年末年始はアワビ祭りで贅沢晩酌。
師走です。年末です、クリスマスです、そして来れお正月。
みなさま、ここぞとばかり贅沢してますか? クリスマスディナーや年末年始にちょっと張り切って贅沢食材投入したろかい、などと張り切っていませんか?
現在は南の島にて酒なし生活を余儀なくされているわたくしですが、実は出発前、一足お先にやってしまいました贅沢晩酌。
そう、毎度おなじみ贅沢晩酌シリーズ。今回はアワビと洒落込みました。
北海道小樽 高野漁業の天然活蝦夷鮑
産直アプリ、ポケットマルシェさんのご協力の元始まったこの贅沢晩酌シリーズ。
関連 お取り寄せで贅沢晩酌。
今回何かおすすめはありますか?とお聞きしたところ、返ってきた答えはなんと鮑。
あ、アワビ?ですか?
いや、貝類好きだし、もちろん鮑も好きだけど、これまで一度も家で調理したことありませんよ?
しかしおすすめされたら試したくなるのが酒飲みというもの。500gの鮑をどう的確に処理するか念入りにシミュレーションした後、北海道小樽は高野漁業 高野粋さんがポケマルにて出品中の「小樽産 活 天然蝦夷鮑」を申し込む。
参考 北海道小樽市 高野漁業(ポケットマルシェ)
北海道の良質な昆布を食べて育つ蝦夷アワビは、小ぶりながらも身は良く締まり豊かな磯の香りとコリコリとした歯ごたえが特徴です。お刺身や焼き物、煮物などでお召し上がりください。
現在こちらのページで出品されているのは蝦夷鮑にタコ、鮮魚セットなど。関係ないけど高野さんのプロフィール写真いいですね、カッコイイですね、タコでかいですね。
当日は到着予定時間前から玄関で正座して鮑様を迎える心の準備をしておりました。
到着して早速オープン。なんと直筆のお手紙入りといううれしさ。ふむふむ、鮑のくちばしは固いので切り落として下さい、とな。
あれ?鮑注文したのに、タコも入ってますけど。お手紙によると、おまけの品だそう。どうみてもおまけサイズじゃないような気がしますけど、ありがたくいただくことにしましょう。
こちらが小樽産蝦夷鮑様の御尊顔でございます。500gが果たしてどれくらいのボリュームなのか想像がつかなかったのだけど、思ったよりも小ぶりな蝦夷鮑にホッとする。いや、大きいのは大きいでうれしいんだけど、ただでさえ扱い慣れない食材なもので、なんとなくね。
一番大きなサイズでこれくらい。個数は個体差によって変動がありそうですが、今回は6個入っていました。表面をきれいにこすり洗いし、スプーンを使って殻から外し、身と肝を分けたら準備完了。さあ、始めますよ贅沢晩酌。
年末年始はアワビ祭りで贅沢晩酌
- 鮑の刺身
- 肝醤油和え
- 蒸し鮑
- 鮑ステーキ
- タコの刺身
- タコと白ネギのサラダ
- タコのやわらか煮
- タコ飯
鮑の刺身
縦方向に切り込みを入れ、薄くスライスし貝殻に盛り付けたお刺身。肝も添えて、塩とすだちでいただきます。ただ切っただけだけど、磯の風味の迫力が凄い。これが蝦夷鮑かあ、と唸ります。
肝醤油和え
こちらも同じく刺身。叩いた肝をしょうでといたもので刺身を和えたもの。えへへへ、こんなの間違いようがないですね。いくらでも飲めますね。
蒸し鮑
シンプルに日本酒で蒸そうと考えていたのに、直前になってふと「檀流クッキング」の蒸しアワビを思い出して予定変更。下処理した鮑をうつわに入れ、しょうがとにんにく、白ネギをのせ、酒、塩、しょうゆ、酒を振りかけて蒸す。ただただ蒸す。この時、肝は別皿に取って同じ要領で調理します。
蒸しあがったらそのまま冷まし、薄くスライス。本文中に
正月の皿に、一ひら、一ひら、菊の花片のようにたんねんに切ってならべて
とあるように、おそらく蝦夷鮑じゃなくて大きめの黒鮑で調理することを想定されている料理ではないかと思いますが、旨いは旨い。なるほどおせちに添えたくなる味。火を入れるだけでコリコリの刺身とは全く別物の柔らかな食感に変貌するところが鮑の面白さだねえ。
