世界遺産、万燈祭、アーモンドトースト 姫路は侮り難い街だった。
お出かけ系ポスト連打の今日この頃。
スペインの旅記録がまだまだ途中ですが、ちょっと場所を変えて初詣の話など。
2016年の初詣はいつもは行かない場所へ出かけてみようと思い立ち、何年ぶりかで姫路まで足を伸ばしてみました。
兵庫県姫路市。神戸からJRの新快速で約40分。
なんと言っても世界遺産の姫路城が存在しているので実際に訪れたことのある方も多い場所ではないでしょうか。
みゆき通りとヒメナリエ
「何年ぶりかで」と言っていますが、前回いつ姫路に来たのか全く思い出せません。でも、初めてではないはず。もしかすると子供の頃に行ったきりだったかも。よって、駅前のロケーションなど綺麗さっぱり忘れていました。
いやー、いいですね姫路駅。
改札出たらすぐに城が見えるってかなり贅沢な感じがします。といいつつこの写真には写ってないけど。
そして駅を出て商店街を歩いてみてまたびっくり。人多過ぎ。
今回姫路を選んだのはちょっと遠出をしたかったのもありますが、人出が多そうな三宮を回避したいという気持ちもあったのに。
申し訳ございません、城下町の力を侮っておりました。
神戸なんかより全然人多いんだね、正月時期の姫路って。
商店街を彩る光のアーチ、通称「ヒメナリエ」。
参考 HIMEJI Wintopia MIYUKI(ひょうごツーリズムガイド)
光のアーチ19基にそれぞれ1,000個の電球が輝き、光のトンネルとなって、姫路城へと続く「みゆき通り」を華やかな光で彩ります。
毎年年末年始の時期に実施される季節行事の模様。ヒメナリエという呼び方はどうやら地域で自然発生的に広まったもののようでオフィシャルなネーミングではない模様。でも最近ではほぼ公式名化しているのだとか。いいじゃないか、ヒメナリエ。
姫路と加古川で展開されている百貨店ヤマトヤシキの他、正月だというのに営業しているお店の多いこと。
商店街の中にゲストハウス発見。ちらっと覗いたら居間にコタツが置いてありました。海外からのお客様に是非ぽかぽか底なし沼の恐怖を体験していただきたいものです。
姫路城は改修完了で真っ白に
商店街を抜ければそこは姫路城。5年半の期間を費やした平成の修理を2015年3月に終えた大天守、白く白く輝いております。
参考 姫路城について(世界文化遺産・国宝 姫路城)
国宝姫路城は平成5年12月、奈良の法隆寺とともに、日本で初の世界文化遺産となりました。(中略)今、私たちが目にしている姫路城の大天守は、慶長14(1609)年に建築されたもの。400年以上が経過した現在でも、その美しい姿を残しています。
400年ですよ、400年。最初に砦が築かれたのが1333年、元弘3年ですって。
姫路城の公式サイトは日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、ドイツ語、ベトナム語の9ヶ国語に対応。さすがは世界遺産、外国人観光客からの人気も高い模様。ちなみに2014年度観光窓口での外国人観光客対応件数は台湾、韓国、中国、スペイン、フランスの順に多かったそう。(姫路市観光案内所調べ)
関空に着いて大阪に滞在して姫路や神戸を日帰りで回る、って感じなんでしょうねきっと。
が、本日の目的は城ではなくて初詣なのです。
姫路城近くのふたつの神社
最初に訪れたのは姫路城からほど近い播磨国総社 射楯兵主神社。
参考 射楯兵主神社について(播磨国総社 射楯兵主神社)
当社は、総社さん、総社の神様と呼ばれていますが、正式な神社名は射楯兵主神社(いたてひょうずじんじゃ)と云い、射 楯大神(いたてのおおかみ)と兵主大神(ひょうずのおおかみ)を御祭神としてお祀りしています。
地元ではそうしゃさん、と呼ばれている模様。正式名称は漢字が多すぎてクラクラしますね。
ひゃー、ここも結構混雑してるねえ。
と思ったらここは出口です、の表示が。嫌な予感。
入り口側に行ってみると長蛇の列。マジ長蛇。入れる気がしない。というか、待てる気がしない。
いついかなる時も列に並ぶことが苦手な私はあっさりと退散します。
姫路城の側にもうひとつ神社があるのでそちらへ移動。
姫路護国神社は姫路城の敷地内にあります。
参考 新年万燈祭(姫路護国神社)
1月1日~1月10日 新年を照らす光の祭典 新年万燈祭が行われます。
戦没者の遺族や地元の有志が提灯を奉納するこの新年行事は1978年から続いているのだとか。
神社に提灯はつきものだけれど、こういう景色はあまり見たことがない。
そしてここも総社さんと同様大行列。
せっかくだから提灯に灯が入ったところを見たいので一旦退散して暗くなってから再訪問することにしました。
姫路名物?アーモンドトーストを食べる
さて暗くなるまでまた街をぶらぶらしましょうか。
