ニューヨークシティパスの使い方 お得で便利で時間を節約できるのか?
今回のニューヨーク旅行はお得なパッケージツアーを利用しました。
パッケージツアーと言っても航空券とホテルのみの簡素なもので個人手配のそれと何ら変わりない旅。
が、今回はきちんと観光名所も回ってきたのです。
その理由は、観光地巡りができるチケットを利用したからなのでした。
格安ニューヨークシティパスの購入方法
類似のチケットはいくつか出ているようですが、今回使用したのはニューヨークシティパス(NewYork CityPass)なるもの。観光各所のチケットがまとまった写真↑のような冊子で
- エンパイアステートビル眺望&オーディオツアー Empire State Building Observatory(47ドル)
- アメリカ自然歴史博物館 American Museum of Natural History and Rose Center(27ドル)
- メトロポリタン美術館 The Metropolitan Museum of Art(25ドル)
- グッゲンハイム美術館 Guggenheim Museum (25ドル)または トップ・オブ・ザ・ロック Top of the Rock(34ドル)
- 自由の女神クルーズ Liberty Cruise(18ドル)またはサークルラインクルーズ(37ドル)
- 9/11 メモリアルミュージアム 9/11 Memorial&Museum(26ドル)または イントレピッド海上航空宇宙博物館Intrepid Sea, Air & Space Museum(26ドル)
以上が利用できるという観光チケットです。
Save 40% or more on New York’s 6 best attractions with CityPASS. Shop Now!(シティパスオフィシャルサイト)
販売価格は126ドルなので全て回れば78ドルお得、という計算になります。定価ベースで42%OFFですね。
※2019.2 追記
2019年3月よりシティパスの価格が132ドルに上がるようです。今購入したシティパスは2020年2月末まで使用できるので、使う予定のある方は早めに買っておいたほうがよさそう。
さらに冊子の中にはmacy’sでのお買い物が15%off、スペースシャトルパビリオンチケット25%off、マンハッタンバスツアー10%offなどのクーポンもついていました。これは時期によって変わりそうですが、利用できるものがあればラッキーといったところでしょうか。
シティパス自体は予めWEBで予約しても現地で直接購入しても価格は同じく116ドル。さらにオフィシャルサイトでもオプショナルツアー予約サイトなど他代理店でも同じ金額でした。尚、利用期限は引き換え日より9日間です。
ニューヨークシティパスを使うメリットとして謳われているのは費用面でのお得さ以外に毎度入場券を購入する手間が省けること、そして優先入場が可能な点。美術館や展望台へ行くのに毎回入場券を買うのは手間だけど、シティパスなら最初にバウチャーから現物に変えるだけでOKというのは並ぶのが嫌いな人にとっては大きな魅力ではないでしょうか。
ニューヨークシティパス、実際に使ってみた
さて、実際体験してみた上での使い勝手は。
1週間の滞在中シティパスを利用して足を運んだのは訪問の順に
- トップ・オブ・ザ・ロック
- メトロポリタン美術館
- 自由の女神クルーズ
- エンパイアステートビル
以上4箇所です。本当は5箇所行くつもりだったのだけれど残念ながらそうはならなかった理由は以下に。
トップ・オブ・ザ・ロックでバウチャー引き換え
出発前にWEBで購入していたのでバウチャーを持参し、トップ・オブ・ザ・ロックにてシティパス現物と引き換えました。が、ここが非常にわかりにくく普通にチケットを買う人、ビルに登る順番を待っている人、シティパスの引き換えをしたい人の列がごちゃごちゃになっていて途中までシティパス引き換えだと思って並んでいた列が実は入場券購入列で別のところへ行けと言われ、行ったらそこでパスポート照会だけしてまた別の窓口へ連れて行かれ、とよく分からないルールになっていました。
シティパスのバウチャーから現物への引き換えは空いている夜間の方がよい、という記述があったのでその通りにしたのですが、なんだかんだ結構時間がかかってしまったような。これ、混雑している時に行くとさらに時間がかかりそうなのでそれぞれの施設のピークタイムを予めチェックしておいて避けるなどの注意が必要です。引き換えにはIDの提示が求められるのでバウチャーと共にパスポートのコピーもお忘れなきよう。
※2018 追記
2017年より「購入時に発行されるバーコードをスマホに保存して提示する」というシステムに変更になった模様。厄介な現地ブックレット引き換えが不要になったのはありがたいですね。
メトロポリタン美術館はスイスイいける
