友達はみんなお金持ちだから、何もよろこんでくれない。
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ミニマルライフ
わかりやすい酒瓶を担いで友人の誕生日を祝いに行く。
「わかりやすい酒」
というところがポイントですね。こういう時にしか手にしない、祝いっぽいものを面白がってあえて選ぶ、そんなプレイ。
贈り物といえば、ずいぶん前のことですが、一回り以上年上の友達が妙な話をしてたっけ。
友達はみんなお金持ちだから、何もよろこんでくれない
祝い酒を開けながら思い出した友達の言葉は
「私のまわりはみんなお金持ちだから、何をあげてもよろこんでくれないの」
というもの。旅先で若い人たちがあれこれと土産物を物色する姿を見ながら、苦笑いと一緒にふとこぼれたひとことでありました。これは土産を買うのがダメだとか、若い人はなんでもよろこんでくれるからいいね、などという嫌味混じりの発言ではもちろんありません。
せっかくだから、自分も友達に何か買っていきたい。でも、下手なものは渡せないし、じゃあ高価なものや珍しいものならいいのかというとそう単純なことでもない。年を取り、経験値が上がり、それなりに経済力もついてくると、「ちょっとしたもの」を贈ることに少しばかり戸惑うのだ。という、純粋な考えで発せられた言葉のようでした。
「お金持ちだから」は、彼女なりの冗談にしても、まあ、そういうことはあるのかなと思う。
気づけば、なくなるものばかり
私もその昔は相手の好みから考えたり、それとなくウィッシュリストに探りを入れたりしながら、雑貨やアクセサリー、洋服などをプレゼントとして見繕うこともありました。が、いつのまにか食べ物や飲み物、花束など、消えてなくなるものばかりを贈るようになっていた。
これはおそらく、自分がものを持たなくなったことも大きく影響しています。
が、考えようによってはちょっとズルい感じがするし、絶対的な正解とは言えない。
好みと違うものを渡してしまい負担にならないように、と言えば、何やら相手の事情を慮っている風に見えなくもないけれど、よろこんでくれるものをドンピシャで選ぶ自信がないから当たり障りないものでお茶を濁していると取れなくもない。考えすぎか。いや、そもそも贈り物ってのは自分のセンスのよさを相手に見せつけるための行為ではないのだから、ごちゃごちゃ考えるのもおかしいのでは。とかごちゃごちゃ考えていると訳が分からなくなる。
訳がわからなくなるので結局、いつも酒瓶を背負う羽目になるのであった。私の周りのお金持ちだったり普通だったりそうでもなかったりする(酒飲みの)友達らはとりあえずよろこんではくれるけど、さて。
ところで最近自分のみならず、まわりももっぱら家飲み派になっているのはなぜでしょう。みんな、外で遊ぶことに飽きてきたのか、それとも出るのが面倒になってきているのか。単に疲れているのか。
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