塩鮭の粕汁、卵とキャベツのしょうゆ炒め献立。
冬の存在意義。それは、汁っぽい料理をアテに酒を飲む、いわゆる「汁飲み」が滅法捗ることである。
とは、かの魯山人の言葉です。嘘ですけど。
さて、汁飲みシーズンまっさかり。
私くらいの汁飲み熟練者になると、季節気温気候を問わず年がら年中汁っぽいものをつまみに飲酒しているわけですが、それでもこの怒りすら湧いてくる寒気の中での汁飲みはまた格別と言えましょう。
塩鮭の粕汁、キャベツと卵のしょうゆ炒めで晩酌
- 白菜漬け
- にんじんと白ねぎの和えもの
- 卵とキャベツのしょうゆ炒め
- 塩鮭の粕汁
白菜漬け
「おひとりさま1個限り」という注釈つきで安く売られていた白菜を近所の八百屋で無事入手。塩もみしてから昆布と唐辛子と一緒に容器で保存するだけというお手軽な冬の定番、白菜漬けにしました。
にんじんと白ねぎの和えもの
さっと茹でたにんじんをねぎのみじん切り、塩、胡椒、ごま油で和えたもの。
卵とキャベツのしょうゆ炒め
ざく切りにしたキャベツを油で炒め、しんなりしたところに溶き卵と投入。ざっと炒め合わせて最後にしょうゆを鍋肌から回し入れるだけのシンプルな炒めもの。
塩鮭の粕汁
同じ大きさに切りそろえた白菜、にんじん、こんにゃく、油揚げと塩鮭を昆布出汁で煮て、しょうゆ、酒粕を加えてさらに煮ます。最後に少量の味噌を加えて味を整えたら完成。仕上げにねぎと黒七味を添えました。
今回は極寒仕様ということで、酒粕たっぷりに味噌入りのやや濃厚バージョン。数日に分けて食べる場合は塩鮭の塩分が出汁に溶け出してくることを考慮してほどほどの塩気に止めておくと安心です。
寒い夜、しっかりと濃い粕汁をつまみに、辛口の日本酒を燗で飲む。これ以上の贅沢を望んだりしたらバチがあたるんじゃないかと思えるほどの充実したひととき。酒一杯でニコニコできる単純な人間はお得です。家飲みエンジンがまだかかってない、なんて言いつつも、粕汁の登場であっけなくフルスロットルとなった今夜、ああ汁飲みは偉大だなあ。
粕汁をメインに推すのに必死で副菜はキャベツににんじん、と、やや貧弱な顔ぶれなのはご愛嬌。ここに刺身やら珍味やらそれっぽい料理を添えればグッとゴージャスになるんですけどね。相変わらずの粗食っぷりに、魯山人先生もがっかりだ。
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