敗北を喫したはとバスツアー参戦記。日本散歩・千葉県
最近なぜか立て続けにヨロレイヒーに誘われまして。
ヨロレイヒー。私の周りでは、結構この言い回し通じるんですけど、意味わかりますかね。つまり、食べ放題のことです。
今時食べ放題って表現、あまりしないでしょうか。ブッフェとか、まあつまりはオールユーキャンイートですよ。
行ってきたんですけど、ものすごい負け戦でした。
敗北を喫したはとバスツアー参戦記
なぜ私を誘ったという感じのデザートブッフェは予定が合わずで断ってしまったのだけれど、浜焼き食べ放題には乗っかりました。
これ、単なる食べ放題じゃなくて、バスツアー。そういや東京近郊でこの手のバスツアーに参加したことってないかも、と気づき、友人からの誘いにホイホイ応じたのです。
ツアー工程は以下の通り。
チーズがとろける♪浜焼き食べ放題と白黒いちご・花摘み・圧巻の房総最南端へ!
浜松町 (8:00発) → 東京湾アクアライン通行 → 東京ドイツ村 (入園、芝桜等の鑑賞) → 房州きよっぱち (ショッピング) → 浜焼市場きよっぱち (昼食:浜焼き食べ放題) → ちばかだんフラワーガーデン (ポピーなどのお花摘み) → 南房総いちご狩り (食べ放題) → 白浜野島崎 (灯台や広大な太平洋を一望) → 東京駅 (18:30着予定)
さすがはとバス、盛りだくさんですね。
ドイツ村の丘に咲き乱れる芝桜。お恥ずかしながら私この日まで、東京にドイツ村なんてものがあることすら知りませんでした。千葉だけど。
さて、このはとバスツアーに参戦したのはゴールデンウィーク真っ最中。車内は事前に予想した通りなかなか年齢層高めで、しっとりと落ち着いた空気が充満しておりました。
聞くところによると、やんちゃな10代20代ではなく、達観してマイペースな高齢者でもない、我々のような中年層がメインの団体客は扱いやすいとかやすくないとか。車内でも大人しいし、集合時間などのルールは守るし、いい感じだそうです。確かに、私が乗車したバスにも紳士淑女が集っていました。
しかし、私は負けた。食べ放題というシステムに。そして、手練れの紳士淑女らに。
浜焼き市場きよっぱちで負け戦
昼食会場となる「浜焼き市場きよっぱち」は、バスツアーの団体客専用の店らしく、基本は60分食べ放題一本勝負。ホタテやサザエなどの貝類を客自らが目の前のコンロで網焼きにして食べるシステムになっています。
昼食1時間て仕事中の休憩時間くらいの慌ただしさだし、貝なんてそう大量に焼けないでしょ、と我々は初っ端から白旗上げ気味ではあった。さらには他の客がトング片手に貝ブースに突進していく後ろ姿を眺めながら、とりあえずビール売り場に出向いた不届き者でもあった。
そう、あらゆる貝を目一杯食べてやる!という意識が希薄だったことは確か。にしても、周りのあまりの手際の良さには圧倒されてしまった。それは、我々以外の全員浜焼きプロなのかと疑うほどに。
もうもうと煙が立ち込めるサウナのごとし店内で飲む生ビールは冷たくて、網焼きにしたサザエやホタテをアテに昼間から飲めるのは、いい。いいけど、いつもくだらない話をつまみに昼から酒を酌み交わしている我々は「とにかく急いで大量に焼き、急いで大量に食べる」が正義であるこの会場では何もできない赤子に等しい存在であり、網の上にみっしりと貝を並べて効率よく焼き、なんなら肉や野菜も焼き、その傍で海鮮丼を作り、味噌汁やデザートにまで手を伸ばし、しかもそれら全てを美しく平らげていくプロイーターらを横目に、ただただビールをお代わりするしかなかったのです。
「…ものすごい敗北感」
結局いたたまれなくなり、制限時間を15分残して店外に出た瞬間、友人がそう呟いたのも無理はないでしょう。見事としか言いようがない。
もしも制限時間が、2時間だったら。もっとコンロ配置に余裕があったら。などと言いだすのがもう素人の証。プロフェッショナルはいつ、いかなる環境であっても、試合会場の特性を瞬時に分析し、食べ放題という特異なルール下で獲物を存分に味わうテクニックを身につけているのだと思い知らされたバスツアーでありました。
というか、酒飲みと60分食べ放題の相性は悪い。いや、60分しかないのにだらだら酒を飲もうとするのがそもそも間違っている。食べ放題というゲームのルールを知りもせずに試合に挑んだビギナー丸出しの敗戦と言えましょう。
最後まで負け戦
負け戦に意気消沈した我々はその後待ち受けていた「苺食べ放題」ではそこそこ頑張ったつもりだったのだけど、きっと数ではプロに負けている。
もぎたての苺、美味かったから満足だけど。
現場の指導に従って、蕾がついたお花も摘んだ。
浜焼きに負けはしたものの、房総最南端の海風は心地よく、さらに帰路のバスは酒が入った身には揺りかご同然でしかと昼寝。そのまままんまと渋滞に巻き込まれて予定の2時間半遅れで東京に戻ったのもいい思い出となりました。無論、東京駅に着いてまた飲み直し、せっかく摘んだ花を店に忘れて帰ったのもいい思い出となりました。
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