40代独身女性の生き方、失うモノがない人生。
公開日:
:
最終更新日:2022/01/13
ミニマルライフ
40代、独身。自分と似た境遇の人の暮らしぶりや考え方を知ることができるのがブログの存在です。
私もガラにもなく(?)ブログランキング的なものに登録しており、同時にいろんなブログを拝読しています。
さて現在の自分と似た属性といえば
- 日本人女性
- 40代
- 独身
- 子どもなし
- 一人暮らし
- 定職無し、または無職
などでしょうか。
40代独身女性が楽観的に過ごすには
40代独身女性のブログと一口にいってもさまざまな内容のものがあります。
辛い環境に置かれている中で懸命に日々を生きておられる人、境遇はとても似ているのに、私とは全く違う考え方をされている人。どちらかというと、40代独身という属性をネガティブに捉え、日々の感情を紡いでいる方が少なくありません。
いやな言い方ですが「スペック」で考えると、40代独身女性定職無し、というのは確かに呆れるほどの「低スペック」なのかもしれません。そんなことは私も十分理解しています。
では、なぜ私がこんなに楽観的に暮らしていられるのか。
それは多分、もう何も持っていないからです。
40代、何かや誰かを失いたくないという恐れ
人間誰しも大切なものを手に入れるとそれを失くしたくない、守りたいと思うのは当然のことです。それがお気に入りのワンピースでも、財産でも、ステイタスでも、パートナーでも。
私にも持ち物を失うことを恐れて身動きが取れなくなってしまった時期がありました。
ちょっと珍しいかも?と思うのですが、私はアルバイト、派遣社員、フリーランス、正社員、会社役員として働いた経験があります。それなりの収入を得るようになると生活自体は楽しくなかったにも関わらず
「今の暮らしを失いたくない」
という一心でそれを守ろうとしていました。人やものや立場を失いたくないばかりに。自分の本心を無視していたこともあります。
人生は決して簡単なものではないし、もしかしたらこんな矛盾や我慢の連続なのかも知れません。でも今となってはその頃の自分の「恐れ」が不思議で仕方ないのです。
そんな若い時代があったのに40代となった今、なぜこんなにも自由でいられるようになったのか?
よくよく考えてみると、地震、台風、事故、事件など、40余年の人生であの時死んでいてもおかしくはなかったと思える出来事にかなりの頻度で遭遇したからかも。まあ詳細はまた別の機会に。
※追記 書きました
人生を変えたいなら環境を変えればいい、は真実か。
独身だからこその「持たない強さ」
今、私は本当に何も持っていません。
人に自慢できるようなカッコイイ仕事をしているわけでもなければ一生安泰の財産もなく、頻繁に会ったりメールでやりとりするような親密な友人も、共に生活するパートナーもいません。さらには現在シェアハウス暮らしで自分の住まいさえ見知らぬ人と共用という有様。
東京で一人暮らしをしているけれど生活が苦しくて辛い、というような女性のブログで
「もう実家に帰ったほうがいいのだろうか」
という記述を度々見かけますが、私には帰る実家すらありません。
最大の宝物は、風邪すら引かない強靭なこの身体だけ。
けれど、それで十分です。
失うものがなければ、人生は軽やかになる
こうして言葉にするとなんだか寂しい人生のように思われるかもしれませんが、実は私自身は自分の現在を不幸だとはこれっぽっちも思っておらず、むしろ日々幸せだなあとにんまりしている始末です。
だって今日もちゃんと美味しいご飯を食べたし、今夜寝るところもある。
ちゃんと、生きています。
今はお勤めすることは考えていないけれど、もしも今後生活に困るようなことになったとしても何らかの仕事を得ることはできるだろうし、そもそも物価の高い東京にしがみつく必要もない。生きていく方法なんていくらでもある。
だって、失うものなんてもう何も持っていないのだから。
おひとりさまの老後資金。自分年金作りは40代からでも遅くない?
