香港年末一人旅 香港島をトラムで歩く。
若い頃に観た映画を久しぶりに見ると、当時とは別の捉え方になってしまう。
なんてことがよくあります。
映画だけでなく、音楽や本などもそうでしょうか。
そして、旅も似たところがあるなあと思うのです。
3年前の香港への旅
前回香港を訪れたのは3年前。当時滞在していたバンコクから友人に会いに出かけたのが最後だったと記憶しています。
その時拠点にしたのは油麻地にあるCHI レジデンセスというアパートメントホテル。いつも尖沙咀エリアど真ん中のホテルばかりを選んでいた私にとっては尖沙咀から徒歩圏内このロケーションでさえもやや新鮮ではありました。
たった2日程度の宿泊にわざわざキッチン付きのアパートメントタイプの宿を選択する必要などなかったのだけれど、何せ宿泊費がバカにならない香港、他に納得できる選択肢もなく。よって、消去法でのセレクトでしたが、部屋の作りもロケーションもなかなか面白くて、窓からはお隣さんが洗濯物を干している様子が丸見えだったこともあり、妙な生活感を満喫できました。
うん、あれはあれで楽しかった。友達とも会えたし。
これが私の最新の香港の記憶。
20年前の香港の記憶
さらに月日は遡り、初めてここへ来たのは約20年前のこと。
ちょうど香港が中国へ返還されてすぐあたり。友人とふたりでブランドショップを回ったり、アウトレットへ出向いたり、コスメを買い漁るなど、メインのお楽しみはショッピング。今の自分から考えればもはや信じがたい行動だけれど、そういう時代だったし、そういうお年頃だったのです。
夜遅くまで騒がしく煌びやかな街の勢いに圧倒されたり、重慶マンションのインド人率におののきながらおっかなびっくり両替したりと初香港らしい記憶は脳裏に焼きついているものの、買い物以外にこれといった楽しみを見出せぬまま終わった旅だったような。驚くべきことに、特に美味しいものを食べた記憶すらない。
その後も仕事やプライベートでこの20年間何度か足を運んだ場所であるのに、香港はイマイチ自分の中で消化しきれていない街でもありました。
それは多分、自分の意思で、自分の足で歩いていなかったから。ただ街を歩く、数日間過ごす。それだけのことでも、自分で考えながら行き先を決めるのと、そうでないのとではその後に残る記憶の解像度のようなものがまったく変わってくるのだな。
と、ここ最近の一人旅歴を振り返り、ふと考える。
香港一人旅、香港島でトラムに乗って
さて、今回の香港一人旅は初の香港島側での滞在。この初体験という条件を排除したとしても、自分の中での香港の印象を少しだけよい色で上書きするような旅となりました。
その要因のひとつとなったのは、トラムの存在。
参考 HK TRAMWAYS
多分これまで一度も利用したことがなかった香港島を東西に走る路面電車、トラム。今回はホテルからの移動に便利なこともありやたらめったら乗りまくり。タクシーが苦手な私でも気軽に使える足状態で、楽しい。スターフェリーもいいけど、トラムもいいなあ。
というか私、トラムに限らず、多分、乗り物が好きなんだわ。子供か。
便利さ早さで考えればほぼ同じ路線を走る地下鉄の圧勝。でも、地下鉄って外の風景が見えないからイマイチ気分が盛り上がらない。その点、スターフェリーとかトラムは風をビシバシ感じながら外を眺めまくれるのがいい。やっぱり外を見たいよね。子供か。
トラムを使った移動をやたらと気に入ってしまい、結局この数日間で東の端から西の端まで全箇所制覇してしまいました。
20年も経てば時代感もその街自体も、そして何より自分の志向が変わるのだし、旅の楽しみ方なんて変化するのが当然。これは何も年齢云々だけが要因ではもない。けれど、以前の自分が見落としていたかもしれない魅力に気付けるようになるのは、結構うれしい。
ああ、乗り物たのしいよ。
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