貝の旨味たっぷりの蒸し汁は春雨に吸わせてやりましたのでご心配なく。こうなると突然中華料理っぽくなるな。
鮑ステーキ
油をひいたフライパンでアワビをさっと焼きます。刻んだ肝をバターとにんにくじょうゆで炒め、大葉のみじん切りを加えたものをソースにしていただきます。ああ、憧れの丸ごとステーキ。こういう機会じゃないとこんな大胆調理はできません。ちゃちゃっと焼くだけでこんなに柔らかくなるんだから不思議だなあ。
タコの刺身
続いて、おまけのタコを調理。まずは薄くスライスして刺身に。こちらもすだち塩でいきました。中はレア状態の絶妙な茹で加減がうれしい。
タコと白ネギのサラダ
スライスしたタコと薄切りにして水にさらしておいたネギをうつわに盛り、粗塩、胡椒を振ります。最後にフライパンで熱したごま油をジュっとまわしかけたら完成。
タコのやわらか煮
一口大に切ったタコを薄切りのしょうがと一緒に炭酸水、酒、しょうゆ、みりんで甘辛く、そして柔らかく煮付けたもの。
タコ飯
タコの柔らか煮の余りを細かくカットして、みじん切りの油揚げと合わせ米に混ぜ、煮汁を加えて普通の水加減に調整して炊くだけ。煮汁は潤沢には余っていなかったので水で薄めて増量してます。
以上欲張りに欲張って準備した8品。ひとりで一度に食べた訳ではないので悪しからず。さすがにおすそ分けしましたよ。でも、一人で食べられない量でもないな、と思う。いやいや、おすそ分けしたことを悔やんでいるのではありません。ペロッといけそうなほどに美味でしたという心温まるお話です。ああ、今回もホントに贅沢、幸せ。
そうそう日常的に使わない食材であるアワビ、いざ対峙してみれば結構扱いやすい食材だったのだなとわかりました。毎度のことながら素材が間違いないのだから、余計な味付けはしないほうがいい、イコール、簡単調理でご馳走にありつけるということ。生で味わうコリコリした歯応えと、熱した後のさっくり噛み切れる柔らかさ、両方楽しめるのもポイント高いですね。
サイズは小ぶりながら味わいは濃く、豪華さを演出できる割にめちゃくちゃお値段が張る代物でもない。これ、クリスマスとか年末年始の食卓にちょうどいいんじゃないかなあ。そう思ったので、クリスマスが近づいてきた本日までこの記事を出し惜しみしておりました。私は500gで注文しましたが、ファミリーなら1kgバージョンもありますよ。
高野さんに蝦夷鮑の発送状況を確認してみたところ、年末は27日頃まで発送可能とのこと。ただ、収穫状況によって多少の変動があるので、もうちょっと早めにお願いしておいたほうが安心かもしれません。
参考 高野漁業出品商品一覧(ポケットマルシェ)
というわけで以上、年末アワビ祭りレポートでした。高野さん、ポケットマルシェさん、ごちそうさまでした!
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crispy様
拙宅に嫁入りした晩酌帖、年末で仕事が立て込み
なかなかお相手できず…
しかし毎晩ベットで添い寝………ではなく
晩酌のお供をしてもらってます。
チビチビ読むのもまた楽し。
まさかの檀流!あれを作られたとは!
お主も酒呑みよのう……
私も息子の太郎さんが編集された完本を
手に入れましたが、神の領域にはなかなか近寄れず…。
今日の記事は歯ぎしりしながら拝読しましたw
ちゅーなーさん
おほほほ、やってしまいましたよ蒸し鮑。時間はかかるものの鮑以外はおなじみの材料で作れるので意外にハードルは高くなかったです。まあ肝心の鮑がそうそう日常的な素材ではないですけども。
今回は蝦夷鮑様のご訪問を祝って珍しくあれこれ作ってみました。たまにはこういうのも楽しいですね〜。