家も車もない、モノもない、家族もいない、ステイタスも若さもない40代の今。年々「守りたいもの」が減っていっている状況ですが、その分心は軽く、強くなっているとも感じます。
もちろん守るべきものがたくさんあるのはとてもとても幸せなこと。
「母は強し」という言葉があるように、守るべきものがあるからこそ強くなるという考え方もあるでしょう。そう、人生に何が必要かは人それぞれなので「幸せになりたければ全てを捨てるべき」なんて軽々しく言うつもりはありません。
しかし、もしも今幸せではないとはっきり感じているならば、当たり前のようにしがみついているその生活が果たして自分にとって本当に大切で必要なものなのかどうか、それは自分が心から望んだ人生なのかと根本から自らに問う姿勢は持っていたほうがいいかもしれません。
いやいやそういう精神論じゃなくてもっと現実的な不安があるんだってば、という場合は不安要素をひとつづつピックアップして潰していきましょう。きっとどれもこれも100%解決できない問題ではないはずですよ。
関連記事
-
妥協せずとも欲しいモノを作れる強さ。
By: Karyn Christner[/caption] 先日とある会で知り合った女性が食事中
-
新機能を求めて買い物しない。
スマホなし生活はギリギリ回避したものの、二代目iPodはすでに発注済みでした。 スマー
-
わかめと卵の炒めもの、わけぎのナンプラー和え献立。
うつわは好きだし興味もあるけれど、コレクション癖がない上に一人暮らしなので、さほど多くは持ち
-
レースアップサンダルのコーディネイトを再考する。
By: Maegan Tintari[/caption] お気に入りなのに使っていないアイテ
-
今年の春こそ環境改善。
一体いつからこの話をしていたのでしょうか。身軽で簡素でモノがなくても、人生は十分複雑だから
-
手持ちの服を活かす買い物方法を改めて。
先日新しい靴を購入したので新たな冬のコーディネイトにあれこれチャレンジできて楽しいです。
-
なければないで済んだのに、手放せなくなるものがある。
師走に入り初の平日、6時外出。 これは、いよいよか。開幕日は今日しかない。そう決意し張
-
減らす技術で、もっと小さく価値あることを。
30代の頃はよく、仕事の効率化や時間管理術の本を読んでいました。 仕事はもちろん、人生のあ
-
身軽で簡素でモノがなくても、人生は十分複雑だから。
By: tanakawho[/caption] どうにもこうにも「比較検討」という作業が苦手
-
財布からいらないものが13点も発掘された。
おお、気持ちのいい朝ですね。 現在窓際にベッドを置いていて、シーツが真っ白なので晴れた
Comment
Crispyさん、こんにちは。
Minakoと申します。
「ミニマリスト」関連の検索からこちらのブログに辿りついてからというもの、いつも更新を楽しみにしています。
下記の部分について、ぜひ詳しい記事が読みたいです。
>では、今はなぜこんな自由な思想ができるようになったのか?
>
>よくよく考えてみると、地震、台風、事故、事件など、>40余年の人生で「あの時死んでいてもおかしくはなかったな」と思える出来事にかなり遭遇したからかも。まあ詳細はまた別の機会に。
30代のギラギラな生活から、どのようにして今の心境に辿り着かれたのでしょうか?
Crispyさんとは比較にならないレベルの変化ですが、私も大きな出来事{東日本大震災と身内の不幸)機に人生観が変わったところがあり、Crispyさんはどうだったのだろう、と気になっています。
ほとんどの記事はチェックしたのですが、もし既に書かれてたらごめんなさい。
Minakoさん
コメントありがとうございます。
>まあ詳細はまた別の機会に。
あらら、これ、書きっぱなしでしたね。
ご指摘いただきて気がつきました、失礼しました(汗
心境の変化に関して、また改めて書いてみたいと思います。
少々お時間下さいませ。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
はじめまして。40代独身 独り呑み で検索したらこちらにたどり着きました。当方も天涯孤独。ちょくちょく出入りさせて頂けたら幸せです。
きはちさん
コメントありがとうございます。まさにここにぴったり!の検索キーワードですね。年がら年中一人飲みを満喫しておりますので、いつでもお気軽にお立ち寄りください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
失うものがなければ、人生は軽やかになる
だいぶ前になりますが、この時書かれていた記事、
今現在、変化や考え直したことはありますか?
みみやさん
コメントありがとうございます。
この記事を書いてからもう4年以上経ってますね、早い。今改めて読み返してみましたが、心境の変化はほとんどありません。でも、たまに過去の自分の思考を読み返してみるのも面白いなと気付いたので、その辺りはまた新たに書こうかなと思いました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
お心遣い感謝致します。
こちらこそ、今後もお邪魔させていただきます。
ありがとうございます。
みみやさん
こちらこそ、改めて考えるきっかけを作っていただいてありがとうございます。
寂しすぎる
三平さん
えっ、私ですか? そこそこ愉快に暮らしておりますよ。