灘の酒蔵巡り その2. 浜福鶴吟醸工房

公開日: : 最終更新日:2018/07/18 旅人への道 , ,

灘の酒蔵めぐり 浜福鶴吟醸工房 hamafuku

灘の酒蔵巡り、続きです。

参考 灘の酒蔵巡り2015

今津郷、西宮郷、魚崎郷、御影郷、西郷からなる「灘五郷」。今回は阪神魚崎駅からスタートして阪神御影までを歩くコースです。

「コースです」とか言ってますが、ただの散歩です。次回は西宮のほうにも行ってみたい。

2蔵目、浜福鶴吟醸工房

灘の酒蔵めぐり 浜福鶴 hamafuku3

2蔵目は櫻正宗から徒歩3分程の位置にある「浜福鶴」吟醸工房。

参考 浜福鶴

年間を通して酒造りの出来る設備をそなえた『吟醸工房』は、伝統の酒造りを皆様にお伝えしたいとの思いを込めて、全工程をガラス張りでご覧いただける設備をそなえて、平成8年3月22日にオープンしました。

こちらは小さいながらも酒作りの工程がガラス越しに見学できるようになっています。

さて、こちらの蔵。運営会社は小山本家酒造です。
小山本家酒造は創業1808年の埼玉の会社。ん?もともと灘の酒蔵じゃなかったのか…と思ったのですが、そうとも言えないようで。

参考 会社沿革(小山本家酒造)

小山屋又兵衛は、宝暦十三年(1763年)播州・宮北村(兵庫県播磨町)に生まれました。
時は江戸時代末期、11代将軍家齋の頃、清酒の本場・灘で酒造りの技術を修得した又兵衛は「最高の清酒を造る」という志のもと、灘を後にして、単独で日本全国を旅しました。
そして、武蔵之国北足立群(現在の小山本家酒造所在地)に良質で豊かな湧き水があるのを発見しました。

昔のことなのでどこまで本当かはわかりませんが、「酒造りを志し旅に出る」って、いいですね。
結局のところは湧き水に惹かれて埼玉の地で開業することになったそうなのですが、酒造りの技術は灘仕込み。「とっておきの酒を少しだけ」にこだわった酒造りを続けていたようです。が、時代の流れと共に大量生産を軸とする企業へと変わって行きます。

そしてその後、1980年代から既にグループ会社となっていた灘の浜福鶴を吸収合併するのですが、これは創業者の灘の酒造りに対する思いを継いでのことだったのかも?なんて思ったり。
パンフレットにもオフィシャルサイトにもこの蔵に関する震災以前の記述がないので憶測に過ぎませんが、浜福鶴大吟醸の名称が「小山屋又兵衛」となっているところからもいろいろ想像が膨らむわけです。

灘の酒蔵めぐり 浜福鶴 hamafuku5

先ほど櫻正宗にて大正の酒造りの様子を見たばかりだったので、いやあ一気に近代化したねえとか思ってしまうのですが、よくよく見てみるとわりとアナログだったりして。

灘の酒蔵めぐり 浜福鶴 hamafuku7

灘の酒蔵めぐり 浜福鶴 hamafuku6

杉の木造りの麹室

この日は平日だったので空いてはいたのですが、何故か既に酒蔵巡りの試飲でほろ酔い、おおはしゃぎのご高齢団体とぶつかってしまい、圧倒されてあまり資料を落ち着いて見ることができませんでした。
醪(もろみ)の音と香りを体験できるコーナーでは団体さん全員こぞってボタンを連打、連打。
子供か!というようなはしゃぎっぷりに少々押され気味でしたが、いやあ、お元気そうでなによりです。

灘の酒蔵めぐり 浜福鶴 売店 hamafuku2

お土産によさそうなミニ樽

最後はお決まりの物販コーナー。
ここで団体さんがこぞって食べていたのが大吟醸ソフトクリーム。うーん、美味しそう、美味しそうなんだけど、ご飯食べる前に甘いもの食べるってできないのよね…ソフトクリームってデザートだもん。と、ヘンなところで気難しい私はスルー。食後だったら食べてたな。

受け継がれる伝統のブランド

さて、帰ってから改めてサイトをじっくり見ているとちょっと気になる記述が。

参考 七ツ梅の歴史(浜福鶴)

葛飾北斎や喜多川歌麿の絵にも登場する伊丹生まれの七ツ梅。江戸で圧倒的な人気を誇ったこの酒は木綿屋、田中藤左衛門商店の廃業を経て、現在浜福鶴がブランド継承しています。

料理と酒の相性を通じて「酒はあくまで料理を引き立てる脇役であり主役では無い、料理や素材の持ち味を引き出し旨味を増幅させるためのものだ。」ということを、私に伝えたかったのです。・・・「目から鱗」の思いでした。
ようやく私は、『七ツ梅』の味をどうするべきか分かったのです。そしてその味は「どんな料理のジャンルも問わない、飲み飽きしない食中酒を目指そう!」と決めました。

歴史あるブランドを受け継ぐのはやはり大変なことのようで。
日本酒は絶対食中酒!美味しいものと一緒に呑みたい派の私にはいいかも。

浜福鶴吟醸工房
神戸市東灘区魚崎南町4-4-6
TEL078-411-8339

灘の酒蔵巡り、もう少し続きます。




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