ぶどうがぶらぶらぶら下がる勝沼の非日常。日本散歩・山梨県
初めての山梨旅行、つづきです。
今回の旅はまったりゆっくりのんびりを目的とした湖畔の別荘遊びがメインでしたが、せっかくの初山梨。少しだけ観光らしき事もしてきました。
山梨、いいところじゃないか。また行きたいです。
富士山が見える駅とかちかち山
私のリクエストで工程に組み込んだのは、富士急行河口湖駅。
せっかく車で行ったのになぜわざわざ駅に出向くのだという感じですが、単純に見たかったんです。何しろ、駅舎から富士山丸見えという噂だったので。
河口湖駅(FUJIYAMA NAVI)
あまり天気がよろしくなく、青空を背にしたありがたい姿は拝めなかったけれどもこの景観。改札から富士山が見える非日常感がすごい。といっても、近隣住民の方にとっての富士山は日本一のでかさであってももはや日常。そこにいるのが当たり前レベルなんですよね。この山がね。
河口湖駅で富士山を愛でた後は、湖を渡ってロープウェイで山上へ。そういやこの秋はなぜか2回もロープウェイに乗ってるな。
今回山上から見下ろすは、海じゃなくて、湖です。
ロープウェイの車体に、うさぎが乗っかっているのが見えますでしょうか。
前知識なく現地にいったのだけれど、ここ天上山って「かちかち山」なのですね。
かちかち山にまつわるお話(富士河口湖パノラマロープウェイ)
背中に火をつけられたタヌキが「あちち」と叫びながら駆け下りたのがロープウェイの眼下に見えた崖、泥舟に乗ったタヌキが沈んでいったのが河口湖といわれています。
乗り場にはかちかち山のお話が紙芝居形式で掲示されていたのだけど、こんなひどい話でしたっけ。とくにばばあ汁のくだりが凄惨極まりない。獣らの繰り広げるバイオレンスをよそに、山上の売店ではうさぎ団子やらたぬき団子が飛ぶように売れていました。
天上山からももちろん、富士山丸見え。というか、ドーンと真正面。
富士山って、近づけば近づくほど、イメージにある富士山っぽさが薄れる気がするのはなぜでしょう。富士山は遠くから眺めるものであるというよくわからない先入観が私の目を脳を惑わせるのでしょうか。
ところでこのロープウェイに乗車するために河口湖沿いの駐車場を利用したのだけれど、湖上ボートへの勧誘がかなり激しいです。おじさんが駐車誘導するふりをしながら、相当な圧をグイグイかけてきます。緊張した。
ぶどうの下で、ほうとうを食べる
そして翌日はぶどうの名産地・勝沼まで足を伸ばしました。河口湖から車で1時間足らずで到着します。
山梨をよく知らない私ですが、勝沼がぶどうの産地で、ワイン造りもさかん、くらいの知識はさすがに持ち合わせています。持ってるけど、まさか大通り沿いにぶどうが鈴なりになってる景色を拝めるほどにぶどうだらけだとは知りませんでした。
これも地元の方からすると普通の景色なんでしょうが、ぶどう狩りすら未体験の都会っ子にとって、頭上でぶどうがぶらぶらする様は結構なインパクト。
しかもこのぶどうがぶらぶらの下でこれまたご当地ものであるほうとうが食べられるという名産品重ねの店がありまして、なんだかよくわからないままに入店しました。入店、といっても、ぶどう園だから外なんだけど。
ぶどうでほうとうで頑固おやじ。いろいろ重ねすぎですね。
いろんな種類のぶどうを眺めながらのほうとうタイム。
鍋でドンっと2人前づつ出てくるほうとうに一同おののく。
わたくし、普段は昼ごはんを食べる習慣がないものですから、ぶっとい麺にごろっとしたかぼちゃまで入っている麺なぞ食べたら午後は動けなくなるのではと心配になってしまうほどのボリュームです。と言いつつ、完食したけど。
今回が初ほうとうで、頑固おやじ体験しかないのでわからないけれど、幅広の麺にかぼちゃなどの野菜がたっぷり、汁は味噌味、が山梨のほうとうなのかな。調べてみると、他府県ではしょうゆ味とかあずき入りなんてのもあるらしく。
