台湾一周鉄道駅弁一人旅 その7. 花蓮駅 花東特蔬便當。

公開日: : 最終更新日:2016/10/23 旅人への道, 食べること

ikegami_lunchbox_35

台湾を鉄道で一周しながら各地の駅弁を食べてみるのもなかなか楽しそう。

そんな思いつきが今回の台湾一周旅行のきっかけとなりました。

関連 台湾一周 鉄道駅弁一人旅。

駅弁と一口に言っても地域によってその表情は様々。そこでしか味わえないご当地もの、そしてお弁当って楽しいよね、と改めて実感する旅となったのでした。




切符が買えない事件再び

Hualien_lunchbox4

花蓮で買う弁当はあれだ!と心に決めていたので、ホテルに荷物を置いたまま弁当販売開始時刻の10:30前に駅に向かいました。花蓮到着時にチェックしたところ、ホームの売店にも改札外にも駅弁は見当たらず。時間的なものかもしれないけれど、ちょっと早めに行って探すのが無難だな、と考えたのです。そしてまだ切符も買ってなかったし。

が、これがいけなかった。

事前に調べておいた11時台の自強号をいつものように自動券売機にて選択すると、席がない。あれ?じゃあ一本送らせるか、え、ないの?じゃあもう一本、と引き続き検索するもことごとく、ない。

これまで混雑に遭遇することなく旅を進めてきたけれど、混む時は混むんだ、と花蓮でようやく知った私。台鉄の切符はネットやアプリ予約もできるというのに毎度行き当たりばったりだったからねえ、やれやれ、バカですね。

参考 BOOKING ONLINE (交通部台湾鉄路管理局)

などと自分の無計画さをしみじみ実感している場合でもないので窓口に移動、券売機で見たら席がないって出るんだけどホント?と聞いてみるとやっぱりない。一番早い列車で今から4時間後とのことなのでそれで手を打ちました。

別に先を急ぐわけでなし、ないならないで花蓮にもう1泊してもいいのだけれど、今夜の宿は既に予約済み。列車で移動しつつ駅弁を頬張る計画は頓挫するけど、4時間くらいならまあどこかで時間を潰して待つとしましょうか。

Hualien_lunchbox6

というわけで花蓮14:50発の自強号で一気に台北まで移動します。料金は440元(=約1,540円)、移動時間は2時間52分。台北着くのが夜になっちゃうけど仕方なし。

そうです。今回の目的地は台北。ということは、台湾一周の旅もいよいよ終わり。花蓮で食べるのが最後の駅弁となります。

予定の列車には乗れないわ、駅弁も逃すわじゃ目も当てられんぞと思ったその時。

Hualien_lunchbox8

改札前に臨時売店が。

Hualien_lunchbox7

ポスターには「花東特蔬便當」の文字。そうそう、これを狙っていたのですよ。

Hualien_lunchbox9

一番乗りにて無事購入。駅前のベンチでいただくことにします。

台湾駅弁その7. 花蓮駅 花東特蔬便當

花東特蔬便當

花東特蔬便當、100元(=約350円)。
ポスターに「原民風味鹹豬肉」などの表記があったこの駅弁、原住民料理と花蓮のご当地食材をふんだんに使用した地域色の濃い弁当なのです。

Hualien_lunchbox18

オープン。いやいや、美しいではないですか!

Hualien_lunchbox17

メインのおかずは塩漬け肉を焼いた塩豚的なもの。魚のつみれに豆腐の煮物、ローゼルの紅と青菜の緑が彩りを添えています。

Hualien_lunchbox14

魚のフライも入っています。鬼頭刀魚ってなんじゃ?と思ったらシイラのことでした。あとは塩茹でキャベツにふかし芋とかなり具沢山です。

Hualien_lunchbox16

弁当箱は木製。でもこれ、台北で食べた「懐舊排骨便當」の入れ物ですね。数量限定弁当にいちいち弁当箱は作らないということでしょうか。材料表記とかはもうこの際気にしないでねって感じですね。はい、気にしません。

Hualien_lunchbox20

目当ての列車を逃した怒りと哀しみのロング缶投入。というのは嘘で、単に売店に500mlサイズしかなかっただけです。花蓮の駅前はこんな風にテーブル付きのベンチがいくつか設置されていたので助かりました。