メトロポリタン美術館へは昼一の時間に行きました。入り口にかなり長い列ができていたのでうへぇとなったのですが、この列は思いの外すいすい進むので心配なし。館内に入るとバーコードリーダーを持ったスタッフさんがおられてシティパスを提示するとピッとスキャンして入場パスを発行してくれました。早い!ここでは優先入場の恩恵を受けられた感がありました。
自由の女神クルーズが地獄
今回最も難解だったのがこれ、自由の女神クルーズ。
最寄り駅からフェリー乗り場に向かって歩くとすぐに長い列ができているのでとりあえず並んだのですが、どうも並んでいる人の様子がまちまちで気になった私。シティパスを持っている人、クルーズチケットを持っている人、何にも持っていない人が混じっているのでもしもしこの列は何の列?と聞いてみても誰もがえ、とりあえず並んでますけどなにか?みたいな感じでスタッフさんもおらず。
これは怖い、ちょっと探ってくるわと友人を残し調査を開始。
すると乗り場近くのチケット売り場にまた別の列ができており、そこで通常のチケット販売とシティパスでのクルーズチケット発行が行われていました。先ほどの列は既にクルーズチケットに引き換えた人が乗船を待つための列ですよ、とはチケット売り場にいたスタッフさんの弁。
えええ、これわかりにくすぎるわ。
ということですかさずそのままシティパスの列に並び友人にLINEで事の次第を連絡。乗船列にはそのまま1人残し、全員分のシティパスを私が並んでいるところまで持って来てもらい無事全員分を窓口でクルーズチケットに引き換え、友人の待つ乗船列に戻ったのでした。
これ、1人だったら絶対諦めてた。クルーズ乗船における友人とのLINE連携プレーが見事過ぎて珍しくwifi持ってきてよかったとしみじみ感じたのでした。
ニューヨーク タイムズスクエア近くどこへ行くにも便利なホテル。
その後我々を含むシティパス引き換え組はちょっとだけショートカットできる列に入れてくれたもののここでの優先入場感はゼロ。何せフェリー乗り場到着から乗船まで2時間かかってますからね。
もちろんこのルールは都度変わるだろうしもっとわかりやすくなる可能性もあるでしょうが、列があるからとりあえずここで並んでたらいいんじゃない?という感覚はとっても危険だなと感じた次第であります。恐ろしや。
エンパイアステートビルで旅を締めくくる
最終日に行ったのはエンパイアステートビル。ここもそもそも混んでいたし展望台に上がるエレベーターまでの道のりが激しく長いので優先入場のありがたみは全く感じられず。普通にチケット買うとなったらもっと時間がかかったかもしれないので比べられませんが、メトロポリタン美術館のようなありがたさはありませんでした。
夜景はよかったけどね。
ニューヨークシティパス、使う価値はあるのか?
ニューヨークシティパスを使って観光地を巡った今回の旅、結局どうだったのよ?使う価値あるの?という話。
うーん、当然ながら使い方によりけり、でしょうか。
正直なところトップ・オブ・ザ・ロックとエンパイアステートビルはシティパスを持ってなかったらわざわざ行かなかったと思います。よって目的地が少ないのであれば普通に都度チケット買う方がよいでしょう。逆に何を基準にどこを回ればいいのかわからなくて迷う!という場合はこのチケットを消費すべく工程を組む、というのもひとつの考え方かもしれません。
私の場合は前述した4箇所に立ち寄ったので費用的には8ドルほどお安かった計算になります。さらに同時購入割引を利用してMOMAのチケットを半額(12.5ドル)にて入手したので合計20.5ドル(=約2,480円)お得ということに。
ニューヨークシティパス(VELTRA)
CityPassと同時購入で$12.5オフ MoMAチケット ニューヨーク近代美術館(MoMA) 現代美術館(MoMA PS1) チケット付
シティパス自体はどこで買っても同じ金額なので、MOMAやウッドペリーコモンのアウトレット送迎バスなど他にも目的がある場合は同時購入で割引になるサイトで購入するのもよいかもしれません。
そして注意すべきはシティパスがあっても必ず入場できるとは限らないところ。911ミュージアムはまさかの入場制限で入れませんでしたからね。
絶対に行きたい場所は旅の序盤に予定を組んでおくことをおすすめします。以上、珍しく旅行らしい旅行だった気がするニューヨークの旅記録でした。
友人と一緒ということもあり非常に充実したいい旅ができて満足な反面、もうちょっとしょうもないこともたくさんしたかったなあという気持ちもなくはない。あれから既に1ヶ月、年が明け新政権発足まもなくニューヨークも混乱している様子ですが、また滞在する機会を持てたら次回は思う存分無駄な旅をしようと思います。
JALプレミアムエコノミー搭乗記、格安な直行便でニューヨーク旅行を楽しむ方法。
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