靴下が片方ない(怒)
公開日:
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最終更新日:2017/08/22
ミニマルライフ
子供って生意気ですよね。
生意気、というかまあ中学生くらいになると反抗期真っ只中なのである意味正しい成長の仕方とも考えられるし仕方ないんだけど、お父さんとかお母さんに対してびっくりするほど偉そうな態度を取ったりする子を端から見ていると説教したくてたまりません。
が、彼ら彼女らも大人になればちゃんと大人になって、ご両親を敬うようになるのでしょう。ソースは自分。
そしていつしか立場が逆転して子供の頃に自分が親に言われて続けていたセリフをそのままそっくり言い返すことになるんですよね。
「片付けなさい」
って。
靴下が片方ない!

By: Luis Marina
今も昔も変わらない子供の文句として
「お母さーん、靴下が片方ない!(怒)」
というものがあります。中学生、高校生にもなって自分の靴下くらい自分で管理しなさいよ、って話なのですが、同じこと言うお父さん(成人)も居るそうなので簡単に思えて意外に根深い問題なのでしょうか。
「自分でちゃんと片付けなさい!」
と叱られていた子が30年40年経ったら今度は親に言うんですよね
「家をもっと片付けようよ」
って。
まあ両者の「片付けなさい」のニュアンスは微妙に違いますがなかなか興味深い立場逆転劇ではあります。
ところで今朝まさにテレビでお片づけドキュメンタリー的番組をやっていました。
4人兄弟とご夫婦2人の6人家族。ただでさえモノが増えがちな人数だというのに子供たちが洗濯物を畳んでクローゼットにしまうという行動をしないせいで家中が洗い上がりの洗濯物だらけ、という状態。いい匂いしそうだけど。
お母さんは日々懸命に家事に取り組みつつも、これまで自分が仕事で忙しく子供と向き合う時間を十分に取れなかったせいでしつけが行き届かなかったのではないか、とご自分を責め続けていました。
この方に限らず今は働いているお母さんが殆どだから、同じような悩みを抱えている女性は多そうです。
悪いのは自分でも相手でもない第三の敵
さて、この一家。
収納アドバイザーのEMIさんというプロの方の指示により親と子の対立という構図を崩し「タッグを組んで戦う第三の敵」を作ることで解決していきましょうという流れになっていました。
第三の敵とはルールや環境のこと。
子供が片付けない!親がルールを押し付けてくる!と違いを責め合うのではなく、私たちの対立を作ってしまう「環境」をどう改善すればいい家になるのか一緒に考えていこうよ、と両者が歩み寄るのですね。
結果、これまではお父さん、お母さんが決めて勝手に押し付けてきた片付けルールに不満を募らせていた子供たちも、自分のアイデアが採用されると俄然やる気になったようで片付けに対する姿勢が見違えるほど変化していました。
まあ、テレビなんでもちろん編集済みなのは承知の上なんですが、自分をずっと責めてきたというお母さんも、残業終わりで深夜に帰宅した後、子供たちの服を畳んでいたお父さんも、小さな末っ子の面倒を見ている子供たちも、なんかいいなあ、いいご家族だなあなんて思ってしまった次第。お母さんは産休を終え春から職場復帰されるとのこと、頑張ってください。
モノを捨てても人生は変わらないけれど
子供や老親の片づけ問題に限らず、お互いの意見が合わずにメラメラしてしまう状況って実はこんな風に視点をズラせば解決することが多い。
冷静に考えれば両者同じ問題に取り組んでいるはずなのに、いつのまにかどうにか相手を自分の言いなりにしよう、理解させようと、自分が正しいと分からせなくては、などという明後日の方向を目指してしまうことも。場外試合しているだけじゃいつまでたっても本来の問題は解決できない、という巧妙な罠に気づくことができれば、後は早いんでしょうね。
って私この店来たらいっつもEテレの話してるな。前に実家の片付け話のこと書いたのも確か同じ番組だったわ。書き物しに来てるのにテレビ見てどうする。
多分アレだ、今はテレビが部屋にないから見ないだけで、あったら結構ずっと見ちゃうタイプなのかもしれない。ていうか、こういうビフォーアフター系ってなんか見ちゃうよね。
モノを捨てれば幸せになれる(ハート)みたいなゆるふわお花畑マーケットには常々懐疑的な私ですが、片付け問題への取り組みが長年抱えていた根深い悩みを解消するきっかけになるパターンもあるのだな、と感心したのでありました。
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Comment
私もこの番組見ました。
放送していない所では言ってたのかも知れないけど、具体的な収納方法はほとんど言わず片付けアドバイスをするって、結果をだすって、凄いなぁと見てました。
こういうのが視点をずらすっていうのね、とブログを読んで頷く私。
最近友人(40代女性)が、癌治療に消極的な父親に
「こっちが迷惑するねんからね!って言ったわ。」
と、鼻息荒く話しました。
親を心配した結果言った事ですが、解決にもならない良い気持ちになる人が誰もいない言葉だと聞いた時に思いました。
こういう時、「視点をずらしたら?」
と友人に言う事ができる気の効いた大人になりたいですね。
年食っただけのおばさんだなぁ、私。
対処に困るコメントで申し訳ありません。
色々な思いが浮かんだ記事だったので、お知らせしたくなりました。
ありがとうございます。
まるいさん
まるいさんもご覧になってましたか、おもしろかったですよね。
お友達の件、確かにお父様のことが心配だからこその一言だったのでしょうね。例えばお父様が
「(おとうさんがいなくなったりしたら)こっちが(悲くて寂しくて)迷惑するねんからね!(まだまだ頑張ってもらうで!)」
という意味に取って奮起されればいいですけど、同じ言葉でもどういう受け取り方をされるかはご本人の性格や家族の関係性にもよりますからひとつの正解はなく、なんとももどかしいところではあります。
>年食っただけのおばさんだなぁ、私。
こう思うことよくありますよねえ。
この年になったらなんでもそつなくこなせてもう少し賢くなってると思ってた、って。
なんだかなあと自分にため息をつきたくなることも多いですが、それでも人生は続くってことでまだまだ鍛錬ですね。
と、私こそなんだかとりとめのないお返事で失礼いたしました。
希望(?)の持てる共感いただき、嬉しいです。
まだまだ続く人生、鍛練ですね!
いつも更新楽しみにしています。
「靴下がない(怒)」の(怒)部分で一人でクスクス笑って、ミスドで気味が悪い人になってしまいました。
忘れた頃に、英語レッスンとほうれい線その後の記事upしていただけると嬉しいです!
まるいさん
なんだかあっちこっちに球投げっぱなしで回収してない話題が多いのも自分の雑な性格を表しているようです(汗
またのんびり更新していきますので今後ともどうぞ宜しくお願いします!