つらい過去を忘れる方法。
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最終更新日:2018/03/16
生き方と考え方
恥の多い生涯を送ってきました。
いや、生きていれば誰しも恥のひとつやふたつかいて当然と思うわけですが、どうなんでしょう。ふと思い出して赤面してしまうような恥ずかしいエピソードなど一切ない、という方も中にはいらっしゃるのでしょうか。前にTwitterだったかで
「昔の恥ずかしい記憶を思い出してあああとか叫ばない人がいるって知って衝撃を受けた」
みたいなことを言っていた人がいて私も大変驚いたわけですが、そう考えるとやっぱり恥なんてない、もしくはあったかもしれないがそんなことはいちいち覚えてられないし、かいた側から早急に忘れていくわ、というマッチョ族もおられるのかもしれません。羨ましい。
つらい過去を忘れる方法
恥ずかしい記憶はどうやったら忘れられるのか。
失恋の痛みは新しい恋愛でしか癒せない、みたいな常套句がありますが、まあそんなものかもしれません。常套句ってのもヘンな言い方ですけども、大好きだった彼氏にフラれて食事も喉を通らないなんて青い顔してハラハラ涙を流していた女の子から数ヶ月後に結婚式の招待状が届く、もちろんお相手は別の人、なんてのはそう珍しくもない話ですからね。
痛みや辛さの解消には同ジャンルのエピソードを上書きするのが最良の方法である。
そう仮定するならば恥ずかしい記憶にも新しい恥を重ねていけば元の恥の痛みは薄まるということになります。しかしこれぞまさに恥の上塗り。なんとなく希望がある失恋の痛み克服の事案に比べれば、恥に恥を重ねて過去の恥を忘れるとはなんとも救いのないメソッドのような気がします。
あれ、ちょっと違うか。同ジャンルの「好ましい」エピソードで上書きするのが最良の方法だとしたら恥をかいたシチュエーションで恥ずかしくないむしろ嬉しい記憶を塗り重ねるべきか。しかし新しい恥のおかげで古い恥を忘れる、これもまた真実でしょう。
子供の頃の恥ずかしい思い出といえばおもらし系などシモ関係やちょっとした言い間違い、記憶間違いみたいな可愛らしいものが多い。例えば、と、ここまで書いてそういや以前も似たようなことを書いたなと思い出しました。
関連 忘れることのありがたさ。
危ない危ない、うっかり全く同じネタを書いておじいちゃんもうご飯食べたでしょ的なことをやらかすところでした。
恥ずかしさで心臓がねじれる
何を隠そうわたくしもふと自身の恥ずかしいエピソードを思い出してはあああああとか突然叫ぶ側の人間です。
子供の頃の恥は微笑ましいものばかりだけれど、大人になってからの恥エピソードは赤面して叫ぶとかでは済まないちょっと笑えない深刻なものも出てきて、それが仕事や対人絡みだったりすると尚更思い出す度に心臓がギュウっと音を立ててねじれるような感覚すらある。
年中盆踊り開催中みたいなお気楽な私ですらそういうことはあるのです。
関連 盛らない生き方。
そんな重めの恥でも新しい恥がどんどん重なればいつしか思い出す頻度は減り、心臓がどうにかなることもなくなってゆくのだから忘却とは誠にありがたいシステムだなあと人間の脳の仕組みに感心するばかりです。
果敢に笑い飛ばしていくスタイルで
でも何を恥と感じるかもまた人それぞれで、酔っ払って上司の前でパンツ一丁で激しく踊っちゃったみたいなことを翌日あっけらかんとネタにできてしまう強心臓な人もいれば、犯罪まがいの行動を自慢げにSNSに投稿してあっさり炎上してしまう「恥知らず」もいる。
さすがに恥知らずにはなりたくないけれど、主に酒絡みなどちょっとした恥ならば叫ぶ前にさっさとネタに昇華できる程度の鋼メンタルは手に入れたいと切に思うのです。
そりゃあ一番いいのは恥をかかないことだし、恥の見本市みたいな生き方を平気でしている時点で十分厚顔なのだから頭隠して尻隠さずというか恥ずかしいと感じるポイントがズレまくってるような気はするけれど、恥や悲しみを上書きせずとも果敢に笑い飛ばしてさっさと忘れるスタイルを推し進めていきたい所存です。
関連 将来が不安で仕方がない。
こんな結論に着地するとおいおい大丈夫か何かやらかしたのかと思われるかもしれませんが、何にもありません。いたって平和な通常運転です。ただ、おじいちゃんご飯食べたでしょ未遂により途中で方向性を見失っただけなのでご心配には及びません。
しかし投稿からまだ1年も経過していないネタをもう忘れてるって大丈夫か。と己の馬鹿さ加減を露呈するのもまた小さな恥ではあります。
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