まずは少々小腹が空いたので前から気になっていたアーモンドトーストを食べることに。
何しろアーモンド好きなもんでね。
姫路ではかなりメジャーな存在らしいアーモンドトースト、その名の通りアーモンドバターをたっぷり塗ってこんがり焼いたトーストのことなのですが、アーモンドバター自体があまり馴染みがない存在。そもそもはアメリカでピーナッツアレルギーの子供のために代用品として作られたものだなんていう情報もありますがどうなんでしょうか。姫路のそれとはまた別みたいだけど。
姫路ではいろんな喫茶店でアーモンドトーストを食べられるらしいのですが、いくつかチェックしていたお店はまだお正月休み中。
ならば駅前のカジュアルなローカルチェーン系カフェで手を打ちましょうと山陽姫路駅前のカフェサンタマリアに潜入しました。
アーモンドトーストセット、480円。
ふわっとしたトーストにたっぷり染みたアーモンドバターと表面でカリッと焼けたアーモンドの粒が美味。なんてことないトーストなんだけど、こういう素朴な味って結構ハマるよねえ。
にしても、このアーモンドトーストがなぜ姫路でここまで浸透しているのかは謎。一軒の喫茶店が始めたメニューが他店にも広まった説が有力のようですがどうなんだろう。同じ兵庫県でも神戸ではアーモンドトースト出す店なんてないもの。
と思ったらこのカフェサンタマリアはJR三ノ宮駅前にもお店がありました。神戸の店舗のほうが広くてきちんと分煙もされているので居心地はいいかも。アーモンドトーストが気になる神戸市民のみなさまは是非。
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カフェ・サンタマリア
〒670-0913
兵庫県姫路市西駅前町1(山陽姫路駅前神姫バス乗り場)
079-222-9898
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姫路護国神社の新年万灯祭に圧倒される
暗くなってヒメナリエの輝きも増したところで護国神社に再潜入。
提灯が大量に吊るしてあるだけ、と言ってしまえばそれまでなんだけど、この光景はちょっと圧巻。
いやいや、夜に来て正解でした。すっかり人気が引いていたのでお参りもちゃっかり。
同じく昼間は断念した総社さんにも再チャレンジ。
こちらもなかなかいい雰囲気です。
白く浮かび上がる夜の姫路城。
無事お参りを済ませた後は商店街に点在する小さな居酒屋をハシゴ。姫路の酒・八重垣でひねポンや姫路おでんなどをつつきました。
この他どろ焼きや穴子など、姫路って密かにご当地の味が多い。大阪から日帰りできるし、世界遺産はあるし、食べるものも個性的だし、そりゃ観光客も増えるよなあ。
久しぶりの姫路を満喫したらすっかり夜。
JRのホームにこれまで見たことのない色の車両が止まっていて思わず撮影してしまいました。後で調べてみると岡山電車区管轄の車両のようで。
昼間の混雑ぶりを見て早い時間に退散するのは危険と察知、少し遅めに電車に乗ったのは大正解。空いている新快速で座って気持ち良く爆睡、お酒も入っていたので快適快適。最後まで充実した姫路散歩でした。
ふらっと出かけた姫路、思いの外凄くてなんか圧倒されてしまったわ。
我が故郷・神戸も頑張れー。
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Comment
crispy様
調べてみると岡山電車区管轄の車両のようで。
…鉄女さんでしたか?
ここまで調べないですよ、鉄様でなければww
スペイン記事といい、何かツボを押されると感じましたが…
でも、アレな感じのオタク記事にならないのは、
冷静な観察眼と、しなやかな女性眼で書かれて
いるからなのでしようね。
生まれも住まいも東京なので、関西旅行は楽しいです。
神戸は3年前に行きました。中華が美味しかったです。
大阪は何回も行きました…けど、行くたびに大阪独特の
雑多な感じが消えている気がするのは、気のせいでしょうか?
ちゅーなーさん
いえいえ、電車は全く詳しくありません。ただ初めてみた電車だったもので。
電車に限らず物事を深く掘り下げる行為が苦手+面倒くさがりやなもので書いてる内容もついつい薄くなりがちでお恥ずかしい限りで、できることなら気持ち悪いくらいのオタク記事を書きたいくらいです。さらには女性らしさも希薄なので、ファッションや美容系の記事を読むまでずっと男性のブログだと思ってました、と言われることも多く。
それはそれでなんだか嬉しいですけどね。
大阪に限らず、ある程度の規模の都市はチェーン店がずらりでどこも似たり寄ったりの雰囲気になりつつありますね。旅好きとしてはその地方特有の空気を楽しめないのが寂しい、といいつつも普段は便利なチェーン系カフェやコンビニも利用しているという矛盾…。