決められない理由と優柔不断を治す方法。
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最終更新日:2020/05/28
生き方と考え方
いきなりですが、私はかなり優柔不断な人間であると自負しております。
とにかく迷う、決められない、決められないから何かと決断を先延ばしにする。先延ばしにしたところでいつかは決めなければいけないのに考え続けていると何を軸に決めればいいのかわからなくなって最終的にはエイヤで決めてしまう。
これは特に買い物において顕著に現れる現象で、考える時間が長い割には最終的な決断はカンやらフィーリングなどという得体の知れないものに頼ってしまいがちなのです。
いやだなあ、いやだ。いい加減こんな決め方は卒業したいのだけれど。
優柔不断の治し方
昔読んだ本には優柔不断を解消するにはとにかく即断即決する癖をつけることだと書いてありました。
といっても人生における重要な決断、例えば進学や転職、家や車などの大きな買い物なんてものはしっかり考えてから答えを出すべきなので、即決するのは日々の小さなあれこれ。今日着る服、昼食時に入ったレストランのランチメニュー、レンタルショップで借りるDVDなどたとえ失敗しても大きな後悔につながらない小さな事柄をなるべく早く決める癖をつけろ、それが優柔不断を解消するトレーニングになる、と。
おおなるほど、と思いつつも酒場に出向けば壁に貼られた品書きをニヤニヤしながらゆっくり眺めるのが好きな私に即オーダーは無理。へえ、そんな方法もあるのか、とかなんとか思っただけで特に実行もせずにスルーして今に至る、ような気がします。
決められない理由
確かになかなか決められない理由のひとつは失敗したくないから。新しいパソコンを買った後でもっとハイスペックで低価格な新モデルが発表されてああもう少し待てばよかったのに、などと悔やむのが嫌で妙に慎重になってしまうのです。
それなのに人生の重要な決断はその場のノリと勢いだけでホイホイ決めている。いや、一応考えてはいるけれど考えるふりしながら実は一瞬で決めている。面白そうだから、なんていうどうしようもないけれど抗いがたい魅力的な理由に勝てずに欲望のままデタラメに生きてきてしまいました。
そう考えると悩みどころを間違っているような、なんだかちぐはぐな感じがするけれど、今からでも優柔不断を解消してスッパリしゃっきりした毎日を送ることはできるのでしょうか。
参考 優柔不断な性格、どう直す? 迷うことは仕方ない(東京新聞)
迷うのは、人間に知能が備わっている限り、仕方のないこと。「迷わず決断できる」ことは目標とすべきではないでしょう。
そんな…。
日々の小さなあれこれを即断即決できたら人生はより軽快になるであろうという私の予測は単なる夢幻であった、と。これも一種の無い物ねだり、隣の芝生はなぜかように青いのか。ああ、あれがあれば幸せなのに、なんて幻想は別にモノに限ったことではないのかも。これが手に入れば楽しそう、あんな風に生きられたらさぞかし素晴しかろう、なんて考えることにはさほど意味がないのか。
迷うことが人生とはこれもまた真理なり。けれど、迷っている時間が長くなればなるほど、決断を先送りにすればするほどやりきれない思いは募る。
結局のところ優柔不断を治す方法はないのか、それとも自分のように聡明でもなく理論的な考えもできない人間はいっその事直感を頼って動物的に生きていくのが合理的なのか。それさえも決められないまま今世を終えそうな気がしてなりません。
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Comment
crispy様
優柔不断とは意外でした。
読者の勝手なイメージで、クールにサバサバ
決定していらっしゃると思ってました。
いや、人生の重要決断こそ迷いなさいよ
とツッコミたくなりましたが笑。
買い物で迷ったら、迷う時間もまた人生の味わい…
と、良い意味で開き直ってみるのはいかがでしょうか?。
迷っている私も可愛い!!と思うとか笑。
比較的高い買い物の場合、私は購入したら
これが一番いい!!!と思い込むことにしてます。
たとえ、もっと安いのを(うっかり)見てしまっても
「あれを手にしたらゴ○ゴ13に狙撃されるから危ない!」
などと、小学生以下の妄想でやり過ごしますww
以前一緒に仕事した方が優柔不断でした。
昼の蕎麦屋で20分ほど迷った挙句、
「冷やしたぬき蕎麦に半ライス」
……と注文しました。出てきてからの
コレジャナイ空気といったらww
ちゅーなーさん
そうなんです。重要なことはあっさり決めるクセに日々の小さなことをいつまでも考え続けるというおかしなところがあるようです。
>比較的高い買い物の場合、私は購入したら
>これが一番いい!!!と思い込むことにしてます。
これは私もそうかも、というか、後であああっちにすればよかったなんて考えるのが嫌なので、決定した後は類似品を二度と見ないようにしています。臭いものにフタ的な。
冷やしたぬきに半ライス…はオーダーしませんが、そこに至るまでのあらゆる葛藤にはなんとなく共感してしまいます。人生の大きな決断よりも日々の小さな決断の方が圧倒的に回数が多いのだからいちいち迷っていたら時間がかかって仕方ないのですけどね、わかっちゃいるんですけどね。