リュックサックしょって街に出ない。
出かけるタイミングだったからか、ここのところやたらと鞄の話ばかりしています。
鞄繋がりでリュックサックのことを考える。
リュックサック。担げば両手がフリーになるという圧倒的利便性からか、世代を問わず愛用者の多い、あのリュックサック。私はここ20年くらいは背負ってないのではなかろうかと。
リュックサックの恐ろしさ
先日も旅荷物について討論していて
「散策メインの一泊旅行程度なら、やっぱりリュックが便利だよね」
という流れになる。
確かになあ。
リュックはそこそこ大きいサイズを持っても見た目バランスがおかしくならない。そして同じ重さの荷物ならば片側にプレッシャーを掛ける作りのショルダータイプよりも、両肩に等しく仕事をさせるリュックの方が体への負担も少ないでしょう。腰とか。
しかし旅行に限らずリュックサックは持たない、持てない、持ちたくない。その理由は怖いから。自分の背中に荷物がある。その状態が心底恐ろしいのです。
恐ろしさの種類はふたつあり、その1、重心が後ろ側にあることへの物理的な怖さ。その2、自分の目と手の届かないところに荷物があるという防犯面からの怖さ。
重心については鈍臭い人間の悲しい性というか、とにかく怖いとしか言いようがありません。リュックが何かに引っかかって引っ張られたらひっくり返っちゃうじゃないか、という怖さ。そんなケース滅多にないだろうけど。
防犯についてはとにかく旅先で嫌な思いをしたくないという小心さのゆえの怖さ。現金やカード、携帯などの貴重品をボディバッグなどで別持ちしていれば大打撃は受けないけれど、例え被害はなくとも知らない人に鞄の中身を探られでもしたら、と考えただけでもうゾゾゾ〜、となるのです。
リュックサックしょって街に出ない
ところで少し前、トイレで財布を拾いました。
個別店のそれではなくテナントビルの共用トイレだったので拾得物の届け先がわからず、かといってわざわざ探すのも面倒。結局ビル内のカフェに託すことにして、若い女性スタッフさんに声を掛けると
「それ、私のです!ありがとうございます〜」
というまさかの展開になりビビりました。他にもたくさん店舗入ってるビルだったし、カフェには他のスタッフさんもわんさかいたのに、偶然本人に直接手渡せるなんて、そんなうまい話ある?
あったんです。
驚きましたが、無事本人の元へ戻ってよかったです。だからってわけでもないけど、世界は割と幸運な偶然に満ちており、そんなに怖いところでもないよね、と、常日頃から思っています。
なのに転倒や防犯を恐れてリュックすら背負えないという矛盾。なんだこれ、単にデザイン的好みの問題なのか。リュックについてまわるアウトドア風味が苦手なだけか。
見てる分には確実に便利そうでも、今後もリュックサックしょって街に出ないだろうなあ。しかも緑なんて絶対ない。ランドセルより好きなんだけど。古い。
関連記事
-
海外移住&親子留学のしあわせなかたち 〜マレーシアとフィリピンの移住・留学事情〜
フィリピン・セブ島での親子留学プログラムに参加した話を去年書きました。 関連 フィリピ
-
行き方を他人に委ねて生きている。
一人でタクシーに乗るのがあまり好きではないので極力使わない派なのですが、行き先によってはそう
-
自由で不自由な暮らし、エイヤへの憧れ。
ようやく次回の旅のために航空券を手配しました。 いえね、もうずいぶん前からアタリはつけ
-
ことでん1日フリーパスで琴平へ 高松日帰り弾丸旅行 その2
フェリーとバスを使った神戸から高松への日帰り旅行。 深夜便を利用したおかげで、JR高松
-
ヒールが辛い、痛い、それでも履きたい。
By: Jake Guild[/caption] 重い鞄と高いヒールに気軽に手出し出来なくな
-
ベトナム一人旅、タンディン教会とバインセオ。
一人旅でベトナムに来ています。 羽田から深夜便を使って、早朝にホーチミン着。バスに乗っ
-
世界遺産、万燈祭、アーモンドトースト 姫路は侮り難い街だった。
お出かけ系ポスト連打の今日この頃。 スペインの旅記録がまだまだ途中ですが、ちょっと場所を変えて初
-
「汚れてもいい普段着」の謎。
By: Luke Ma[/caption] 本気で寒い! というシ
-
今日捨てたもの 誰にでも似合うメガネとトレンド。
By: Billie Grace Ward[/caption] ファッションアイテムの中でも
-
台湾一周 鉄道駅弁一人旅 その4. 台南駅 台鐵素食便當。
台南での街歩きを堪能した後、ここからの経路を考える。 当初のなんとなくの予定では台南の
- PREV
- せせりポン酢、わかめのナムル献立。
- NEXT
- 70代ミニマリスト主婦のファッション。