鶏レバーのしっとり煮。
人間、歳を取ると食の好みが変わるといいます。確かに幼少の頃に好んだ料理を40歳過ぎても食べ続けているという人は少ないでしょう。が、その一方で子供舌と呼ばれる人も多くいるので、実際のところはよくわかりませんが。
>>参考
味覚の変化が教えてくれること(オムロン)
書店の料理本コーナーには「男子が好きながっつり料理」的なレシピ本が多く並べられており、その内容はカレーやハンバーグ、ポークチャップなど小学生が好むようなもので構成されています。日本の洋食って既に立派な日本の伝統料理だし私も大好きではあるけれど、大人の男性が悪びれることなく「いちばん好きな料理はハンバーグ!」とお子様的メニューを筆頭に挙げようものなら、少なからず怯んでしまう私は心が狭いのでしょうか。否、ただの酒飲みですね。
今夜のメニュー
- セロリの葉サラダ
- キムチ奴
- 韮月見
- 鷄ハツ塩焼き
- 鷄レバーしっとり煮
今夜も酒のアテ5品。
セロリ食べたいなあ、と思いながらスーパーにいったら、いいセロリが安く出てて、おお、以心伝心!セロリの葉をよく洗ってちぎり、塩とごま油で和えました。シンプルな味付けでもりもり食べられます。
茹でた韮を3cm長さに切って器に立てて盛り、中央に黄身を落として。醤油とごま油を垂らします。黄身をちょっとづつくずして食べるのが楽しい。
買い置きしてあったもめん豆腐にキムチを乗せて。キムチの賞味期限が迫っているので日々何らかの形で登場させてますが、まあ漬物なのでさほど期限を気にすることはないですね。
肉売り場でつやつやの鷄レバーと目が合ってしまったので購入。ハツは脂肪を取り除いて包丁を入れ開き、血のかたまりをざっと荒い流します。塩コショウしてフライパンで焼き、レモンを絞って。
そして写真のレバー。ハツと分けたレバーは一口大に切り血を抜いて、濃い目の塩水に20分ほど漬けておきます。鍋に湯を沸かし、沸騰したら水を切ったレバーを入れて一呼吸置いて火を止め、蓋をしてそのまま20分放置。レバーは100度を超えると独特の臭みが出て固くなってしまうので、低温でゆっくりと調理をすれば臭みもなくしっとり柔らかに仕上がるんだとか。余熱で中まで火が通ったら冷蔵庫で冷やしてスライスし、塩コショウでいただきます。
あー、このレバーは絶対ワインだよなあ、残念ながら今日はビールだったけど。香草とニンニクで香りをつけたオリーブオイルでマリネしたら、レバーパテ代わりに大活躍しそうです。これはネットで適当に拾ったレシピだったのですが、出所は魚柄仁之助さんの誘惑料理―食べるエッセイだそう。
今夜の食卓を鑑みるに、私も大人になったなあ、と思わざるを得ません。何しろ子供の頃はセロリもレバーもハツも大大大嫌いだったのだから。ああ、いつから肝に歓喜する大人になったのでしょうか。こんな美味しいものがわかるようになるなんて、やっぱり歳を取るっていいもんだ。
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