子供に迷惑をかけない老後、とは多分違う話。

公開日: : 最終更新日:2017/02/16 生き方と考え方

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80に手が届こうかという親が入院となるとドキリとするものではないかと思うのです。

いや、病の類とはまるで縁がない人間からすれば入院というのはそれだけでもう緊急事態でたとえ何歳であろうが嬉しくはないものだし、そりゃあ小さな子供のケースのほうが心が痛むとも言えるけれど、とにかくやや大事であるのは事実でして。

どうなんでしょうね、本人は。

それくらいの年齢になると覚悟のようなものができて案外肚は座っているものなのでしょうか。




親の入院を知らなかった

お正月はいつものように両親宅を訪問したわけですが、私が帰京してすぐ母親が入院しておりました。で、その事実を私が知ったのは昨日のこと。しかも直接その旨連絡があったのではなく人を介して入ってきた情報にびっくりしたという顛末です。

聞いたのが昨夜遅くだったので明けて昼間に早速電話してみると、

「なんとなく体調がおかしいなと感じたので買い物の帰りに近所の総合病院にふらっと立ち寄ってみたところ誤って緊急外来に侵入してしまいあれよあれよという間に点滴などを施されハイ、即入院ね、となってしまった。当初2週間の入院を宣告されたもののありとあらゆる検査を実施した結果一切異常はみられなかったので1週間で退院。100歳まで生きる夢が現実味を帯びてきたのでどうぞよろしく」

とのことでした。

何が真実なのかもよくわからないしどこをどう解釈すればいいものか皆目見当がつかなかったのでいっそ何も言うまいとそれではどうぞお元気でと言うに止め電話を切った私です。

病院関係には疎いのですが、緊急外来なんてうっかり侵入できるものなのでしょうか。うっかり入ってきたなんともない老人をいきなり入院なんてさせるものでしょうか。んなわけない。が、私が言ったところで何も始まらないし本人がそれでいいならもういいか、と安心するやら脱力するやらなんとも表現が難しい感情が渦巻いたのでありました。

心配かけたくない、わけでもない

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ドライでアーバンな今時ファミリーでおなじみcrispy家ですが、それにしても入院時に連絡ひとつ寄越さないとは。そして事後連絡すらないとは。

関連 自分のことばかり考える家族。

入院なんて聞くと私が心配するから隠しておこうとか娘に迷惑かけたくないなんて気遣いともちょっと違う気がしてこれは一体どういうことなのだろうかと軽く困惑するのです。

いや、普通のご家庭ならそんなエピソードもあるとは思うのですよ、迷惑をかけない老後的な。

関連 迷惑をかけない老後を送るために、一番大切なこと。

しかし、どうにも解せぬうちの子に限って、ならぬうちの親に限って感。

何度か書いていますが、母は変わり者ではあるけれど年齢に似合わずものすごくスッキリと暮らしています。これは別に最近始めたことでもなく別に終活を意識してどうこうといったこともないだろうし、100歳まで生きる宣言もあながち冗談で言っているわけでもなさそうな気配はありました。

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何がなんやらわからない今回の入院騒ぎを経てなお高らかに目標100歳宣言をぶっ放した彼女の真意はどこに。さらに娘には一切連絡もせず鬼の居ぬ間にこれ幸いと一人家で酒を飲みまくっていたという父の思考回路はさらに謎すぎる。

本心を理解するのは難しい

ただただ能天気なのか、人生もうやりきったと達観しているのか、はたまたちょっと判断能力が衰えてきたのか。

そりゃあ私に入院の事実をリアルタイムで告げたところで何の解決にもなりはしないし別にいっか、てなもんかもしれませんが、なんかいろいろ怖いなあ。怖くないですか。どうなんだろう。

もしかしたら両親は私が考えている以上に家族関係にドライなのかもしれないし、親に何かあったらハラハラ、なんて娘が考えようがどうしようがどのみち近い将来うちら死ぬっしょ?程度に思っているのかもしれない。

いや、それも違うかな。そもそも考えたところでわかりっこないのだ。

母だけでなく両親共に風変わりな人格の持ち主なので長年付き合いを続けた今でもその言動や行動を理解するのは甚だ難しく、実の親でさえこんなにわからないことだらけなのだから他人の気持ちがわからないなんて当然のことだよねと妙に納得してしまいます。

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いや納得したよという結論じゃなくてですね。

今回の一件を鑑みても生活能力は父より母が俄然上であることは疑いようもない事実。あんなダメ男を残して先には逝けぬという気概を母の口ぶりから感じ取れた点だけは妙にホッとしました。

しかし親父もしっかりしてくれ。酒好きなのはものすごくよくわかるけどいい加減にしておけよ。

などとぷんすかしていたら友人からよくわからない内容のメールを受信。はて、一体こいつは何を言っておるのだと顛末をたどってみると深夜にすっかり別人格と化した私がご機嫌な別世界から送った阿保メールに対する丁寧な返信だったのでした。ああもう、心の底からがっかりだ。神よ、こんな遺伝は要りません。

 




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