「フリーランスごっこ」がしたい人たち。
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これからの働きかた
例のアレがもたらしたポジティブな変化といえば、リモートワークがより身近なものとなったことですね。
1日10万人超だとかの今の状況が落ち着けばまた通常通りの出社体制に戻す企業が多いのでしょうが、あれ?別に都心でアホみたいに高い賃料払ってオフィス構える必要なくない?と気づいちゃった経営者も一定数いる模様。
さらには、あれ?別に社員たくさん抱えなくても仕事まわるんじゃない?と、プロジェクト単位でチームを組む方式に変更した企業もチラホラ。
もちろん、業種や企業規模にもよって選択肢は異なるけれど、ここまでの進化というか変化というかは、働き方改革云々だけでは実現しなかったはず。
いやあ、例のアレもすべてが無駄ってわけでもないんですね。いや、ない方がよかったですけどね。
「フリーランスごっこ」がしたい人たち。
リモートワークという働き方が浸透するすなわち副業が盛んになるということ。
出社せずとも成果を出せる類の仕事であれば、本業が終わった夜間とか、週末に自宅で取り組めるんだものね。
私自身は便宜上肩書きをフリーランスとしている無職にムダ毛を生やした程度の自由人ですが、少し前から「安定した正社員の立場+副業」が一番カタイ説を唱えています。
会社員の立場のままで、自由に生きられる時代の恐怖。
2019年に書いたものだけど、例のアレによって状況はさらに進んだのですよ。
例えば最近は、興味のある企業の案件に副業人材としてジョインし、相互に信頼関係が出来上がったらそのままぬるっと転職、なんとこともアリなのですよ。さらに円満退職と相成った暁には、元いた企業の仕事を副業として持って出る技も使えてしまう。まあ、同業の競合とかに行っちゃうとムリですけども。
とにかく、日本人の働き方はここ数年で随分混沌としてきて、いいじゃないか、と思うのであります。この状況について、30代会社員の知人は
「フリーランスごっこをしたい人が多いんですよ」
と、やや意地悪な表現をします。
会社辞めたい、もっと自由に働いてみたい。でもどうすればフリーとしてやっていけるのかわからないし、安定を失うのも怖い。だから「副業」という隠れ蓑を使って、憧れのフリーランスごっこをしてみたいだけなのだ、と。
いやだから、別に会社員でいいじゃん。安定を求めるなら会社員が最高なんだから、フリーランスごっこ上等でしょう。たまの副業で実益と気分転換の両方を叶えられるのだから、それで全然いいじゃないか。
幼児の情緒を育むことで知られるごっこ遊びが、社会人の精神衛生と蓄財にも効果があるとは素晴らしい。この先会社を辞める辞めないは抜きにして、若い人は今のうちにどんどんごっこ遊びしたら?ほら、いくら副業とはいえ、年齢なりの苦労ってのもあるのだから。
副業人材でも50歳以上は採用しない理由。
さて、私たちの働き方はこれからまだまだ変化するのでしょうか。それとも、今ぐらいの状態がしばらく続くのでしょうか。なんせ死ぬまで働くことが決まっているものですから、興味津々です。
しかしなんですな。安定の正社員+副業が最強だよ!と散々吠えているくせに、正社員のオファーがきても毎度断ってしまうのは何故なのか。自分でもよくわかりません。
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