積ん読と併読と私。
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最終更新日:2018/07/13
やりたいことほしいもの, 読書
本1冊を最初から最後まで一気に読み切ることは、ほぼなくなりました。
以前から鞄の中、ベッドの中、デスクの上、そしてスマホの中と、あちこちに散らばった読み物を細切れに読んでいく併読タイプではありましたが、最近はその細切れ具合が細か過ぎる。
ちなみに本日。鞄の中には須賀敦子の文庫が1冊。ベッド脇には寝本でお馴染みヒルティを始め、単行本文庫本が5冊。Kindleアプリで出番を待つ未読コンテンツはもはやアンカウンタブル。これらをちょいちょいつまみ読み、パラパラパラリとめくる日々。
一体何冊同時読みしたいのか。というか、そもそも読む気があるのか。
積ん読と併読
本は今すぐ読まずとも、本棚にお供えしているだけでも意味があるのだ。というご意見もあるようです。
“積読” は解消の必要なし! 東大教授に学ぶ、”積読” ほんとうの価値。(STUDY HACKER)
積読が多い状況は「まだ本を読んでいない」ということを示すのも確かなのですが、それは裏を返せば「多くを知りたいと思っている」ことの証明でもあります。ですから、本当に大切なのは「積読を減らす」ことではなく、むしろ「積読を活かす」ことの方なのです。
なるほど、「ものはいいよう」というフレーズを思い浮かべずにはいられません。確かに本は腐るものでも、トレンド云々を意識して今すぐ消費しなければならないものでもないので、一理あるが果たして。
賞味期限的問題があるとするならば、借り物。私の場合は既に積ん読を抱えていてもなお図書館通いが止められず、行けば借り、ふと思いついてはウェブ予約を駆使し、予約の品を受け取りに行ってはうっかり別の本も借りてしまう呆れるほどの欲しがり屋さん。こればかりは返却期限が決まっているので読みたくば(って読みたいから借りてんだけど)読み切らねばならないので忙しく、既に購入している本はついつい後回しになるのです。いや、その辺りは自分で数を調整しろよって話なんだけど、これがなかなか。
ちなみに資料として読みたい本、実用書的なものは超速読かつ一気読みです。知りたい情報をさらりと触りたいだけなのでパラパラサクサク読めてしまう。
よって、その他の書物に関しても決して遅読ではない。なのに順番に片付けようともせず常に数冊を併読。数ページ読んだら別の本を手にして、また元に戻る、を何度も繰り返す。ゆえに積ん読が溜まる一方なのは、数コントロールがなってないだけでなく、確固たる理由があるのです。
私の読書を阻むもの
薄々気づいてはおりましたが、ここ数年で集中力が著しく低下している。いや、集中力そのものというよりも、持続力の低下というべきか。
これは読書に限ったことではなく、映画鑑賞も同様で、3時間もある長編となるとちょっと一気見は難しい。だからこそ、近頃は4~50分で一区切りしてくれる連続ドラマものにハマったのでしょうか。
年のせいでね、目も疲れるしね、なんて言い訳のひとつもしたくなるけれど、未知のジャンルにどんどんチャレンジする年上の友人は、恐ろしく難解な読みにくい本でも驚きの集中力でガンガン読んでいくと言うし、移動中に映画を何本も立て続けに見まくる女もいる。
40も半ばを過ぎれば誰もが一気見一気読みが難しくなる、わけではないらしい。
体内リズムと2倍速の世界
私の集中力が続かないもうひとつの理由は「妄想と空想」の時間を必要とする体質だからでもあるでしょう。
脳内の一人言が私の生活によくない影響を及ぼしているのではと危惧しつつも、どうしてもボーッと何かを考えているようないないような時間を欲するこの体質はどうにかならないのでしょうか。
うるさい、と言いつつ、結構気に入ってるのでしょうか。めんどくさい。
とにかく情報を素早く大量に吸収するのが快感だという知人は、ニュースや情報番組の類はもちろん、映画もドラマもストックしてあるあらゆる映像作品は全て2倍速で観るらしい。おかげで普通の生活の流れが遅く感じて、イライラするそうな。
おまえはフィフスエレメントか、と思ったけど、それはそれで効率的、なのか。いや、人それぞれ体内で刻んでいる時間感覚は異なっていて、心地よく感じるリズムもまた人それぞれ。誰しもが2倍速の世界に馴染めはしないでしょう。スピード感溢れるジェットコースターライフ。たのしそうだけどね、私なんかはどうにもね。
結局、私のリズムは遅いのか。いや、1曲が短く曲間を長く取る必要があるだけで、リズム自体は早いのか。それが積ん読と併読に繋がっているのか。
さてと。
今週末は期限が迫っている借り物3冊をプライオリティ上位に位置付けつつも、やっぱりあちこち、パラパラ、チラチラしそうな気配です。
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