お金を全然使わない。セブ日記 7
この1ヶ月の滞在を単純に
「旅」
と称するのが正しいかどうかはわからないが、普段いる場所とは別のところへ出向き、過ごすことを旅と呼ぶのならば、これもまた旅なのだろう。
とすれば、こんなにお金を使わない旅もないのではないかと思う。
お金を全然使わないセブ島短期留学
本日で滞在12日目。
通常の旅行ならばエアーや宿泊費など事前に支払い済みのもの以外にも何かと出費がかさむのが常。観光に出かけるには現地での交通費も必要だし、入場料的な費用も発生する。そして何より、3食食べる必要がある。
しかし今回、観光は一切しておらず(もう特に行くべきところもないのだけれど)、外食も、もちろん飲酒も週末のみと決めているせいで、驚くほどお金を使っていない。
ここまで使った金額を改めて計算してみると、たったの1500PHP、日本円にして約3,300円だった。
手元に余っていた現金数100ペソを持参し、到着時に現地の銀行から2,000PHPを出金(セコい)して、それっきり。週末に外で酒を飲んだ他には、トイレットペーパーやインスタントコーヒーなど消耗品の買い物とジプニーの運賃くらいしか使っておらず、よくよく考えればまだタクシーにすら乗っていない。
1日当たり、おこづかいは約280円。今日日小学生の修学旅行でももっと散財してそうなものだが、これが実際のところである。
もちろん短期留学には申し込み時にかかる語学学校への支払い費用の他、現地到着後にSSP(Special Study Permit=特別就学許可証)の取得費用や、滞在期間によってはVISAの延長費用も必要ではある。しかし、観光ついでの留学ごっこではなく、真剣に英語学習にフォーカスするのであれば、日常生活に必要な費用はこの程度のもの。
「フィリピン留学は諸経費以外の滞在中の出費もバカにならない」
という話をちょくちょく聞いていたけれど、それは食事の提供が3食ない学校であったり、観光や夜遊びに精を出した場合の話だったのだろうな、と今ではわかる。
まあこれは私が今回は全く観光や遊びを必要としていないからではあるけれど、先週の卒業セレモニーで
「せっかくセブ島に数ヶ月も滞在したのに、結局どこへも遊びに行かずに帰国することになりました」
と笑って話していた男の子もいた。ちょっと勿体無かったかな、少しは遊べばよかったかな、と彼は言っていたけれど、はるばる飛行機に乗って南の島までやって来て、一切遊ばないで帰国するのもひとつの選択であると思う。そしてそれは間違いではないとも思う。
今日の食事
- 朝 目玉焼き、キャベツ炒め、ごはん コーンスープ、バナナ
- 昼 フライドチキン、インゲンのソテー、白菜の煮もの、なすのにんにく炒め、ごはん、チキンスープ、オレンジ
- 夜 煮魚、キャベツ炒め、かぼちゃの煮もの、梨のサラダ、ごはん、白菜スープ、すいか
食事のバリエーションはどれくらいあるのだろうかという素朴な疑問を持って毎日献立を記録し続けているが、少なくとも2週間は同じメニューは出ない模様。朝ごはんでさえ毎日違うものが出ている。
早いもので、この短期留学体験もそろそろ後半戦に突入する。注意力散漫なことで定評のある私が、ここまで集中力が全く途切れずにきているのが不思議で仕方ない。我ながら、ミラクル。
つづく。
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