Hualien_lunchbox15

旅のラストにふさわしいビジュアルの駅弁。しっとりピンク色に仕上がった豚肉にローゼルの紅色、鮮やかな緑に黄金色に輝く芋。あまりの美しさに惚れ惚れして今回は写真多めでお届けしております。花蓮、という華やかな駅名ともぴったりくるよねえ。

さてお味のほうはといえば見た目の華やかさに反してとても素朴。
肉はほんのりとした塩味だし、シイラやつみれの味付けも最低限の塩味といった感じ。野菜類も余計な調味を一切されていないようで、品数の豪華さとは裏腹のシンプルさを感じます。

Hualien_lunchbox13

ローゼル、ハイビスカスティーになるヤツですね。これは多分甘酸っぱいシロップに漬けたものかな?漬物、ピクルス的な立ち位置かと思っていたのですがお菓子っぽい味わい。

Hualien_lunchbox14

芋は多少甘味を加えてるのだろうか。蒸しただけでこの甘さだったらちょっとびっくりな甘さです。

全体的に甘味が多くかつ薄味なのでビールのお供には物足りないけれど、それはビールを飲む側に問題があるわけで。
見た目があまりにも華やかだから勝手に派手な遊び人だと思ってたけど、よくよく知ると意外に素朴ないい子でした、みたいな感じの駅弁といったところでしょうか、わかりにくいけど。

とにかく駅弁の旅最終回を飾るにふさわしい美しきご当地弁当に満足したのでした。

花蓮から台北へ移動

Hualien_lunchbox22

食後は少し時間ができてしまったのでバスで移動。

Hualien_lunchbox24

日本統治時代の酒造エリアをリノベーションして活用している文化施設 「花蓮文化創意産業区 a-zone」 などをぶらぶらと。

Hualien_lunchbox29

Hualien_lunchbox32

Hualien_lunchbox36

ここでは遠足で訪れたらしい中学生の集団に遭遇。

Hualien_lunchbox34

Hualien_lunchbox33

Hualien_lunchbox35

思い思いの場所に陣取って同じ弁当を広げる彼ら。アーティスティックな空間に美味しそうな匂いが充満していたけれど、お弁当っていいよね。

Hualien_lunchbox1

しばらく街をうろついて駅前で花蓮菓子を購入。

Hualien_lunchbox2

バラのお菓子がワゴンに入っていて前には秤が置いてあったのでグラムいくらの量り売りなんだろうな、と気になるものをいくつか選んでいると店内からおねえさん登場。私が選んだ菓子を紙袋に入れて秤に乗せることなく、さらにおねえさんチョイスの2,3個を追加で放りこんでしめて60元(=約210円)。

Hualien_lunchbox3

一体秤はなんだったんだ。そして追加の品はおまけなのか押し売りなのかわからない、わからないよ。

Hualien_lunchbox39

駅に戻るとさすがの混雑っぷり。そりゃ席が取れなかったわけだ。

Hualien_lunchbox41

ラッピング自強号発見。

Hualien_lunchbox43

さらば花蓮。

Hualien_lunchbox45

先ほど入手したお菓子など食べながら台北まで移動します。

Hualien_lunchbox46

こちらは花蓮芋。素朴な芋あんの饅頭でした。

Hualien_lunchbox44

宜蘭通過。
今回宜蘭にも寄れるかなと考えていたのですが、そうなると台北で過ごす時間が足りなくなるなと断念。宜蘭にあるカフェで友達が働いているのでサプライズ登場してやろうかとも思ってたんだけど、それはまた次回のお楽しみに。

taipeist

台湾一周旅行のゴール地点、台北にオンタイムで到着。

taipeist2

週末の18:00前、台北駅は大混雑。

taipeist3

降車で人混みをかき分ける煩わしさと同時に押し寄せる懐かしさ。のどかな地方都市から一気に大都会へ戻ってきたのだという切なさの裏にある妙な安堵感。台北は出発地点ではあったけれどほとんど歩いておらずまだまだ知らないエリアなのに、知らない場所への旅から東京へ帰って来た時のような安心感があったのはなぜなのでしょうか。不思議なものです。

