韓国・釜山一人旅の食事 その1。 釜山名物をたしなむ。

公開日: : 最終更新日:2025/01/22 旅人への道

年をまたいでしまいましたが、韓国・釜山旅行記の続きです。

韓国・釜山一人旅、海のそばで暮らしたい。

今回の釜山一人旅の満足度が異様に高かった理由は、ホテルのロケーションと食の充実。出発前から目をつけていた店をくまなく回れた上に、ハズレがなかったのですよ。

ローカル酒場愛好家なもので、普段の旅では観光客で賑わう有名店にはあまり足を運ばないのですが、今回ばかりは魅力的な釜山名物に心奪われて、いそいそとチャレンジしてきました。

釜山名物ナッコプセが食べた過ぎて「ケミチプ本店」

釜山 ケミチプ本店

一番食べたかった釜山名物、それはナッコプセなる鍋料理。

ナッコプセとは、ナクチ(タコ)、コプチャン(ホルモン)、セウ(エビ)の3種類の具材を野菜や春雨と辛いタレで炒め煮にしたもの。海鮮とホルモンを合わせる発想が不思議だし、春雨大好きだし、辛いものをビールで流し込むの最高だし、で、釜山旅行でこれは絶対外せない!と楽しみにしていた一品なのです。

釜山に到着してすぐに向かったのは南浦洞駅近くにある「ケミチプ本店」。釜山市内に数店舗展開しているチェーン店のようで、ナッコプセについて調べているとこの店の情報が山ほど出てくる有名店です。

焼肉とか鍋料理って、ミニマムオーダーが2人前の店が多いんですよね。ここは1人前から注文できるとのことで、ありがたいじゃないですか。

オーダーはタッチパネル式の料金先払いシステム。ですが、日本語の堪能な店員さんがすべて操作してくださったので、私はカード決済するのみ。

引き出しに隠されたカトラリー類。ああ、韓国に来たなあと実感します。

オーダーはもちろん、お目当てのナッコプセ!「日本人は辛口は食べられないよ」というお兄さんのアドバイスにしたがって、辛さはマイルドでお願いしました。

ケミチプ本店

すぐに平たいお鍋とサラダ、白菜キムチ、もやしナムル、じゃこ炒め、ニラの和えもの、海苔と6種のおかずがセットされました。

おお、1人前の鍋にこんなにおかずがつくのか。パンチャン好きとしてはうれしい限りです。

鍋が完成するまで、おかずをつまみながらビールをいただきます。

焼肉とかもそうだけど、韓国料理店って基本的にお店の人が全部お世話してくれますよね。一人なのにお手数おかけしてすみません。でも、ここはもちろんプロに任せて手出しはしない。

一人旅?いいですね!日本のどこからきましたか?おお、東京ですか。お兄さんと軽い世間話をしながら待つこと数分で、念願のナッコプセが完成!

歯ごたえのよいタコ、ぷりぷりのエビ、じゅわっと脂が滲み出るホルモン。そして辛いタレと素材の旨みをちゃっかり吸いこんだ春雨。

ああ、いい意味で想像していた通りの味だ。これこれ、これが食べたかったのよ〜!と頷いてしまう旨さであります。

本来はニラや海苔と一緒にご飯とよーく混ぜて食べるもの、らしいのだけど、初手で全部混ぜてしまわずに白ごはん+おかずも楽しみたい派の私は都度ちまちま混ぜるスタイルで。店のお兄さんは食べ方がわかっていないと思ったらしく「もっと混ぜて!」と何回か声をかけてくれました。勝手なことしてすみませんねえ。

観光客にも人気のお店ですが、平日かつお昼時を過ぎていたからか、広くて清潔な店内に先客は数組しかおらず。ゆったりと食事を楽しむことができました。お会計はビールも込みで19,000W(約2,200円)。

