毛皮のコート 誰も着ないのにクローゼットにある理由。

公開日: : 最終更新日:2017/04/09 ファッション, ミニマルライフ

By: Mic

とにかく気に入った洋服を長く使いすぎる傾向があるので古くなったものはきちんと見極めて引退させましょう。2015年は改めてそんな風に考えた年でありました。

関連 今日捨てたもの 4/30 長く使えばいいというものでもない。

既に役目は終えてしまったようなものを無理して使う必要はないよね、という意味であって、長く使えるものはこれからも大事に使います。

はて、それでは自分の持っているもので一番古いものはなんだろう?

そう考えると、昭和の代物が浮上しました。

未だ現役、1970年代のビンテージコート

redcoat

以前にもトレンチコートを買うかどうかの下りでちょこっと登場した朱色のコート。

古着で購入したものなので定かではないのですが、デザインやタグを見るにおそらく1970年代の代物と思われます。まさかの自分と同年代ですよ、40年ものですよ。それでもどこも綻びがなく、未だ現役。洋服ってものによってはこんなに長持ちするものなんですね。古着で入手したこともあって決して高価な商品ではありませんでしたが、それなりにしっかりした作りをするメーカーだったのでしょうか。

昭和っぽいデザインの服や小物って一部では若い女性を中心に人気があるようで「レトロ可愛い」なんて言葉も聞かれますが、私自身は昭和レトロデザイン自体には興味はありません。

このコートは襟の大きさやボタンのデザインなど、確かに昭和っぽいデザインではあるのですが、気に入っているのはそこではなく、綺麗な色とハリのある素材、そしてシルエット。大判のストールと合わせることが多く特徴的な襟部分やボタンなどはすっぽり隠れてしまうからかあまり昭和っぽさは前面に出ないのです。だからこそ使い続けられるのでしょうが、それでも私が70年代に既に大人だったとしたらこのコートも

「この古いデザイン、さすがに今更だよなあ」

なんて思って処分してしまったかも知れません。

ファッションのトレンドは巡り巡るというけれど、既に自分が経験した時代のファッションっておいそれと再び取り入れられない、と考えてしまうのは私だけでしょうか。60年代、70年代はなんとなくその時代のカルチャーとしてすんなり入ってくるけれど、さすがに数年前にパワーショルダーとか出てきたときは無理、ってなったもの。80年代、90年代のファッションは私にはあまりにリアルな「過去のトレンド」すぎて少々気恥ずかしいのです。

さて、このコートに合わせるのは長年黒のブーツと相場が決まっていたのですが、今年はスニーカーに合わせるなどコーディネートに幅を持たせたからかさらに活躍の場が広がりました。コートを製造したメーカーは既に存在していないと思われますが、作った方々はまさか40年以上も使われ続けるとは思わなかっただろうなあと考えるとなんだか妙な気分になりますね。

母の古い毛皮のコート

話は変わりますが、年末に帰省すると母が絶対に言うセリフがあります。

「今日は寒いからお母さんのミンクのコート、着ていったら?」

母が随分昔に大枚叩いて購入した毛皮のコート。自分はもう毛皮なんて着ないくせにどうにかこうにか甦らせたいようで毎年着用をすすめられるのです。が、一度も着用したことはありません。

何しろ肩パッドバッチリのものすごいアレなデザインだし、私も毛皮のコートって柄でもないし、そもそも母と私はサイズが全く違う。

30年前くらい前に銀座のママがドレスの上から羽織っていたようなゴージャスなデザイン、といえばわかりやすいでしょうか。当時はかなり流行ったスタイルだと思われますが、その時代の記憶が鮮明にある私にはなんだかリアルすぎてダメです。とてもじゃないけど着れません。もしかしたらこの手のデザインのミンクやらセーブル、レオパードのコートがクローゼットに眠っているお家は少なくないかもしれませんね。

着ない毛皮を捨てない理由

もしやもっと若い人の目にはこれも新鮮に映るのかしら?いやいや、今はリアルファー自体が敬遠される時代、暖かいから、当時は高かったから、いいものだから、なんていうもっともらしい理由があったとしても、やっぱり使えないものは使えないんですよね。

「毛皮着ていったら?」
「いや、着ないから。ていうか、サイズが全然合わないから」

なんて年末年始恒例お約束コントの小道具としてしか機能しなくなってしまった90年代の高価なコート。方や未だに現役の70年代の安価なコート。高いもの、いいもの=長く使える一生ものだなんて思いがちだけれど、そう単純にはいかないようです。

とはいえ、今はもう着なくなった毛皮のコートを母が大事にしまいこんでいるのは母の勝手。着ないんだったら捨てろ、とも思わないし言わないし、かと言って私が着ることもありません。

関連 実家の片付け、まずは主役は誰なのかを定義する。

けれどいつしか私の手でそのコートを処分しなければならない日が来たら、毎年お約束のコント芸すら愛おしく思い返すのでしょう。それはそれで、悪くないことのように思えます。

ちなみに毛皮の中古品は現在でもそれなりに需要があるようで。

参考 今、毛皮の価値がさらに高まっています。(買取プレミアム)

毛皮というと昔の方が着ているとか、バブル時代のもの?なんて思われていたのですが、それが最近になって変化してきています。
本来の毛皮の良さを見直し、機能性だけではなくファッション性も兼ね備えているのが毛皮の魅力ですが、多くの方がその魅力に気づいたことで、中古で毛皮を購入したい方が増えています。

そんなもんなんですかね。母が処分したいと言い出したら考えてみましょうか。




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