僕らが旅に出る理由 その3 ~あまりに辛い変化~
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最終更新日:2020/05/13
旅人への道
40過ぎたというのに若い人が中心のシェアハウスで生活しながら日々モノを減らす作業を続けているのは、確固たる目的があるから。
決してファッション感覚で「ミニマリスト」になりたいわけではありません。
そう、目指すは旅人。思い立ったらすぐ旅立てるよう、いつも身軽に、モノや場所に縛られない人生を謳歌したいのです。
>>参考
僕らが旅に出る理由 その1
僕らが旅に出る理由 その2
景気悪化による環境の変化
慌しくも刺激的で楽しい生活が2年ほど過ぎたある日、出張先から本社に呼び戻された私は、辛い宣告を受けました。
それは、業績悪化による、事業縮小。
私がろくに休みもとらず懸命に取り組んできたプロジェクトは軌道に乗りつつあるものの、元々の主力事業の赤字をカバーするには至らず、これ以上ダメージが大きくなる前に人員も事業も縮小する、という話でした。
当時は業界全体が景気悪化に苦しんでいた頃。
自分の会社の数字は把握していたので以前のような勢いがなくなってきていることは認識していましたが、懸命に仕事に取り組んできた結果としてはあまりにも残酷なものでした。
この時ふと、会社を辞めるという選択が脳裏に浮かびました。
というのも、あちこち精力的に活動していたおかげか、ありがたいことに引き抜きのお話をいくつかいただいていたのです。
事業縮小した暁には、これまでのようにあちこち飛び回る仕事は一切なくなり、本社でただただデスクワークをこなす日々が待ち受けていることは明らかでした。
もっと外へ出る仕事がしたい、いろんな場面に遭遇して更なる経験を積みたい!そんな風に考えていた当時の私にとって、動きのない毎日が待っているのは何よりも耐え難いこと。
自分のやりたいことはもうできないと確定した今、会社に残る意味はあるんだろうか…?
散々考え、悩み、すぐ目の前にある暗い未来を憂い、それでも私は会社を辞めることができませんでした。
つづく。
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