石神井公園 照姫にスワンボートとラクウショウ 東京散歩・練馬区
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最終更新日:2020/05/21
東京散歩
近くの旅でも旅は旅。
ということで、改めて東京都内を歩いてみるというお遊びを実施しています。
関連 東京散歩
そもそもは東京都内でもまだ足を踏み入れたことのない地域って結構多いよね、と思って始めたこの試みですが、ついつい好きな場所に出かけたり懐かしいエリアを選んだりもしてしまう。
まあ個人の散歩に別に厳格なルールは必要ないんですが、今回は東京散歩のコンセプトに相応しい初めての場所、練馬区を選びました。
西武池袋線に乗る
地図をみっちりチェックしてみたのですが、練馬区は今まで一度たりとも足を踏み入れたことがありません。そして馴染みの薄い西武鉄道、新宿線は何度か乗ったことがあるけれど、池袋線は初乗車だった。
池袋線(いけぶくろせん)は、東京都豊島区の池袋駅と埼玉県飯能市の吾野駅を結ぶ西武鉄道の鉄道路線である。駅ナンバリングで使われる路線記号はSI。(wikipedia)
飯能行き、と聞いてもあんまりピンと来ない。都内はまだしも、埼玉とか千葉にはあまり出向く機会がないので駅名地名にどうも馴染みがありません。
というわけで路線図チェック。ああ西武球場ってこれで行くのか。
池袋線の車両はなかなかカッコイイですね。黄色い車両が妙に好きで、銀座線も復刻版1000系に当たると妙に嬉しかったのですが、もう01系ってなくなったのかな。
などとひとしきり電車を眺めたところで飯能行き急行に乗り込みます。
石神井公園駅前を歩く
さてこの日は天気がよかったのでどこか気持ちのいいところを歩きたいなあと考えて石神井公園にロックオン。もちろん、初めてです。
石神井公園駅前はバスターミナル周辺に大手チェーン店が入った駅ビルがあったりして思ったより都会っぽいのね、と驚いたのですが
公園に向かう道のりにある商店街は地元感満載。
こうえんのさんぽみち。やはり商店街も公園推しです。
ほかり。なんだかよい語感ですね、ほかり。
古くからここで営業されているであろう商店が並ぶ通りを歩いていくとすぐに公園入り口に到着です。
石神井公園と豊島氏の伝説
昭和34年に開園した石神井公園。敷地内にはふたつの池に野球場、テニスコート、野外ステージなどもあり結構な広さ。
参考 石神井公園について(東京都公園協会)
三寺池、石神井池の二つの池を中心とした公園で、園内は起伏に富み、武蔵野の自然がよく残されています。木々に囲まれ静寂な趣の三宝寺池と、ボートで賑わう石神井池のほかに、石神井城跡とこれに関する幾つかの遺跡があります。
突如として現れた豊島泰経、照姫の顔はめパネル。
公園一帯は武蔵国の名士、豊島氏の居城であった石神井城跡地。父・泰経の後を追って三宝池に身を投げたとされる照姫をしのぶ祭りが毎年4月に開催されています。が、この照姫なる女性、史実には存在しない伝説上の人物だそうで。
参考 照姫伝説(照姫まつり)
泰経の娘、美しく聡明な照姫もまた父の死を悲しみ、後を追って三宝寺池に身を投げた。道灌はこれを憐れみ、照姫の亡骸を弔って塚を築き、この塚はいつしか姫塚と呼ばれ、そのそばに立つ老松に登ると、池の底に泰経とともに沈んだ金の鞍が燦然と輝いているのが見える。
現在の照姫まつりはこの「物語」を通じて歴史に親しみ地域の活性を促そうという趣旨で行われているようです。いずれにせよ、この地域では豊島氏も照姫も大切な存在ってことですね。
石神井池沿いを散策
公園入り口すぐの売店には地元のみなさんと思われる老若男女がまったり休憩中。
ここ石神井池ではボートが楽しめます。
スワンボート、久しぶりに見た。結構な数のボートが浮かんでいますね。
スワンボートが一番お高いってことは人気なのかしら。高さ的に橋を潜ることはできないので要注意です。
南側を池沿いにぐるっと歩いてみることにします。
平日の昼間ということもあってか静かな園内。緑いっぱい水いっぱい、都内にもこんな長閑な場所があったんだなあ。
水辺の街が好きなので川とか海の側に住んでいたことはあるけれど、池のある住宅街ってなかなかないかも。こういう気持ちいい公園の近くに住んでたら間違いなく入り浸るわ。お昼寝したい。
つり禁止、の立て札の向こうに見えるは釣り人達。こちら岸はダメだけど、あっちはOKってことなんでしょうか。
園内の至る所に植物の解説が。
スワンボートが潜れない橋ってこれかしら。
野外ステージに到達。照姫まつりのメイン会場はここなんでしょうねきっと。
ねりまの名木なるものを発見。先ほどの看板にもあったラクウショウ、別名ヌマスギ。その名の通り、沼地など湿り気の多い場所で自生しやすい木なのだとか。
ねりまの名木引きのショット。なるほど、美しい姿です。
ちなみにこの日は厚手のプルトップにレザージャケットを着込んでいたので石神井池を半周しただけでも結構汗ばんできました。もうちょい軽装でよかったかな。
遊具で遊ぶ子らに
猫柳撮影に夢中の紳士。
などと来園者ウォッチングをしながら進むと三宝寺池の手前で売店発見。
つり具一式。ということは、やっぱりこの池、エリアによってはつりOKなんですね。
売店でアイスクリームをねだる子供達。
なんだかんだでここまで30分くらい。陽気のせいか喉も渇いてきたし私もちょっと休憩するかな、となんとなく奥に入ってみるとそこには驚きの光景が待ち受けていたのです。
と、安い昼ドラみたいな引っ張り方で恐縮ですが、次回に続く。
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