女性のビジネスファッション「女はヒールが常識」ってホント?

公開日: : 最終更新日:2020/05/13 ファッション

へええ、と思ったのですが。

参考 女の社会人はヒールじゃないとダメなのか(Yahoo!ニュース)

「女の社会人」という表現はなかなかじわじわ来るものがありますが、内容を見てみると

「好きで履いてんじゃない!」

という声も多いようで。

ヒールを強要する男性上司なんて、ホントにいるの?

この女性の職場は力仕事を伴うのにもかかわらず、出社初日にヒール靴を履いていないことを上司から注意された。ヒール靴で捻挫をしてからは履くのをやめたが、それに文句を言うのは男性だけだったという。

「ヒール」の定義がよくわからないのですが、まさか10cmヒール履けってんじゃないですよね?
確かに、新入社員がデニムにスニーカーで出社して来たら注意せざるを得ない気がしますが、ハイヒールを履け、なんていう指導をする一般企業があるとは思えません。

あるのかしら?

これ、ヒールじゃなくてパンプスと解釈すればいいんですかね?

社会一般的に「女の社会人はヒールじゃないと失格」という雰囲気があり、「ヒールじゃない選択肢なんてなかった」。その一方で、嫌々でも履いていると信頼度がアップして仕事が来ることもあると、自身の経験を明かしている。

マジですか!
ヒールを履いていたら仕事が来る、そんなお得な仕事ゲット術が!?明日から履こうかな。

なんて冗談を言えるのはきっと私が生まれてこの方「普通の会社」にお勤めした経験がないからでしょう。

ちなみに私、会社員時代も仕事の時はほぼヒールのある靴を履いていました。ヒールと言ってもブーツとかサンダルとかで、プレーンなパンプスは少なかったけど、何しろヒールのある靴が好きだったのでマナー云々ではなく自分の意思で。

うん、幸運にもいつだって自分で選んだ好きな服を選んで着ることができる環境でした。

初めて就職した会社ではあまりに服装が派手だったことからお客様の前に出せないということで社長自らの指示によりお茶出しを免除されたことも。
今考えたら不思議ですね、服装の改善を指示されるんじゃなくて、お茶出し免除って。
アホの子だと呆れられていたのかしら。

その後もファッション関係をはじめ比較的ゆるい服装が許される業界で生きてきたので、所謂社会人的なファッションを強要される経験をすることなくここまで来てしまいました。

よって、「女性にヒールを強要する男性」の存在が信じられないのですが、初対面の男性に「身だしなみがなっていない」と言われたことを思い出すと、なくはないかとも思えます。

古風なビジネスマナーは時に邪魔になる

By: aotaro

話は戻りますが、仕事の出来不出来よりも社会人としての常識やマナーに重きをおくってよくわからない風潮ですよね。

”「メイクもヒールもないと、『ちゃんと仕事してるけど、社会常識のない子だな。大丈夫かなおい』とか思われるわけです。実際言われますし」”

「実際言われる」人がいるのだから、普通の企業ってそういうものなんでしょうか。メイクとヒールが社会常識が備わっている証で、それが仕事のクオリティより大事とか。

これって

「仕事は出来るけど付き合いの悪いAさんより、仕事はイマイチだけど毎日上司の誘いを断らず飲みに付き合うBさんのほうが出世が早い」

みたいなエピソードとそう変わらないような。
なんというか、無駄が多いというか。本来すべきことはなんだっけ?っていう脱力感満載のお話。

でも歴史ある、大手と呼ばれる大企業ほどこういうところがあるのかもしれません。

というのも、私はフリーになってから某大手企業の常駐仕事をしたことがあるのですが、

「この資料、正式に提出する前に〇〇部の課長に通さないと後々都合が悪い」
「▲▲部と××部の連名の場合、どちらを上に持ってくれば角が立たないか」
「C部長とD部長は折り合いがよくないので会議では席を離す工夫をしよう」

こんな会話が普通に繰り広げられていて、うわあ、テレビドラマみたい!とびっくりしたものです。
忙しく働いている人たちの作業内容の大部分が

「社内根回し」

で占められていることに、小さな会社でしか働いたことのない私はカルチャーショックを受けました。

コミュニケーション能力が低い上に気も利かない、空気も読めない私はあちらこちらの顔を立てる必要がある一般企業でのお勤めは無理だろうな、と感じると同時に、無駄が多いなあとも感じたものです。

