なんかなんかなんか。
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生き方と考え方
人生三大嫌で嫌でたまらない行為のひとつといえば「記録された自分の声を聞くこと」ですね。
嫌だから避ける、というわけにはいかない場面は多々あり、一応大人なのでしぶしぶ受け入れはしますが、嫌です。嫌いな人間には何を言われてもムカつく、とはよく言ったものだと納得するしかありません。
記録の中の自分が何を言っても腹が立つ。しかも、やたらと耳障りな口癖すらあるから余計に腹立たしい。
なんかなんかなんか
やたらと使ってしまう無意味な接続詞といえば「えーと」「あのー」でしょうか。
意味もなく、無意識に、やたらとえーとえーとあのーあのーと言ってしまう人は、少なくない。普段の会話ではそう気にならない、というか、普段は一切出ないのにスピーチやらプレゼンやら人前で話す際に多用してしまいがちなワードなのでしょう。これを挟むと途端に聞き取りづらくなり、場合によってはえーとのほうが気になりすぎて、内容が頭に入ってこないことすらある。
そんな場面に出くわすと、自分は気をつけよう、と思う。思うが、もっとタチの悪い言葉を繰り出していることに気づいたのです。
「なんか」って、なんでしょう。
なんか、あれですよね。なんか、こないだ聞いたんですけど。なんか、なんか、なんか。話の冒頭にやたらとなんかをつけるのは、一体どういう了見なのでしょう。アホみたいじゃないですか。
自分の声を聞くだけでも嫌なのに、無意味でアホっぽい前置き連発でさらなる苦痛。仕事とはいえ、なぜかような辱めを受けねばならないのか。
しかし、がっかりしつつも救いを求めて他の人の話ぶりを観察していると、多くの人がそこそこなんかを冒頭につけて話している事実を発見したのです。
つまり、なんか症候群は私個人の癖ではなく、もはや現代人に蔓延する悪しき習慣なのか。これっていつ頃から発達した文化(?)なんだろう。
気になって調べてみたら、なんか、についての調査や論文の類がいろいろヒットして、かなり以前からなんか研究がなされていることを知りました。なるほど、なんかスタートは昨日今日で広まった話し方ではないのですね。自分は一体いつからこんな癖がついたんだろうか。当然ながらまったく思い出せません。
なんか、は冒頭に使うことが多いけれど、あのー、えーと、と同様いわゆるフィラーワードになるのでしょうか。あったほうが表現がやわらかくなるとか勢いがつくといった効果もなく、まるで無用の言葉に感じる。使ってるくせに。
なんか、無性に止めたいです。
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