もうなんでもいいし、どうでもいい。
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生き方と考え方
さほど長くはないこの先の人生については、もうなんでもいいし、どうでもいい。
などと書くとかなりの投げやり感は否めず、なんだなんだ、このおかしな状況を儚んで疲れ果てててしまったのか。と思われるかもしれませんが、そうではありません。
50手前にして、ようやくこの境地に至ったとかいう年の功的な話ともちょっと違います。
あまりポジティブな響きのない言葉だけれど、なんでもいいし、どうでもいいというこの感覚。これからも大事にしたい。
もうなんでもいいし、どうでもいい。
三連休前の木曜日。夕方以降予定が入っていなかったので、珍しく出かけようかと目論んでおりました。
出かけると言っても、ちょっと電車に乗って隣町まで移動する程度のことだけど、さてどの方向に出陣しようかとあれこれ考えて楽しみにしていたのですよ。
東京散歩。近場の旅でも旅は旅。
それがまさかの、大雪予報。
朝から雪になる可能性が高く、都内でも10cmは積もるらしい。しかも雪が溶けるのは数日後で道路の凍結に注意とか言われたら、さすがの私も外出をためらいます。前回東京に雪が積もった日は、おっかなびっくりのよちよち歩き。近所の八百屋に出向くだけでも相当な時間を要したことを考えれば、もうこれはおこもりしかあるまい。今回は一歩も外に出ないのが正解だろうと判断したのであります。
ああ、私のお出かけ計画が…と残念な気持ちになったのはほんの数秒だけ。外に出ないと決めたなら、それ相応の準備が必要でしょうよと、早速買い物メモをしたためはじめたのでした。
おこもりといえば、映画でも見ながら、部屋でしっぽり飲み続けるプラン。生ハム、チーズ、バター、ワイン。フルーツも欲しいし、ちょっと甘いものがあってもいいかもしれない。とかやっていると、無性に楽しくなってきて、しんしん雪が降る日に部屋でぬくぬくワインを飲み続けることの贅沢さにうっとりする始末。うっとりしたまま買い出しを終え、万全の体制で雪に備えたのでした。
さて結果はご存知の通り。都内は恐れていたほどの状況にはならず、積雪もほんの少しだけ。明けて金曜日は朝から晴天に恵まれ、道路が凍結することもありませんでした。
えー。これだったら全然予定通りに出かけられたじゃないか。むしろこんないい天気ならじっとしてないで散歩行くわ。ああ、私のおこもり計画が…などとは特に思わず、あらラッキーとばかりに洗濯物を干してやりました。で、せっかく準備したからには、サンドイッチとワインといちごも堪能しました。なんとなく、気分はジャンボンクリュ・コルニッションだったのですよ。肝心のコルニッションがないけどさ。
移動のお供に最適、ジャンボンクリュ・コルニッション。
いいバケットさえあれば、とびきり旨いサンドイッチができるよね。バターをしっかりきかせてさ。ってなんの話でしたっけ?
そうそう、予定通りに行こうが行くまいが、晴れようが雪が降ろうが、誰かにやさしくされようが意地悪されようが、自分の気力体力が少なからず残っているうちは、なにがどうなってもその状況の中で遊んでいられる。そんなことを、改めて感じた雪の日でしたよ、というお話。なんでも、どうでも、どうにかするのだ。
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