シンプルライフの成れの果て。
普段は朝と夜の1日2食体制を基本としていますが、誰かと一緒にとか、打ち合わせを兼ねて、なんて場合は普通に昼も食べます。
最近はそんな機会が増えて来ているのですが、これがなかなかキツイなと。
「キツイ」という表現は、店に対していささか失礼にあたるでしょうか。
確かに、これは店ではなく、私に問題があるからこそのキツさなのです。
食シンプル化の成れの果て
外ランチの何がキツイって、量が多いとか、野菜が少ないとか、味か濃いとか、そういうこと。
趣味は暴飲暴食と豪語していた私も、今やめっきり少食になりました。いや、今も1人前程度は普通に食べられるのだけど、食べた後なかなか消化しないというか、いつまでもこなれていかない感じがするというか、午後からの仕事が辛くなる。
加えて、普段は自宅で野菜メインの簡単すぎるつまみをモサモサ食んでいるものだから、外で食べる料理がなんだか豪華すぎてどうしましょう、となるのです。
そう、外で食べる料理は、今の私には豪華すぎたり、美味しすぎたりする。
美味しいものを食べるのは全くもってウェルカムなので、うれしいといえばうれしい。でも、ややtoo muchかなと感じる。夜に酒を飲みながら食べるならまだしも、普段は食べない昼食に豪華な料理など摂ろうものなら、体がその豪華さに追いついていけていないのが自分でもよくわかります。
食事をどんどん質素にしてきた結果、こうなった。慣れってのは、怖いですね。
自分の料理が好きすぎる
元々簡単な料理しか作らないほうだったけど、最近はまた自炊の簡素化に拍車がかかっている気がします。数年前と最近の晩酌風景を見比べてみると、量も減っているような。
砂肝と玉ねぎの香味サラダ、ピーマンとしらすの酒炒りで家飲み。
食べるのは好きだから、食が細くなるのは避けたい。けれど、自分が作る地味な献立が悪くない、むしろ好きすぎるかもしれないとさえ思う今日この頃。
そりゃ自分の好きなものばかりを好きなように作って食べるのだから、旨いと思って当たり前なんだけど、それにしても外で食べるとびきり美味しい料理より自作つまみが愛しいとはこれいかに。
が、もしかしたらこれは、長年自分の食べるものを自分で作り続けてきた人間なら誰もがたどり着く場所なのかもね、と「もうレシピ本はいらない」を読んで思ったのでした。
豪華な外食も、世界各国の調味料やスパイスを駆使したレシピに習って料理するのも好きだったのに、冷蔵庫を使うことを止め、ついでに(じゃないけど)50歳を機に会社も辞めてしまった独身女性の自炊論。
味付けは塩頼り、味噌とぬか漬け、油揚げを多用し、えのき出汁を愛し、地味なつまみで酒を飲む。なんだかものすごく親近感の湧く話ばかりじゃありませんか。
私の家には冷蔵庫はあるので、稲垣氏ほど徹底したエコな食生活ではないけれど、
「食事が楽しみすぎて走って帰る」
その感覚は、なんだかとてもよくわかる。
確かに、食事は人生を救う方法のひとつ。自分の食べるものを自分で作れる力があれば、この先もどうにか生きていける、かな。
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Comment
つい最近稲垣さんの本を読み、
つい最近ランチ代わりのパンケーキで胃もたれを経験。
これは黙ってられず、お口ムズムズのまるいです。
アラフィフシングルというザックリ共通カテにあるので、食生活を徐々に変えていこうかなぁ、
と本を読み思いました。
ブログで後押しされた、と勝手に受け取りました。(笑)
先日洗濯機が壊れ、これを機会に「無し」生活を試みましたが、ギブアップ。
今はnew洗濯機に感謝の念を持って、衣類を放り込んでます。
読書中「走って帰る」の部分で反応したのは、
気付くとそれに向かって(本当に)走ってる、という経験はウン十年前にデートの待ち合わせだったなぁ(遅刻ではなく)、
と遠い目になったこと。
おうちに向かって(本当に)走って帰る、という幸せ感度高い生活目指すぞ。 おー!
まるいさん
ランチ代わりのパンケーキ、は私も自信ないですねえ。
元々胃がかなり強くて、胸やけ胃もたれとは無縁の人生でしたが、ちょっと濃い味ソースのパスタあたりでも、夜まで胃が重たくなってしまうこの頃です。ああ、切ないお年頃。と言いつつも、夜の外食では酒が入って麻痺するからか、結構がっつり食べちゃうんですけどね。何やってんだか、これじゃあしっかりランチよりタチが悪い…
ところでデートに走って駆けつけた思い出があるのって、なんだかいいですね、うふふ。もちろん、家飯目掛けて走って帰るのも悪かないですよ。お互い、今の体にちょうどよい「美味しいもの」を追求する生活を、大いに楽しもうありませんか。おー!