日本のフリーランサーに「非効率を極める」のススメ、が、辛すぎる。
フリーランサーとしては、耳の痛い話ですね…。
>>参考
日本のフリーランサーに「非効率を極める」のススメ(J-cast)
幸いにして日本には、まだまだ無駄な習慣や、非効率なことが好きなひとが大量に存在する。彼らがすぐに消えてなくなるわけではない。そういう人に、徹底的に非効率なやりかたでベッタリと寄り添うことが、生き残りの鍵だろう。
この記事で大石氏はodeskなどのマッチングサイトを利用すれば国内相場の1/20程度という低価格で海外の優秀な人材に仕事を発注できる、という点から持論を展開していますが、これ、単に「フツーの仕事しかできない人は外国人に取って代わられる」というだけの問題ではないな、と思います。
私ががまんしなくちゃ、という思い込み
私はデザイナーではありませんが、名前が売れているわけでも、華々しい経歴があるわけでもないフリーランサー。
「自分は才能もないし、実績もないから、来る仕事は拒まず、なんでもやらなきゃ!」
という気持ちでずっと仕事をしてきました。
その結果、
最後は、誰もやりたがらない仕事だけが残る。
にまんまと陥りました。
私は一応単価を明確に表示していたつもりだったのですが「相談」または「見積」という名目で、アドバイスやアイデアをタダで手に入れようとする相手が多数出現しました。
私は形あるモノを売っている訳ではないので、その線引きがかなり曖昧になってしまっていたことに、当時は気付いていなかったのです。
コミュニケーション能力が低い割に人当たりがいい私は「相談」に来られた人にことごとく気に入られありがたくも
「ぜひ一緒にお仕事しましょう!」
となることが頻繁にありました。
が、彼らが望んでいたのは私の仕事の手腕ではなかったのだと、今となっては思います。
仕事柄、取引先には女性も多かったのですが、何度か顔を合わせるうちに
「私たち、友達だもんね!お金をやりとりする関係じゃないよね?」
と、当然のように「相談」という名目で時間を奪われる日々。
夜中の2時3時に平気で相談の電話を掛けて来たり、人に紹介する時には
「お友達(または仕事でお世話になっている)のcrispyさんです。」
ではなく、
「私が今使ってるアシスタントです。」
なんて言われることもしばしば。
あれ?なんでこの人と付き合ってるんだっけ?と気付いた頃には、すっかり自信を失っていました。
「私には才能がないから、こんな風にしか仕事を取れないんだ」
って。
けれど、今考えたらこれって全て自分のせいなんですよね。
最初に「無料の」コンサルを打診された時に、プロとしての自覚があるならキッパリと断れたはずだし、自分にもっと自信があれば
「お友達だもんね!」
とうやむやにされそうになっても即座にビジネスライクな返答ができたはず。
結局、当時の私は
「私はしがないフリーランサーなんだから、こうして蔑ろにされても仕方ない存在なのだ」
と思い込んでいたのです。やれやれ。
人間関係も、時には思い切って整理しよう
今考えれば、私がもっとしっかりしていれば済んだ話だと思うのですが、当時はそこまで考えが及びませんでした。
「私さえ我慢すればいいんだ」
なんて思っていましたからね。
しばらく海外に出たことがきっかけですっかり連絡が途絶えてしまった人も少なくありませんが、今となってはお互いのためにもよい選択だったと感じます。
私が勝手に被害者意識を持ったままでは、相手にも失礼ですからね。
もしもまた、ご一緒することがあれば、次回はもっとよい提案ができるようになっていたいと切に願います。
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