ほうとうと山梨県外(wikipedia)
こういう素朴料理、好き。次回は別の店で食してほうとう知見を高めたいです。
勝沼ぶどうの丘は、ワイン試飲パラダイス
親父の技を堪能したあとは、近隣のワイナリーを冷やかしながら、勝沼ぶどうの丘へ。
レストランやホテル、温泉、イベントホールにバーベキュースペースなどが併設された大型施設。「
勝沼ワインの丘(公式サイト)
「丘」というネーミング通りに小高い丘に位置しています。キャッリフレーズは、ワインのふるさと、とのこと。
こちらの目玉はなんといっても、山梨ワインが試飲できる地下のワインカーヴ。
専用の試飲容器、タートヴァンを購入すれば、この貯蔵庫で開栓されているワインを試飲し放題という恐ろしいシステムがあるのです。タートヴァンは持ち帰りできるので、実質無料ってとこでしょうか。
さあさあ、みんな気にせずどうぞおあがんなさいな、とドライバーは一応言ってはいたけれど、さすがに試飲し放題は気がひける。うっかり興が乗って盛り上がる試飲チームを尻目に一人退屈な時間を過ごすであろうことは想像に難くない。ということで、自粛。
自粛したのに帰り道で偶然見かけた青空マルシェ「つぐら市」では手のひら返しで一杯だけいただきました。
外から見ただけではわからなかったのだけど、ここ、「つぐら舎」と「川口園」という南北にあるそれぞれのぶどう園の入り口から通り抜けできる作りになっていて、中はご覧の通り一面のぶどう園。
この日はぶらぶらぶら下がるぶどうの下で、雑貨やアクセサリー、スイーツやパン、そしてワインなど、小さなお店が出店しているイベントなのでした。
そろそろ終わりかけの時間だったので、すでに店じまいしている人も多かったのだけれど、これまた非日常なロケーションの白ワインですっかり気持ちよくなってしまったのでした。青空にぶどうにワイン、最高じゃないか。
以上、駆け足でお送りした初山梨旅記録でした。いやあ、満喫した。
また機会があったらいつもの一人旅のような、駅前をちょろちょろする非効率で意味のない遊びもしてみたいものです。
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タイトル部分に「旅に纏わるライフログ」と書いてあるわりには旅についての記事が少ないこのブログです
Comment
crispy様
ようこそおいで下さいました
河口・山中湖や勝沼は担当区域ではないので
何とも新鮮な気持ちで拝読しました
それにしても、老舗旅館やほうとうの
超有名店ではないチョイスがさすがです
何よりまさかの「いちやまマート」ww
自宅の近所にもあり、食品が充実しているので
もちろん利用客ではあるのですが
ここに目をつけるとは・・・只者ではないw
次回は私の担当区域でもある清里や
みのぶまんじゅうの身延なんかをぜひ。
焼酎の「大弐」も悪くありません
自宅近所にテーブル3脚、カウンター2席の
何の変哲もない飲み屋がありまして
ここがなかなかに良いのですが
さて、ご招待する機会はあるかなぁ?w
ちゅーなーさん
ほうほうほう、お主も所詮素人よのぅ…と、県民ちゅーなーさんにバカにされてしまうのではないかと危惧しておりましたが、お褒め(?)の言葉を賜り感激です。ちゅーなーさんの守備範囲外であったことが功を奏したともいえましょう。
ご当地スーパーとか市場を覗くのが大好きなもので、わざわざ近場のイオンを差し置いていちやまマートに出向いたのでした。オリジナル商品と肉類、そして酒類の品揃えが一般的なスーパーのそれとは思えず、酒売り場で価格を二度見することもしばしば。恐ろしい酒売ってたりしますよね、あの店。
どちらかといえば地元の「なんの変哲もない飲み屋」に立ち寄る方が本業の私です。目の黒いうちに読者のみなさまのおすすめ店をめぐる旅企画とかしたいなあと思ったり。
(と、お返事したつもりがなぜか今日まで反映されておりませんでした、失礼しました!)