参考 「もう十分豊かな時代なのだから、必死に働かなくてもいいのでは」

まさに、これ。
本来すべきこと以外の雑事に時間を割かれて長時間残業をする人たちを見て社会人は大変だ、と。

いや、私も社会人の端くれではあるのですが。

履きたくないなら、止めたほうがいい

ええと、そうそう、ヒールですよね。

ヒールは確かに長時間履くのは辛いもの。でも、最近は長時間履いても足が痛くならないビジネス仕様のプレーンなパンプスがたくさん出ています。
どうしてもヒールのある靴を履く必要があるのなら、自分の足に合うものをとことん探したほうがいい。足が痛いのってホントに苦痛だし、それでイライラして仕事に影響が出るのはバカバカしいですからね。

そして誰にも注意されていないしホントは履きたくもないけれど

「仕事ではヒールを履くべきだ」

と自分自身で思い込んでしまっているだけだとしたなら、思い切って止めたほうがいいです。

ヒールを履くことと、仕事のパフォーマンスに明確な関係性がないのなら、妙な思い込みは捨てるべき。スーツ着用が義務づけられている場合でもスカートじゃなくてパンツスーツを選べばパンプスじゃなくてローファーでもいいんだし、ゴムソールでフォーマルな印象の靴だってもあるしね。

と、まともな仕事をしたことのないギョサンのお前が言うな、と言われればそれまでですが、言われるがままに無理してヒールを履き続けて怪我をしても、外反母趾になっても、腰を悪くしても、会社も上司も責任は取ってくれませんよってことで。

自分の身を守れるのは自分しかいない。無理をして足が、身体が、心が悲鳴を上げる前に対策を考えましょう。




関連記事

ナイロントートがものすごいスピードで汚れる。

たった2ヶ月でこんなに汚れるものなのでしょうか。 いや、もしかすると、素材云々色どうこ

記事を読む

雨の日にはレインシューズを。

雨が続く東京。 梅雨真っ只中だから当然といえば当然だけど、今年は7月初旬に梅雨明けの可

記事を読む

今日捨てたもの 11/15 自分では選ばなかったであろうもの。

「一日一捨」運動を実施していた今年の8月ほどではありませんが、最近また少しづつモノを減らして

記事を読む

寒がりの旅 真冬・約3週間の旅の荷物。

荷物を詰め終わって思うこと。 旅の荷物の殆どは服。そして冬の旅は荷物が増える。

記事を読む

必要なもの、いらないものは変わり続ける。

ニューヨーク滞在中、7thアヴェニューを散策していてふと気づく。 あ、そうだ、確かこの

記事を読む

Tシャツしか着ない夏。

この夏はほぼTシャツで過ごしています。 少ない服で着回す、私服の制服化、そんなポリシー

記事を読む

最小限の旅ファッション、問題はいつだって靴だった。

旅の荷物について考えています。 また旅行かよ!といい加減言われそうですが。 関連 旅人への道。

記事を読む

ストール

少ない服の着まわし、失われた季節感。

まさか7月にジャケットを引っ張り出す羽目になろうとは。 東京はここしばらく、やけに肌寒い朝

記事を読む

ジャケットの着こなし

少ない服でオフィスカジュアル、買い足すべきアイテムはあるか。

真っ当なお仕事に従事されている大人男女であればビジネスやフォーマルな場でもバッチリな装いを準

記事を読む

荷物を減らして、おしゃれなんかしない冬。

そろそろ考えようかな、ということで。 関連 旅の荷物を減らすコツは、荷造り前のひと手間

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

50代一人暮らしの1ヶ月の支出。老後に備え、いかにして小さく暮らすか。

現役世代のゴールがちらりちらりと見えてきた50代。友人知人と

腰痛改善に向けて始めたこと2つ。

今年こそは腰痛改善に取り組むぞ!と宣言して早1ヶ月が経過。や

ご近所感覚の酒場を求めて。韓国ソウル一人旅で食べたもの・その2

韓国・ソウル食記録の続きです。1人で飲むなら、定食で。韓国・

やりたいことリスト’24「ちゃかし倒してゲームする」

毎年恒例の儀式・その2「やりたいことリスト」のお時間がやって

2023年、買ってよかったものベスト3。

1年間の買い物を振り返る恒例行事、今年もいってみましょう。

→もっと見る

PAGE TOP ↑