沖縄の酒 黎明 本醸造で晩酌 ソーキと大根のスープ煮、れんこんの黒酢炒め献立。
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最終更新日:2018/04/21
家飯, 食べること レシピ, 勝手に日本酒全国ツアー
約2年に渡り続けてきた日本全国酒巡り、いよいよ完結です。
関連 勝手に日本酒全国ツアー
最後の1本は沖縄県の酒。
沖縄は泡盛のイメージが強いですが、日本酒もあるのですね。
沖縄の酒 黎明 本醸造
前回の鹿児島県同様、現在沖縄県で造られている日本酒はこの黎明のみ。
関連 技術者としての誇りが沖縄の地で結実。(泰石酒造)
創業者の安田 繁史は現在の岩手大学で農芸化学を修め、技術者としてのプライドを沖縄の地での酒造りに賭けました。
サイトの情報によると、泰石酒造が日本酒製造に着手したのは今からちょうど50年前の1967年のこと。その後2006年には純米吟醸タイプも発売するようになりました。
沖縄は泡盛のイメージが強い、と最初に書いたけれど、黎明について調べていてたどり着いたコラムを読んでちょっと驚く。
参考 日本最南端の清酒『黎明』(美ら島物語)
その当時(1960年代)は、観光客は泡盛のことなどだれも知らず、沖縄に来ても清酒を好んで飲んでいた。沖縄で造れないから本土のものを出すしかない。悔しいではないか、何とか沖縄で清酒が造れないだろうか、と考える日々が続いた。
そうだったのか。現在の常識もほんの数十年前までは全然当たり前じゃなかったんだな。
今回はオリジナルの本醸造をセレクト。Amazonでチェックしてみると、この沖縄の黎明と鹿児島の正宗を同時購入している人がちらほらいるらしいことが伺えて微笑ましい。酒飲みの考えることは同じですね。
さて、日本最南端の酒を常温でひとくち。ん?味が多い。
沖縄県内唯一の日本酒、ということでなんとなく味の予想はできていたのだけれど、思っていたのとは少し印象が違いました。もっと大衆的なTHE・醸造酒をイメージしていたのであれっ?と驚く。意外に複雑な味わいで、なかなか面白いです。
多分全国ツアーをやっていなかったら飲むことはなかったであろう1本。都道府県縛りで酒を選ぶ楽しさはこういうところにあるんだろうな。
沖縄の酒 黎明 本醸造
蔵元 | 泰石酒造株式会社(沖縄県・うるま市) |
種類 | 本醸造 |
精米歩合 | – |
日本酒度 | +7.1 |
酸度 | 1.8 |
アルコール度 | 15.5度 |
ソーキと大根のスープ煮、れんこんの黒酢炒め献立
- ぬか漬け
- かぼちゃの塩煮
- 蒸し白菜
- れんこんの黒酢炒め
- ソーキと大根のスープ煮
ぬか漬け
本日のぬか漬けは蕪、にんじん、セロリの3種盛り。
かぼちゃの塩煮
毎度おなじみかぼちゃの塩煮。一口大に切ったかぼちゃに塩を振って少量の水とともに鍋に入れ、蓋をして蒸し煮にするだけ。
蒸し白菜
こちらも蒸しただけ料理。ざく切りにした白菜を蒸し、鰹節を乗せてしょうゆをちょろり。余っていたすだちを添えました。
れんこんの黒酢炒め
皮をむいて輪切りにしたれんこんを油をひいたフライパンで両面こんがり焼きます。最後に黒酢とにんにくしょうゆを投入してさっと煮からめたら完成。
ソーキと大根のスープ煮
豚スペアリブに塩を揉み込みしばらく放置。その後一旦茹でこぼして余分な脂を落としてから大根、薄切りのしょうが、出汁昆布、酒、粒胡椒とともに鍋に入れ、水を加えて柔らかくなるまで煮込みます。味が足りなければ最後に塩で味を整えて完成。
沖縄の酒、はて、何をあわせるかと考えて、単純にソーキをセレクト。沖縄の豚料理といえばこっくりとろけるラフテーあたりも気分だけれど、シンプルな塩味のスープ煮はほったらかしでできて失敗もないので俄然気楽。ほろりと解ける柔らかい肉と旨味を吸い尽くした大根がたまりません。もちろん、汁も旨し。
勝手に日本酒全国ツアー、無事完走!いやあ、単なる思いつきで始めたこのお遊び、終わってみれば楽しい企画でありました。ただただ飲んでただけだけど。来年からはまた何か新たなる遊びを考えたいところです。
そしてこれにて2017年の家飲みは終了。というかこれ、1ヶ月以上も前の献立なんですけどね。書くタイミングを完全に失ってここまで引っ張ってしまったのでありました。
自宅を離れて1ヶ月。食事の準備をしなくてもいい毎日は楽チンだけど、そろそろ家飲みが恋しくなってきたなあ。野菜山盛り食べたいなあ。
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