後で気づいたんだけど、この付近には「ケミチプ本店」が2店舗あるのですよ。私が利用したのは比較的新しめの店構えの店舗で、もう片方はちょい年季の入った店舗。どちらも本物のケミチプなのか、はたまた私が利用したのは別の店なのか?真相はわかりませんが、料理は満足のいくものでした。今度機会があったらもう片方の店にも行ってみたい。

  • ケミチプ本店

デジクッパの店でスユク飲み「カマソデジクッパ」

白濁した豚骨スープにごはんを入れて食べるデジクッパ。こちらも釜山発祥の料理だそうな。「クッパ」は日本の焼肉屋さんでもシメのメニューとして見かけますね。

実は私、雑炊とかお茶漬けといった汁っぽいごはんの類があまり好きではありません。とはいえ、鍋のシメの雑炊は大好物なので、汁系ごはん全般が嫌いなわけではなく。なんでしょう、先ほどのナッコプセの食べ方にも通じるんですが、白ごはんは白ごはんとして一旦そのまま食べたいというか。なので、デジクッパについても汁部分には興味があるけれど、ごはんとは別に食べたいな、などと思っていました。

そしたらなんと、デジクッパの専門店にはスユク(ゆで豚)定食を出す店もあるらしいではないですか。こりゃ朗報。

カマソデジクッパ

ホテルのすぐそばのデジクッパ専門店「カマソデジクッパ」もゆで豚+スープ+ごはんの定食を推している模様。

しかも24時間営業ときた。これは早朝に突撃しなくちゃね!というわけで、朝6時に入店しました。張り切り過ぎィ!!

基本のデジクッパは8,500W。私はもちろん、お目当てのスユク定食11,000Wとビールをオーダーします。

早朝の店内は貸切状態。そりゃそうか。

キムチ類、ニラなどのおかずはセルフサービスです。

うふふ、平日の早朝からビール。それも、私が世界でいちばん好きな飲み物、瓶ビール。なんという幸せでしょう。あ、普段はこんな早朝からやりませんよ。旅行中は特別ね。

キムチをつまみながらビールを飲んでいると、出勤前の朝食利用っぽい男性グループと、夜勤明けと思しき男性2人連れが入店。

2人連れのほうは韓国ではお馴染みの焼酎、ソジュをオーダーしていました。ソウルでも思ったけど、韓国って早朝から飲んでる人結構多いよね。まあ、自分も飲んでるんですが。

出ましたこちらがスユク定食。薄くスライスされたゆで豚に包み野菜のエゴマの葉、酢漬け玉ねぎ、そして熱々の豚骨スープ。朝から大豪遊だ!

まずはそのままスープを一口味見。事前に仕入れた情報では「見た目に反してあっさりしている」との意見が多数見られましたが、そこは豚骨スープ。しっかり脂を感じます。牛骨のスープ、ソルロンタンよりかなりオイリーな舌触り。

スープには味がついていないので、卓上に用意されたアミの塩辛やタテギ(辛味噌)、胡椒などで好みに調味する方式。いろんな変化を楽しみたい私は少しづつ味変しながら食べ進めます。

そしてもうひとつのメイン、スユクのほうは

スユク

やわらかくて、めちゃくちゃ旨い!

玉ねぎやキムチと一緒にエゴマの葉で包んで食べると最高です。ビールが進む。

スタンダードなデジクッパ定食はこの豚肉がスープの中に入っている感じなんでしょうね。スユク定食のほうが料金設定が高いのは、包み野菜がつくのと、肉の量が多いから、らしい。

汁ものなら朝ごはんにちょうどいいかな、程度の軽い気持ちで選んだ店でしたが、大正解。期待を超える内容でした。ポッサム大好きだもんなー。あれ?「スユク」と「ポッサム」の違いってなに?同じもの??

調べてみると、肉を塊ごとゆでて薄くスライスしたものが「スユク」で、このスユクを野菜で巻いて食べるのが「ポッサム」らしい。そうか、確かサムってのが「包む」って意味だっけ。じゃあこれはポッサムになるのか?

