まだ知らぬ故郷の味。

公開日: : 最終更新日:2017/02/08 旅人への道, 食べること

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これって方言だったんだとかてっきり全国区だと思ってたわ、みたいなことがこの歳になってもまだありますね。

ヤー!に関しても取り立てて疑うことなく過ごしてきたので地域限定システムであると知った時は驚きました。

関連 酒に強い、弱いは体質による 都道府県別酒豪型遺伝子出現率。

言葉や風習以外に地域性が色濃く反映されるものといえば食文化。見知らぬ土地にいけば普通のスーパーですらよくわからないものが置いてあったりするので侮れません。




地元の名物を初めて知る

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ところで年明けは初詣に行ったりお祭りに出かけたりして久しぶりにいろんな屋台を見ました。

関連 商売繁盛で笹もってこい。

屋台といえば縁日の銀杏って臭くて子供の頃はいやだったよねえ、という話をいつどこでしても一切共感されないという寂しい体験を繰り返して、ああもしかして銀杏の屋台は全国区ではないのかもとようやく悟った経緯があります。あれ、この話前も書いたかな。どうなんですかね、お祭りに炒り銀杏の屋台はあるものですか。

そう、お祭りの屋台にすらどうやら地域性があるらしい。

と言っても最近はクレープだの唐揚げだのおよそ夜店らしからぬ新顔がわんさか出ていてなんかもうちょっとよくわからない状態になっているので地域性も薄まってきているのかもしれませんが、私は2017年正月に初めて知ったのです。つぼ焼きなるものが神戸名物であることを。

神戸名物 大貝のつぼ焼き

つぼ焼きといってもサザエのつぼ焼きではなく大貝のそれである模様。

「模様」というのは私はこれまで食べたことがないのです。

しかし地元の祭りや初詣の屋台にはかならずつぼ焼きを出すテントがいくつもあったので、つぼ焼きはたこ焼きや焼きそばと並ぶ全国的な夜店定番品だと普通に思い込んで生きてきたのでした。

テント、ってとこもポイントですね。普通の屋台じゃなくてテーブルと椅子が置いてあって酒が飲める形状の簡易店舗というかちょっと広めのアレ。そういう屋台には必ずおでんと共につぼ焼きがあったのです。

今回初詣の屋台を眺めながら友人と話していて偶然つぼ焼きが神戸名物であるという知識を得た私。帰宅して得意げに両親にその豆知識を披露するもなんだお前そんなことも知らなかったのかとまさかの切り返しをされてぐぬぬと黙る。

そればかりかまだ神戸に移り住む前の若かりし日、父から神戸デートのお誘いを受けた母は以前神戸で食べた洋食のとんでもない美味さを思い出し、ああ神戸デートならきっとあの洋食の店みたいなおしゃれなレストランに連れて行ってもらえるわよねうふふふふと心踊らせ参戦したところ、父がデート会場にチョイスしたのはつぼ焼きの屋台で心の底からがっかりしたという紀元前のエピソードまで披露されました。

なんでだ、最高じゃないか貝飲み、と父と私は立ち上がったわけですが(遺伝)、酒を一滴も飲まない母からすればオムライスのひとつもよこせといった心境だったのでしょう。

駅前につぼ焼き屋台があった頃

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調べてみると1995年、神戸の夜が一時暗くなる前までは縁日に限らず三ノ宮駅周辺につぼ焼きの屋台が多く出ていたという情報がちらほらありました。

そう言われればそうだった気もするし、でもあんまり覚えてないなあ。

だいだいその頃の私はまだピチピチギャル(死語)。つぼ焼きで一杯やるようなナイスな感性は持ち合わせておらず、せいぜい踊り子が集う深夜営業の中華料理店で水餃子をつつく程度の夜遊びしか知らない小娘でした。

そんな小娘も今やナイスミディに成長し、それでもまだまだ知らないことが多くてね人生ってやつは云々という毎度お馴染みの展開でつぼ焼きと絡めるつもりで書き出した本日。参考に「神戸 大貝 つぼ焼き」で画像検索したばっかりに泣いています。

なんだこれ、めちゃくちゃ美味そうじゃないか。三つ葉とか反則でしょ。

馴染みのアレが地元の名物だったことすら知らず食したこともないとはなんたる失態。あの時せっかくつぼ焼き話が出たんだからその足で食べに行けばよかったんだよくそう、来年は絶対に食べるからな待ってろよ名物、とウイスキー片手に悔しさに咽び泣いています。おかげでなんのひねりもなく単なるつぼ焼き話で終わろうとしていることもさらに悔しいです。

 




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