資料は1枚、時間配分と勝負どころを考える。
新規案件に関する資料や見積を送信してちょっと一休み。一人商店フリーランス生活も随分長くなったけれど、未だに自分の仕事に対する
「値付け」
は毎回悩む作業です。が、ふと気づけば仕事のやり方自体は随分変わったような。
関連 社会人失格ノマドワーカー、Crispy-lifeの仕事術。
こんなことを書いている時点でお察しですが、この頃は結構好きなように仕事をしています。ありがたや。
勝負の為所を考える
もともと書くことも好きだし、手書きはダメだけどパソコンで凝った資料を作るのは得意だった私。会社員時代も
「大事なプレゼン資料はcrispyに頼め」
と上司のお墨付きをもらって上機嫌でした。自分の好きなこと、得意なことが認められて誰かの役に立つのはなんだって嬉しいものです。
が、会社員の頃は強みだった特技もフリーになって一人立ちしてからはそれ自体が「仕事」にならなくなっていました。
仕事にならない、というか、作る自分にとっても、確認する相手にとっても、時間を使うだけでお金にはならないのですね。
もちろんこれは職種や業務内容によるところが大きいのですが、私の場合はプレゼン資料に凝りまくって時間をかけて、いいものができた結果として仕事になる、というわけではありません。もちろん、相手は
「おお、凝った資料だ」
と思ってくれるかもしれないけれど、結局は私の自己満足であって立派な資料はクライアントの利益にも成り得ない。
そう、私の場合、勝負すべきはそこじゃない。資料のレイアウトに時間をみっちりかけるのであればその時間を使って提案内容を練るべし、そして実行すべし。
今ではそんな風に考えるようになりました。
時間配分を間違って、勝手に疲弊する
「その作業はお金にならない」
なんて言い方をするとなんだか酷く傲慢に聞こえるかもしれませんが、仕事を依頼されている以上は双方の利益が出る方法を考えるのは当然のこと。資料の中身が薄いからなんとか凝った見た目に仕上げて誤魔化そう!なんて考え方では単なる過剰包装の粗悪品でしかありません。
もちろん直接売り上げには関係ないけれどここだけはこだわりたい!なんて思いがあるならそれはそれ。もちろん、自分なりにこだわりたいところは時間が許す限り気の済むまでこだわればいいのです。
問題なのは誰も求めてないし必要でもないし、自分だってやりたくないのになんとなく体裁を整えるがためにやってしまうあれこれの無駄な仕事や作業、そして時間。
勝手に自分で勝負ポイントを間違えて大切な時間を使って勝手に疲弊するなんて、なんだかおかしいよね。
関連 日本のフリーランサーに「非効率を極める」のススメ、が、辛すぎる。
仕事との関係性が良好になってきた理由
やりたくない仕事は一切やらない。などとかっこいいことはまだまだ言えないけれど、目先のギャラに目が眩んで自分の生活を犠牲にする必要はもうありません。
なぜなら私は世間一般でよしとされている生き方や誰もが憧れるようなライフスタイルではない自分が心底喜ぶ方法、自分をちやほやともてなす手段を知っているのだから。
そしてそれらを十分満たすお金を稼ぎ出すために、無理をする必要がないことも。
環境を変え、肩書きも外し、多くのモノを手放し、失うモノはもう何もない状態になったここ数年。
自分が日々笑って残りの人生を楽しむために絶対に必要なことは何なのかを真剣に見つめ直した結果、仕事との向き合い方がなんだか随分いい方向に変化したみたいだなあ。
などと、極々シンプルな資料と自分できちんと納得出来る価格設定を見ながら考えたのでした。
関連記事
-
自分大好きな人、自己肯定感の育て方。
友人がお子さんの幼稚園の順番待ち真っ最中だという。 なんでも、一度別の幼稚園に入園した
-
思い出の品を使い切る。
今回の旅に持参したものの中には既に処分していても不思議ではないものがいくつか含まれています。
-
持たない生活、持てない私のしつこい憧れ。
ありがたいことに、このブログを通じて商品レビューのご依頼などを頂くことがあります。 興
-
素焼きアーモンドに飽きたらミックスナッツがおすすめ。
乾きもの。 その言葉の意味を知ったのはまだ私が可憐な少女だった頃のこと。なんて大人っぽ
-
新年の目標はまだ立てないが筋肉。
新年といえば、目標設定ですね。 わたくし相当な皮算用マニアなもので、今年はあれをやろう
-
散らかすのが得意な人間が散らかさないために。
年始に作成した今年やることリストに、「ものを減らす」という項目があり、久しぶりに大掛かりな改
-
理想の暮らしと住まい、家はどこまでが家なのか。
By: David Hilowitz[/caption] 家、住まい、というと基本的には住居
-
疲れやストレスが原因で歯が痛むことはあるのか。
歯が痛い。 先週だったでしょうか、久しぶりにそんな感覚がやってきました。 歯科通
-
洋服かぶり問題に関する個人的な考察。
By: Anthony Easton[/caption] 20代の頃、当時よく通っていたセレ