む

BB&CCクリーム

冬の旅に持参するスキンケアとメイク用品 ’16。

By: lina smith[/caption] 旅の荷物を少なくするべくスキンケアもシンプ

記事を読む

ものが少なくスッキリ、でも落ち着かない部屋。

By: Diana Parkhouse[/caption] 決まらない、決まりません。

記事を読む

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。 2015-2022年の「

記事を読む

妥協せずとも欲しいモノを作れる強さ。

By: Karyn Christner[/caption] 先日とある会で知り合った女性が食事中

記事を読む

アンドゥメルメステールブーツ

秋のファッション計画 2015。

By: Derek Key[/caption] 健康関係に引き続き、ファッションに関するこの

記事を読む

最小限の持ち物を最大限に活かす。

By: Martha Soukup[/caption] 昨日は週に1度の休肝日、そして休胃日

記事を読む

ジャケットの着こなし

ビジネス仕様のジャケット、着こなしをあらためて考える。

By: Robert Couse-Baker[/caption] 近頃わりとジャケットが好きです

記事を読む

“BRAND COLLECT” にブランドアイテム買取を依頼してみた。

先日ZOZOとBrandearで買い取ってもらえなかったアイテムが返送されました。 >&g

記事を読む

思い出のモノを整理して、過去の自分と対峙する。

基本的に本や雑誌は読んだら処分しています。 私にとって必要なのはそれらから得られる知識

記事を読む

Comment

  1. cocue-cocue より:

    はじめまして。
    過去に遡って拝読しています。

    この大きな家のくだり、最近私が漠然と考えていたことにとてもフィットしました。

    家を買いたい(持ちたい)のか、そういう家に住みたいのか。そこを曖昧にしていたことに気が付いたのです。

    もし可能なら、私のブログでリンクさせていただけますか?

    また、お邪魔しますね!

    • crispy-life より:

      cocue-cocueさん

      コメントありがとうございます。

      そうなんですよね。持ちたいのか、したいのか。モノや形を前にすると本来の望みがなんだったのかがわからなくなってしまうことが多くて。自分の本心を穿り出すことがこのブログを書く目的のひとつでもあります。

      >もし可能なら、私のブログでリンクさせていただけますか?

      もちろんです、ありがとうございます!

      今後ともよろしくお願いします。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