ミドルエイジクライシスー中年の危機
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最終更新日:2021/10/24
生き方と考え方

今これをお読みいただいているのは、40代以上の方が多いと推測します。
おばさん、おじさん時代をそれなりに謳歌しつつも、時としてもやもやした何かに心を乱される。そんな場面もあるのではないでしょうか。
おばさん権を行使せよ。
ミドルエイジクライシス、中年の危機。まさしくこういうことをいうのかな。それとも、単に自分が中年だからと勝手に枠にあてはまろうとしているだけなのかな。
なんの悩みもなく、適当に働いて酒飲んで踊り暮らしているだけの私でさえ、そんな風に考えるのです。
ミドルエイジクライシスー中年の危機

改めて、中年の危機とはなんぞや。
人生の中盤に差し掛かると、それまでの自分自身を振り返るとともに、「このままでいいのか」という疑問が頭に浮かぶようになります。そして、これからの人生に対して不安や葛藤を抱えてしまい、精神的に不安定な状態に陥ってしまう人が少なくありません。これが、「ミドルエイジクライシス(中年の危機)」、あるいは「ミッドライフクライシス」で、大体40代ぐらいからこの症状を感じる人が増えます。
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本記事では「仕事のウェイトが大きい人ほど、中年期に心を壊す」とされています。確かに、長年社会で活躍し、責任のある立場で戦ってきた人ほど、残された時間や自分の限界を感じる辛さは大きいのでしょう。
加えて、子供の成長や親の介護などで家族構成に変化が起こる時期であることも、心が揺れる原因になるそうです。
これまで地に足つけてしっかりと歩んできたからこその今。だけどなるほど、中年には中年の悩みや葛藤があるものですね。
そう考えてみると、自分には一般的な中年が抱えやすい悩みの原因が、まるでありません。
願いを叶えても、中年の危機は訪れる
責任の大きな役職に就いているわけでもなく、上下からの突き上げや板挟みとも無縁の一人商店。さらに実家から独立した20代の頃からずっと一人なので、家族構成の変化もなし。故郷には80を過ぎた両親がいるので、近い将来なんらかのサポートが必要になる時がくるだろうけれど、それはそれで助けるしかないよね、とシンプルに受け止めています。
80代ミニマリスト主婦の変化。
安定とは程遠い生活でも、食うに困ったことは一度もなく、家族も元気で、とりあえずの蓄えだってある。仕事で小さなミスをしたとか、買った株がすぐ下落したとか、友人とすれ違ってしまったなんて日々些細な出来事はあれど、大きな悩みなんてない。しかもよくよく考えれば、若い頃に思い描いた理想に限りなく近いところにいるのです。100%完璧じゃないけれど、まあまあいい感じなのです。
続けた先に、何かいいことあるかもしれない。
それなのに、たまにやってくる謎のもやもやに心乱される。いつでも軽快なステップが踏める状態なのに、なぜか足元がおぼつかなくなる時がある。日々平穏に暮らし、さまざまな願いも叶っているというのに、心スカッと快晴!とはいかないなんて。なんという人類の不思議展。
そうか、さてはこれが噂の中年の危機ってやつなのね!と、便利な言葉に乗っかって片付けちゃってるのですが、そういう問題ではないのでしょうか。もっと深く考えて解決したほうがいいのでしょうか。
もちろん私だって、狡猾さを兼ね備えた大人。しんどいなあと感じた時は、過去にしんどかった時のことを思い出し、あの時より今の方がぜんぜんラク!と自分を説得しようと試みるのです。半世紀近く生きていれば辛いことやしんどいことのひとつやふたつや10や100、あって当然ですからね。
でも、出てこないんだな。辛かったエピソードなんていくらでも思い出せるのに、その出来事で自分がどれくらいしんどかったか、その感情はもうすっかり忘れちゃってるんだな。大きな傷も、辛い痛みも、見事な時間ぐすりによって、いつの間にやらすっかり治癒しているんだな。
上塗りは恥だけじゃなくて、傷や痛みにも効くようで。
忘れることのありがたさ。
となれば今なんとなくまとわりついているこの謎のもやもやも、いつか懐かしく思い出す日が来るのかしら。
ミドルエイジクライシス、中年の危機。
あと何年かは濃い霧の中を歩いていくのかもしれません。でもこれもまた今生を味わう方法のひとつと捉えて、もうしばらく付き合ってみようと思います。乗り越えろ、中年時代。
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