個人ブログ、あなたの日常なんかに誰も興味はない。

By: filipe ferreira
もう10年くらい読み続けているブログがあります。
と言ってもRSSリーダーに追加したのはつい先日のことでここしばらくはご無沙汰していたのですが。
それは毎日更新されるわけでもなくプツッと更新が途絶えて長期間放置されたりもするけれどブログ自体は移転を重ねつつ15年以上の歴史があるようです。
それだけ続いているとご本人の興味関心生活スタイルの変化とともに内容もどんどん変わっていくのですが、なんというか芯の部分は全然変わらずその時々の彼らしさを端々にまとっていて唸る。
気になりますか?教えませんよ。
ブログ=日記ではない

By: Barnaby Dorfman
先日コンテンツ云々という話を書きました。
この記事を書き始めた時には終着点を切なさにするつもりは毛頭なかったのにいつものお約束で迷子になり妙なことになりましたが、本当は一次情報について、特に個人が発信するオリジナルコンテンツについて書くつもりだったのでした。
ところでブログ創成期の個人ブログって日記のようなものがほとんどだった記憶があります。だからでしょうか、未だに
「ブログ=日記」
だと思っている方も多いようで。正しくはweblogの略なので別に個人日記のことを差す名称ではありません。
当時のブログは日常を淡々と綴る日記や食記録が圧倒的多数でその他旅行記、書評や映画レビュー、そして自分はこう考える系のオピニオンコンテンツなどがあったでしょうか。それまではウェブで文章なりなんなりを公開するには一定レベルの知識が必要だったけれど誰でも気軽に「投稿」可能なブログなるシステムの登場はあまりにも画期的で猫も杓子もブログに群がっていたような。そしてものすごく気軽に書いていたような。
かくいう私も当時勤めていた会社に特に許可も得ず実名かつ社名も出してプライベートなブログを更新していました。今考えたらコンプライアンス云々で大分怖いけど、私に限らず割とみんなバンバン実名で書いちゃう牧歌的な時代だったように思えます。まあ会社のやり口が酷すぎるという直訴的暴露記事の投稿で大問題になりそれがきっかけで某大手企業を退職した友達もいたけれど。どこが牧歌的だ。SNSなんてmixiがちょろっと出てくるか?くらいの時期でツイッターもFacebookもなかったのでさしたる騒ぎにはならなかったけど、今だったらあれ結構なソーシャルバズ案件だよなあ。
個人ブログのレベルがなんかもうすごい件
で、現在。個人ブログでもいわゆる「情報サイト」的な体をなしているサイトも多い、というかみんなすごいよね、技術が。
デザインやなんやらの体裁を整えるスキルもそうだけど、私的なことじゃなくきちんと自分の足で集めた一時情報を編集して完読に耐えうるレベルの文章に仕立て上げる技術がすごい。もちろんプロの編集者からすれば突っ込みどころもあるだろうけど、本業でもないのにこのクオリティを維持できるってどんだけ脳みそギッチギチだよと驚くこともしばしばです。
「一般人の日記になんて誰も興味がない。人の役に立つ情報を発信できてこそ価値あるブログだ」
みたいなことをおっしゃる意識高めのブロガーさんもいておおぅ、となります。
関連 ブログ開設1周年。1年間ブログを毎日更新し続けて思うこと。
毎度役立たずですみません。
さて前述した誰かさんのブログ、ここ最近は完全なる日記と化しています。おはようからおやすみまで、1日に起こった出来事をほんの数百文字で淡々と書き綴っているだけの個人の日記。朝昼晩何を食べ、どこへ行き、子供がどうした、近所のおっさんがああ言った、だから俺はこう返した、以上。その繰り返し。
ただそれだけなのになぜこんなに惹かれるんだろうか。
100%オリジナルの無意味なコンテンツ
その方は素人ではないので圧倒的な筆力ゆえの魅力と言ってしまえばそれまでなんだけど、余計な装飾も洒落た言い回しも一切ないのに読み手の脳裏に瞬時に日常の情景を写し出したりその心を想像させたりする何かがある。何かはわからない。そして日々代わり映えのないおっさんの日記を私は今日も読み耽る。全然役にも立たないし何の知識も得られないけど、でもここでしか読めない100%オリジナルの文章はとてつもなく無意味な価値がある。
普通の人の普通の日記なんてつまらない。
それは悲しいほどに事実だけれど全部が全部くだらないかといえばそうでもなく。少なくともサクッとググって自分は行ったことも興味すらもない情報を集めて知らない人が撮った写真を適当に落として貼り付けて
「東京旅行で必ず行くべき!インスタ女子におすすめのおしゃれカフェ10選♪」
みたいなアホ丸出しのタイトルで神の気を引く気満々の「お役立ちブログ」よりもずっと響く個人ブログは、ある。
見知らぬ誰かの普通の日記を読むという奇妙な行為は普通の毎日の中にキラリと光る一瞬があるよねとか何気ない日常こそが宝物なんだよなどというチャラいJ-POPの歌詞みたいなポジティブ感情によるものでは全くなくて、普通の暮らしにはほぼ特別な事件など起こらず淡々と過ぎるだけでつまらないことも多くてというかつまらなさをみちみちと味わうことこそが人生なのかしらそれもまあ悪くないよねなどと考えさせてくれる完全な無意味さが楽しいのです。
役に立つ、合理的だけが全てではない。いやはや、場所を取らない無駄なものって頼もしいね。
残念ながら私にはそんな日記は書けないし短文で簡潔に表現するセンスも技術もないけれど、ブログ芸人の端くれとしては死ぬまでに1本くらいは何の役にも立たず特に誰の心にも残らなくても書いた本人は大満足という超絶無駄エントリを書きたいなと思っています。
もちろん、パクリなしの100%オリジナルでね。
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