限りある貴重な時間を溶かしている。
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最終更新日:2018/08/08
健康と美容, 生き方と考え方, 音楽、映画、芸術、世界
短期間で2周した話。
王さまが気はやさしくて力持ちすぎて、それを観られただけでもよかったですよ、と書きました。
しかし王を讃えるためだけにバーフバリ2作を2回づつ観たわけではありません。さらに言うと1と2、それぞれ異なる理由があって2周したのです。
私が2周した理由
1作目より2作目のほうが個人的には面白かったです。
前後編ってそういうものだけども、1で展開された謎や伏線を、2で綺麗に回収できるようになっているからスッキリするし、1は息子のマヘンドラが中心の話で、2は父のアマレンドラがメイン。息子より父が好みの私が2作目推しとなるのは当然と言えましょう。
この作品はざっくり言うとマヒシュマティ王国の三世代に渡る御家騒動を描いたもの。ブラバースというインドの俳優が父と息子の二役をを演じています。
一方その他の登場人物、悪役の兄やその父、国母、従順な奴隷剣士、そして長きにわたり王国内で囚われの身となるアマレンドラの妻らは、メイクやら髪やらに老け加工を施すことで、25年の時の経過を表現している。
ここがちょっとわかりにくい。あれ?あのシーンは父時代?息子時代?となるわけです。
まあ私の理解能力が乏しいと言ってしまえばそれまでなんだけど、物語の全容を把握していない1作目はやや複雑っちゃあ複雑なんですよ。あと、インドの人名とか地名の響きに慣れていないせいでスッと入ってこないってのもある。だってデーヴァセーナとかバラーラデーヴァとか聞きなれない音がいっぱい出てきたら、え?誰がどっち?ってならない?
これはワインが覚えにくいのと同じ原理でしょうかね。
笑い転げながらワインを学ぶ。「黄金の丘で君と転げまわりたいのだ」
が、1作目が複雑に感じた理由はこれだけじゃなかった。
実は1は週末に昼から酒を飲みながら観ていて、2は休肝日に素面で観ていたのです。
貴重な時間を溶かしている
もともと酒を飲みながら映画を観たり、本を読んだりするのが大好き。でも、根本的に集中力が落ちてきた感のあるこの頃、もしや酒を飲みながらの作品咀嚼が怪しくなっているのでは疑惑が浮上しました。
ちなみに日々の晩酌では日本酒1合かビール1缶、ワインなら軽めに2杯程度しか飲まないようにしているので、酷く酔っぱらってしまうことはまずありません。
でも、食後にワインやらウィスキーやらを飲むことは多い。それで酔う。その状態で本とか読んでも、あんまり頭に入ってないんだろうな。と、この度のバーフバリ事件で感じた次第。1作目はどちらかというと理解を深めるために見返したけど、2作目は単純にアマレンドラ目当てでリピートしたからね。
そういや毎日山盛り飲んでいたのに「禁酒セラピー」を読んでスパッと酒を止めたという知人は
「酒があるから楽しいと思ってやってることって、酒抜きでも楽しいんだよ」
と言ってたっけ。
もしかしたら今の私は酒なしの状態のほうが純粋に映画や本を楽しめる状態なのか。むしろ、酒飲みながらってのはものによってはもったいない状態なのか。
年齢とともに自分の心身の状態や嗜好、考え方はどんどん変わっているのだから、酒の飲み方も、本や映画との付き合い方も、そして時間の使い方もアップデートが必要になるのは当然のことで。
酒で貴重な時間を溶かしている自覚はあるし、人の話を聞く限りでは禁酒生活もクリーンで楽しそうだけれど、今のところ禁酒予定なし。
となれば諸々微調整、ですな。
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