「365日のシンプルライフ」を観た。(ネタバレなし)
先日取り上げた映画「365日のシンプルライフ」を観てきました。
>>参考
フィンランド映画 「365日のシンプルライフ」に興味あり。
いやあ、久しぶりに行きましたよ、渋谷。普段はまず立ち寄らない街なもので。
本当は公開初日に行くつもりだったのですが、お盆期間中の土曜だし、混んでたらイヤだなと思って週明けまで待ちました。が、それでも結構入ってましたね。
そして驚いたのが、年齢層の高さ。観客の殆どが60~70歳代の先輩方ばかりだったのです。
この映画のテーマに関心を持つのがその層なのか、はたまた平日昼間の映画館はどこもこんなものなのかわかりませんが、ちょっと意外でした。
フィンランド人の特徴?
本編とはあまり関係がないのですが、興味深かったのが登場人物みんながやたら笑っていること。
私、フィンランドの文化にあまり詳しくはないのですが、監督で主演のペトリも彼の家族も友達も、全編通じてやたらと「静かに」笑っているのです。
「そこ、笑うとこじゃないよね?」
というようなシーンでもやたらめったら「静かに」笑っていて、それがほんのりシニカルというか、所謂ラテン系の陽気なノリとは違った独特の空気感があるのです。なんだろう、あの感じ。北欧っぽさなのか、フィンランド独自のものなのか。
と、今気になって検索していたらこんなものを発見。
>>参考
「フィンランド人は他人が嫌いなようだ…」世界中の人に驚かれていたバス停の写真
(らばQ)
それから沈黙は美徳である。ヘルシンキでは乗客が他の乗客に「バスの中で携帯で通話するな」「話さず笑え」「とにかく黙れ」と表明するキャンペーンがあった。
話さず笑え…。ホント?
肝心の感想
さて、内容に関しては何を書いてもネタバレになりそうなので今のところはペトリのお母さんとおばあさんがとても素敵、とだけ記しておきます。まだ公開中なので。
ただ個人的には、片付けベタな人がこの映画を観て
「よーし、明日からモノを減らすぞ!」
とモチベーションが上がるような類の作品ではないような気がしました。
ドキュメンタリー映画ゆえ、ラストにも明確な「答え」は示されることはないし、モノを減らすっていいよ!とか、そんな単純なメッセージはこの映画に込められていません。
私はむしろこの作品を観て「記録することの面白さ」を感じたので、このブログを長く続けていきたいなあと改めて考えたのでした。
とはいえ、この映画で「人生はモノではできていない」と理解することはできるはず。そして、自分にとって大切なことは何なのかを考えるきっかけになるのではないでしょうか。
ミニマルな暮らしに関心のある方は、観ておいて損はないですよ。
今後もさまざまなイベントが用意されていて、8/23は断捨離のやましたひでこさん、8/31はときめき片づけのこんまりさんのトークショーも予定されています。
関連記事
-
乗り換え使い捨てが当然の切なさと束縛される恐ろしさ。
By: Steve Snodgrass[/caption] 契約更新時期がやってまいりました
-
ブランド買取の相場って?リサイクル店は結構良心的だと思った。
夏の終わりに、ブランドアイテム買取サイトで買取不可と判断されたアイテムを実店舗に持ち込んだ、
-
予定はできるだけ少ないほうがいい。
By: flik[/caption] テキパキ動けるタイプではない。 そう自覚している
-
ビジネス仕様のジャケット、着こなしをあらためて考える。
By: Robert Couse-Baker[/caption] 近頃わりとジャケットが好きです
-
モノがなく、愛もない部屋で。
親密な付き合いにある友人はさほど多くないので、頻繁に人の家に出入りする機会はない。でも、皆無
-
履けない履かない靴のその後。
ずっと履いていなかったパンプス。 他に処分する服と一緒にファストファッションOKの買取サイ
-
40代フリーランス、50手前で正社員になれるか。
会社勤めをやめてから、早いもので干支が一周しようとしています。 東京都内で屋根のある家
-
シンプルな暮らしを確実に遠ざける2つの邪魔もの。
By: Haldane Martin[/caption] 現在シェアハウスで生活しているので
-
見習うべきは、ていねいな暮らしなんかじゃない。
「ていねいな暮らし」なる表現がものすごく苦手なのは、自分がその対極に位置する人間だからという