神戸の肉と、あの人と。
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最終更新日:2020/01/30
生き方と考え方
私が神戸出身だというと彼は
「神戸ってKOBE BEEFのKOBE?あの、コービー選手の?」
と、いささか興奮気味に返した。
バスケットボールの知識が皆無の私にとっては正直、なんのこっちゃだったけど、神戸ビーフすごい。とは思ったのでした。
神戸の肉と、あの人と
あれはもう8年ほど前のこと。フィリピンで働いていた頃の同僚だった彼は、大のバスケファンで、というか、フィリピン人は総じてバスケ通が多かった。彼は中でも熱狂的なファンらしく、休憩中に試合の動画を観たり、SNSでお気に入りの選手を賞賛するポストをしたりしていた。
で、冒頭の会話なのだけど、彼曰く
「コービー選手の父親が神戸ビーフの旨さに感激して息子を「KOBE」と名付けた」
ということだった。ほんまかいな、と思ったし、名前にするほど衝撃的な旨味か、とも思った。あの話、そのままスルーしちゃってたけど、今改めて調べてみたら肉が旨かったからではなく、神戸牛を出すレストランで目に入った「KOBE」の文字が気に入ったから、というのが近いみたい。
まあ、いずれにしても思いつきの肉由来ネーミングであることは、真実のようです。
スター選手と同列で語るのもアレだけど、私も肉ではないにせよ、両親の思いつきとタイミングで命名されており「優しい子に育って欲しいという思いを込めて優子」みたいなそれらしい理由のない名前の持ち主です。生まれた頃、テレビを観ていたらたまたま目について、なんか面白いからつけた、それだけの名前。
自分の名前ともそろそろ半世紀の付き合いになりますが、今でもとても気に入っています。コービー選手はどうだったんだろう。自分の名前の由来について聞かれると「Crazy」と笑っていたらしいけれど。
バスケに特段興味がなくても、大スターと呼ばれる選手の名前くらいは教養の範疇で知っているものなのだろうし、この度の訃報で牛肉のくだりを初めて聞いた、なんて人は少ないのかもしれない。
知らなくても日常生活で困りはしないけれど、知っていたからこそ頭の中で別々に存在していた点と点が線で繋がったり、古い記憶を呼び起こせたり、誰かのことを思い出したりする、そんな事柄は無数にあって。
バスケとダンスが大好きで、そこそこナルシストで、私を捕まえては甘酸っぱい恋愛相談ばかりの幼かった彼も、今ではとっくに30を過ぎている。さすがにもう落ち着いた大人になっているのかしら。私はといえば8年前と何も変わらず未だフラフラしているだけという現実が何より恐ろしいけれど、プレイすらまともに見たことのないスター選手の牛肉由来ネーミングエピソードは、私が持つ数少ない記憶のトリガーなのだなとふと思ったので記したまでです。
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