ミニマリスト主婦の貯金残高。
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ミニマルライフ

年末年始はいつものように帰省して、伝家の宝刀寝正月をキメてきました。
東京暮らしも随分と長くなりましたが、正月を東京の自宅で過ごしたことって、片手で数えられる程度しかないような。
いやあ、正月はだらだらするに限りますね。正月に限らず、基本だらだら生きてますけど。
80代ミニマリスト主婦の暮らし
今年もおかげさまで両親は元気でした。
ミニマリスト主婦の貯金残高。
「お母さんが死んだら、必要なものは全部ここにあるからね」
両親宅のとある場所に設置された小さな引き出しについて、私が帰省するたびに母が解説してきます。
「必要なもの」とは、通帳などのお金周りだったり、互助会の証書だったり、親戚の連絡先一覧だったり、そういうもの、らしい。「らしい」と表現している理由は、私自身が今まで実際のブツを見たことがないからです。
今回の帰省時も、やはり例の引き出しの解説があり、やっぱり私は内訳を確認しませんでした。が、今回はお決まりの解説の中にも、ちょっとした変化があったのです。
我が両親は共に80代で、収入源は年金のみ。長らく自営業を営んでいた夫と、これまた長らく専業主婦だった妻という構成なので、夫婦2人揃っていなければ生活はかなり厳しくなる程度の収入しかありません。まとまった蓄えもないことから、両親のどちらかがいずれ一人暮らしする時が来たら、生活費の不足分は私が補填する。これが、前々から予定されていたプランでありました。
そして私自身もそろそろ老後の入り口が見えてくるお年頃。自力でどうにか今生をやり遂げるためには、両親にも元気で長生きしてもらわねばならず、ひとつよろしく頼みますよ。と、帰省の度に話題にしていたのです。
正月早々、老親におねだりをする50娘。
しかし今回、母は例の引き出しから取り出した通帳を私に提示しつつ
「一人になっても、あんたの仕送りなしでやりくりできるかも🎵」
と、謎の余裕アピールをしてきました。
母の性格上「娘に経済的負担や心配をかけまい」という親心からの発言とは思えず、純粋に「やりくり自慢」であることは明らかなのですが、確かに自慢に値すると思う。
いや、どうやったらそんなに貯められるの?
諸事情により私が家計管理をしていた時期があったため、数年前までの両親の資産状況はすべて把握しています。そこからわずかな年金収入しかない状態で、そこそこまとまった金額を作るとは。正直、驚きました。
ちなみに、数字自体は大した額ではありません。ただ、収入を考えたら、やりくりが上手すぎない?という話です。
「葬式代くらいは自分で出せるし!」
とも言っておりますが、いやそんな豪華な葬式出しませんよ?二人とも家族葬でいいんでしょ?
すごい、アナタ、やっぱりすごいよ。
ささやか過ぎる平凡な人生は退屈か。
もちろん、両親共に贅沢は一切していないし、買い物も必要最低限しかしないし、最近では外食もほどんどしなくなったようだけれど、日々の生活は非常に穏やかでゆったりとしています。いうてもう80半ばですからね。そんなに散財する機会もなかろうて。
お金の心配もなく、心身ともに健康で、海の見える街で悠々自適の老後を送っている両親は、今回の人生ゲームはほぼ「勝ち確」だなあと思った次第。頭もはっきりしていて会話も淀みないし、天晴れですよ。
あー、この両親を見ているから、自分自身もなんとかなるだろうって思っちゃうんだよなあ。50代独身非正規雇用一人暮らしのデンジャラスフルコンボなのになあ。やれやれ。
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