いずれにせよ、素晴らしい朝食飲みとなりました。お会計は15,000W(約1,700円)。

  • カマソデジクッパ

釜山特有の冷麺を食す「ハルメ伽耶ミルミョン」

ハルメ伽耶ミルミョン

前回ソウルに滞在した際に、冷麺を食べることができなかったのが心残りでした。韓国冷麺、大好きなんですよ。コシのある麺全般が好物なので、あのゴムっぽい食感の冷麺はかなり好みなのです。

今度こそ本場の冷麺を食べるぞ!と意気込んで調べてみると、なにやら釜山には釜山独自の冷麺文化があるらしいではないですか。それは試してみなければ、ということで、これまた釜山の有名店らしい「ハルメ伽耶ミルミョン」へ。閉店時間ギリギリに滑り込みました。

店名になっている「ミルミョン」こそが、釜山特有の冷麺。私が韓国冷麺と認識しているのは「平壌冷麺」というそば粉を使う麺料理になのに対し、ミルミョンは小麦粉が使われているそうな。これは、戦時に釜山でそば粉が手に入らず、平壌冷麺の再現しようとして生まれたという経緯があるのだとか。

ハルメ伽耶ミルミョン

こちらのお店はミルミョンの他、韓国式餃子の「マンドゥ」も人気とのことでしたが、お腹のキャパ的に難しそうだったのでオーソドックスなミルミョン8,000W(約910円)をオーダー。ちなみにこちらのお店、アルコールの提供はありません。よかった、あったら多分ビール飲んでた。そして腹12分目になって苦しい思いをしていた。

やかんで出されたのはお茶、ではなく、温かいスープ。この日は比較的暖かかったけれど、冷え冷え冷麺のお供に温かいスープをいただけるのはうれしいですね。

そしてこちらがミルミョン。

見た目は普通の冷麺とさほど変わりませんが、やはり麺の色が違ってかなり黄色味を帯びてますね。

ハルメ伽耶ミルミョン

麺がかなり長いので、十字にハサミを入れていただきます。

ミルミョンはそば粉の冷麺よりも柔らかめの食感なんじゃないか?と勘繰っていたのですが、杞憂でした。めちゃくちゃコシのある麺でした。ほんのり薬膳っぽい香りがする冷たいスープでしっかり締まっていて美味。付け合わせがキムチじゃなくて大根の酢漬けなのも独特ですね。そして、めちゃくちゃボリューミー。いやほんと、ビールなくてよかったわ。

韓国本場での冷麺初体験だったので、今後はこのミルミョンが私の中での冷麺基準となることでしょう。

  • ハルメ伽耶ミルミョン

釜山のホットクはザクザク食感

最後に釜山名物番外編。

BIFF広場に並ぶ屋台の中に、ひときわ人気の店がありました。

それは、ホットク屋さん。

「ホットク」とは小麦粉やもち米粉で作った生地に餡などを詰めて揚げ焼きした韓国のおやつ。釜山では、中にたっぷりのナッツを詰めたホットクが人気なんだとか。

バターのようなもので次々に揚げ焼きされていく丸い菓子。これは危険な食べ物だ。

チーズホットクも美味しそうだけど、ここはやっぱり釜山らしくナッツ入りをキメたいですね。

できたて熱々の生地に、ナッツをどんどん詰めてくれます。

こちらが噂のシアホットク、2,000W(約220円)。中に入っているのはピーナッツや松の実など。あ、そうか。シアって「種」か。ナッツ(木の実)じゃないんだ、種ね、種。

見た目からしてオイリー&ヘビーな菓子だと覚悟していたけれど、案外ペロリといけました。たっぷりのシアとはちみつの甘さがサクサクした生地と相性良し。しかし、なんという恐ろしいカロリー爆弾でしょうか。普段はスイーツ系にさほど惹かれないのだけれど、飲んだ後は無性に甘いものが食べたくなっちゃう体質なんですよねえ。

釜山一人旅の食記録、まだまだ続きます。


大人のたのしい一人暮らし




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