洋服かぶり問題に関する個人的な考察。

公開日: : 最終更新日:2015/11/17 ファッション, 生き方と考え方




20代の頃、当時よく通っていたセレクトショップで派手なプリントのストレッチパンツを購入しました。

とても気に入っていたので購入した翌日、さっそく張り切って履いて出かけると、同じ柄のパンツを履いた人をなんと2人も見かけたのです。

別に友達や同僚というわけではなく、単なる通りすがりの人がたまたま同じ洋服を着ていただけだったのですがそれでも妙に気まずく、人と同じ格好をするのが嫌だった私はせっかく買ったそのパンツをそれ以降履くことができませんでした。

あのパンツ、どうしたんだったかな。そのまま履かずに処分したんだったかな。

もう忘れてしまったけど。

説明できない独占欲

オートクチュールでもない限り同じ服を着ている誰かを見かけるなんて普通に起こりうることなのですが、若い頃はそれが耐えられませんでした。

というより、シンプルなものじゃないからこそ着こなしの難易度が高めだろうとチャレンジして買ったつもりだったのにみんな普通に着てるじゃないか!というのが妙に悔しかったのかもしれません。

ああ、若さとはなんと甘酸っぱくも面倒くさいことか。

人と同じはイヤ、という理由で流行りのブランドやアイテムにも極力手を出さないようにして、たまたま好きだったブランドがメジャーになってしまったらなんとなく疎遠になったりも。

これってマイナーな映画とかアーティストが有名になると

「私だけが知ってるはずだったのに売れちゃったらつまらなくなる」

みたいな感覚とも似てるような気がする。謎の独占欲というか嫉妬心というか。好きなものが広まるのは嬉しいはずなのになんだか自分の手を離れてしまうような寂しさ、なんでしょうかね。

「安易に流行りに乗るんじゃなくて、私は自分の道を行く」

と鼻息荒くオリジナリティを極めている気でいたけれど、好きなものを誰かがすでに手にしていたら「好き」な気持ちを捻じ曲げてまで他を選ぶという、それはそれで他人や世間に踊らされまくりの状態でありました。

もう「双子みたい」にはならないと知っている

さて、先週末。同い年の友人と食事をする約束をしていて駅で待ち合わせたのですが、ふと足元を見ると同じスニーカーを履いていました。

「ありゃ、今日色違いじゃん」
「ホントだね。なんかさー、最近スニーカー率高まってない?」
「そうなんだよねえ、ヒール履くのに気合が必要でさー」

ああ、やっぱりか。足腰鍛えなきゃねえ、とかなんとか話しながらスニーカーのふたりはカジュアルなワインバーへ出かけたのでした。

これ、若い頃だったら耐えられなくて早く帰りたくなるパターンだったろうに、もうなんとも思わなくなっていた。

別に年を取ったからなんでもよくなった、わけではなくて、単に気にならなくなっていた。もちろん全身同じコーディネイトだったとしたらさすがにいろいろとおかしいけれど、40代の女性が同じ靴を履いている程度では良くも悪くも

「同じような感じ」

には見えないのがわかっているから気にならないのでしょう。

関連 本当は怖い、定番服。

10代、20代の頃はおじさんおばさんに

「若い子はみんな同じ顔に見える」

なんて言われて憤慨したものだけれど、それは若さという輝きが眩しくて個性が見えなくなっていたのかもしれません。いや、若い人から見たらおじさんおばさんこそみんな同じ顔に見えるのかもしれないけどね。

なんて考えていたら、今となっては説明できないあの妙な独占欲や嫉妬心さえ随分薄れた気がします。
いやはや、大人になるってのはなんとも都合のいいものですね。

 




関連記事

要らない機能がついたハンガーを廃止する。

久しぶりに服を捨てたからでしょうか。 女が服を、捨てる時。 現住まいから数えるこ

記事を読む

京都散歩2017

京都 清水寺、随求堂胎内めぐりで生まれ変わった私。

齢すでに40半ば。人生を一からやり直すことはできません。 関連 今すぐ一から人生全部や

記事を読む

少ない服で着回す、デニムを履かずに暮らせるか。

思い出せるだけでもここ3年で6本目だと思います。 6本手放してもまだあるんだから一時は

記事を読む

ただいま40代、まだ本気出してないだけ。

By: liz west[/caption] 以前仲間内数人で飲んでいる席で友人が 「

記事を読む

コンパクトダウン

暑い盛りにあのダウンを羽織る。

そもそも越冬宣言について書いたのは、ダウンの話をしたかったから。 祝・越冬。寒がりの冬

記事を読む

つらい過去を忘れる方法。

恥の多い生涯を送ってきました。 いや、生きていれば誰しも恥のひとつやふたつかいて当然と

記事を読む

世知辛い世の中を作っているのは誰だ。

By: woodleywonderworks[/caption] こう見えて今なお若い男性に

記事を読む

最小限の旅ファッション、問題はいつだって靴だった。

旅の荷物について考えています。 また旅行かよ!といい加減言われそうですが。 関連 旅人への道。

記事を読む

40代独身女性が今考える老後の暮らし。

By: tup wanders[/caption] 中途半端に都会生まれの都会育ちなもので、

記事を読む

遺伝子レベルで太陽を欲している。

By: xanday[/caption] 両親宅を訪問するとそこには知らない外国人がいた。

記事を読む

Comment

  1. しょむ より:

    はじめまして!
    ランキングからきました。
    「確かに」と思うところが多く、思わずコメしたくなりました╰(*´︶`*)╯

    確かに昔は人と被るのイヤだったけど、年を取るにつれてその辺り鈍感になった気がします。
    さすがにUNIQLOのTシャツ着てUNIQLOに行ってしまい、全く同じ柄のものが陳列されてる前を通るのは恥ずかしかったですが。。笑

    • crispy-life より:

      しょむさん

      コメントありがとうございます。

      >年を取るにつれてその辺り鈍感になった気がします。

      いやいやいや、20代のうら若き乙女が何をおっしゃいますやら!!
      とは言え、そんな風に感じるのは実は年齢関係なくあくまで個人の感覚なんでしょうけどね。

      今後とも宜しくお願いいたします。

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

おばさんのモーニングルーティン。

2週間が経過しました。 2週間でウエストマイナスんcm、お腹ぶよぶよ

生きていくために必要な最低限のものが揃ってさえいれば。

そういうことらしいので、久しぶりに電車に乗る。 早朝の東京は薄曇りで

折り返し地点で山動く。お腹ぶよぶよ大作戦。

すくすくと育った腹回りの肉に退去を迫る2週間、お腹ぶよぶよ大作戦。

もう増やさないルールを破り、新しくカードを作った理由。

ポイントカードやメンバーズカード、そしてクレジットカードはもう増やさ

ニャチャンでネムノンを食べる
戻したてのライスペーパーで手巻き。

昨年のベトナム旅行で仕入れたライスペーパーを使いこなせる気がせず、約

→もっと見る

PAGE TOP ↑