というわけで長々と綴ってきた台湾一周駅弁の旅もこれにて無事完結。台湾一周7箇所で街を歩き7つの駅弁を楽しむことができました。

今回しみじみ感じたのがお弁当の可能性。弁当箱の中にご飯を敷き詰めるという基本形はどれも同じなのに、各地でこれだけのバリエーションが実現できるって本当に面白い。弁当に限らず、新しい商品を作ろう、特色を出そうとするとつい奇をてらって凝った入れ物にしたり変わったものを使ったり派手な宣伝に頼ったりしがちだけれど、そんなことしなくても十分魅力的な「作品」は作れるのだなあと。

直径15cmの駅弁は、小さく自由な小宇宙。
限られた条件下でも想像力さえあればいつだって人は自由になれるのだ、なんてね。

いやいや、なんとも充実した旅で大満足。長らくお付き合いいただきありがとうございました。と、一旦これにて終了と見せかけて台北の話や食記録などはまた改めてまとめようと考えています。

関連 台湾一人旅でもローカルフードを楽しみたい!台湾一周旅行の食事 その1。

関連 台湾一周一人旅 台北 駅近 空港移動に便利なホステル。




おすすめ記事

関連記事

By: Joe Shlabotnik

モノがあったら幸せなのに。モノがなければ幸せなのに。

来月久しぶりに日本を離れる、と書きました。 参考 最低限の英語。 期間は約40日

記事を読む

141025d2

家飲み献立 10/25 春雨の中華風煮込みと白菜の浅漬けなど。

今日は特に出かける用事がなかったので昼間は家で過ごし、日が落ちる頃に買い物に出かけたのですが

記事を読む

喜楽長辛口純米吟醸

滋賀の酒 喜楽長辛口純米吟醸で家飲み 油揚げの甘辛煮、豚肉の梅しそ和え。

愛知が飛んでしまっていますが、滋賀の酒があったのでとりあえず近畿へ突入。 関連 勝手に

記事を読む

160531ienomi7

蕪とツナのサラダ、トマト塩奴で家飲み。

三度の飯より家飲み晩酌好きな私でも、旅から戻るとしばらくは自炊が面倒になります。 面倒

記事を読む

焼き茄子とトマトのサラダ献立

一人暮らしの晩酌メニュー 5/17 焼き茄子とトマトのサラダ、韮と蒸し鶏の和え物。

帰宅が少々遅くなったので軽く済まそう、と考えた夜のメニュー。 本日調達したのはトマトと

記事を読む

イカの黒七味焼き献立

イカの黒七味焼き、タアサイの辛子和え献立。

なんだか近頃魚介気分なのでしょうか。 煮魚が続いたので今日は肉にしましょうね、と一通り

記事を読む

玉ねぎナシの肉じゃが レシピ

家飲み献立 2/18 玉ねぎナシ肉じゃが、菜の花の胡麻和え。

新じゃが、新玉ねぎ、新キャベツ。 春らしい食材がちょこちょこ出回り始めていますね。

記事を読む

141006d2

家飲み献立 10/6 さんまのワイン蒸しワタソース。

台風一過。 午後にはカラッと晴れた東京ですが、夜にはまた風が強くなりました。 明日は

記事を読む

skirt2

旅の準備は嫌いだけど片付けは嫌いじゃない。

台湾一周駅弁の旅、レポート途中ではありますが本体は無事帰国いたしました。 旅に出る毎に思う

記事を読む

新橋 花れん

新橋「花れん」で1人焼肉。1人飲みに適した店の特徴は。

By: Wagner T. Cassimiro "Aranha"[/caption] 新潟で

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

鶏もも肉とキャベツのしょうが蒸し献立
キャベツと鶏のしょうが蒸し、菜の花の辛子和え献立。

長旅を終えて自宅に戻りました。 家飯好きではあってもしば

code1
少ない服でおしゃれ、は可能なのかを探る新しい挑戦。

何度もファッションに関する記事を書いています。 関連 フ

京都散歩2017
生まれ変わった私。

齢すでに40半ば。人生を一からやり直すことはできません。

NY ホテルエジソン
ニューヨーク タイムズスクエア近くどこへ行くにも便利なホテル。

今回のニューヨークの旅は珍しく航空券とホテルがセットになったパ

newbag
整理整頓が下手な人間が旅するための整理整頓。

昨年中に手に入れたものでこれはよかったなあとしみじみ感じるもの

→もっと見る

PAGE TOP ↑