代わり映えのしない毎日が、永遠に続く恐ろしさ。

公開日: : 最終更新日:2020/03/16 日常, 音楽、映画、芸術、世界

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大晦日から新年をまたぐことができなくて、主人公が同じ1年を何回も繰り返すドラマ。

あれ、なんだっけ?と考えていて、似たストーリー展開だけど、全然別の古い映画を観る。

こっちは、1年じゃなくて、1日。

仕事で訪れた田舎町での2月2日が、延々と繰り返されるというストーリー。

代わり映えのしない毎日が永遠に続く恐ろしさ

最初の数日、というか、数回目から主人公の男は、突然やってきたその奇妙な状況を恐る恐る、楽しむ。

誰に会って、何が起こるとわかっているから、自分本位に好き勝手に振る舞う。誰かを傷つけても、犯罪に手を染めても、どうせまた昨日に戻っているのだから、やりたい放題好き勝手でOK!という、刹那的な行動を繰り返す。けれど次第に虚しくなり、いい加減ループから抜け出したくて、自暴自棄になっていく。

件のドラマのほうは確か、その1年に起こる出来事を熟知しているメリットを活かしてロトだか万馬券だか当てたり、株だか事業だかで大儲けするエピソードがあったと記憶しているが、リピート範囲がたった1日じゃ、さほどいい思いはできない。

退屈な生活をしている人が「毎日代わり映えのない平凡な毎日の繰り返し」なんてことを言ったりするけれど、昨日と寸分違わぬ1日がやってくることはありえないし、今日起こるであろう出来事を全て把握できる人などいない。

毎日同じことの繰り返しでつまらない人生を送り続けるのか。

1年ならともかく、いや、それもしんどいが、寝て、起きたら、また「昨日」が始まり、何一つ代わり映えのない同じ1日を過ごすのは、確かに相当辛そうではある。退屈を退屈とは思わず、暇つぶしならいくらでもできる私ですら、ちょっとゾッとする。

退屈な毎日、暇つぶしをしている暇はあるか。

けれど、ただただ救いようのないストーリーではない。同じ1日でも、主人公が取る行動によって、結果が変わっていくのだ。

昨日は彼女にああ言ったらこうなったから、「明日の昨日」が来たら、もっと違う接し方をしてみよう。自分が今置かれている状況について、正直に話してみよう。目覚ましと同時にラジオから流れる曲も、窓の外を歩く人たちも、宿のマダムの挨拶も、昨日と全く同じ1日が繰り返される中でも、どう振る舞うかによって、その後に起きる出来事は違っていく。数十年ぶりに偶然会っただけなのに、執拗に保険営業をかけてくるウザい同級生ですら、こちらの対応次第で相手の態度も変わっていく。

周りで何が起こっていようとも、何も起こっていなくても、自分の行動は自分で選べる。イベントごとに分岐点があって、どちらを選ぶかでその先のストーリーが変わるゲームのように。

それは現実でも同じなのだけど、ゲームや映画と違うのは、寝て起きたら昨日じゃなくて普通に明日になる点。実世界での時間は容赦無くさらさらと流れていくので、昨日のあの失敗を元の位置に戻ってやり直せはしない。

だから、昨日までと同じがいやならば、今日から違う選択をするとか、別の見方をするしかないし、それができるのは自分しかいない。

その出来事に意味を持たせるのは誰だ。

観るタイミングによって感じ方が変わりそうで「リピート」したくなるようなストーリーだけどこれ、とにかく邦題が酷すぎないか。「Groundhog Day」がなぜ「恋はデジャ・ブ」になるのか。この手のこそばゆいタイトルつけられたら、妙な先入観というか、気持ちの持っていき方が、こう、なんというか。ねえ。

 




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