一人の時間を楽しめる理由と一人で街を味わう理由。

公開日: : 生き方と考え方

moalr17

国内外をふらふらと徘徊し、自由気ままにあちこちで過ごす生活に喜びを感じる私。
元々孤独に強く単独行動が得意なほうではありましたが、移動の多い生活をするようになってからその傾向はさらに強くなりました。

今回の帰省でそんな話をしていると父が

「現役の頃は1人で外食なんて絶対にしなかった」

と呟きました。
父の意見を聞いて、ああそうか、そういうことか、となんとなく合点がいったのです。




一人での食事は味気なくつまらないのか

一人旅には一人の食事がつきものです。

一人での外食が苦手ならば旨そうな地元の名産物などを調達して宿で食べる、ということもできますが、せっかく出かけているのにお持ち帰りばかりでは少々もったいない気がするのも事実。一人での外食が苦手な人はこういう場面に遭遇すると

「ああやっぱり一人より誰かと一緒の旅のほうが楽しいなあ」

と痛感するのでしょう。確かに、一人より二人、二人より三人のほうが食卓は華やぎ、そこに会話という最高のエッセンスも加わって旅先での食事が思い出深いものになるのはいうまでもありません。

では、一人での食事は何を食べても味気なくつまらないものなのかと言えばそうでもなく。

関連 シェアハウスは居酒屋に似ている。

誰かと一緒にする食事のメインはカンバセーション。対して一人の食事のメインは目の前にある食事や酒であり、さらには自己とのカンバセーション。

あくまで個人的な考えですが「店で何かを食べる」という全く同じ行為であってもこの二つは全く別物に思えるのです。

「人目」の種類はひとつじゃない

さて、父は現在母の目を盗んで度々ひとりでこっそりと居酒屋などに通っている模様。別に一人では寂しくて食事できないとか恥ずかしくってオーダーできないなんてタイプではありません。それでも現役時代は

「一人で食事していて誰かに会ったら嫌だなあ、と思うと一人で店に入れなかった」

と言います。

これは現役時代は常に周りに人がいて一人で食事をする機会なんてなかった、という意味でもあり、長らく商売をしている、顔見知りや知り合いがあまりにも多すぎる地域で行動することの難しさでもあるのでしょう。

いつも誰かを連れている人が一人でいたら何と言われるかわかったものではない。妙な心配をされるかもしれない。一人ならこっちへ来て一緒に飲みましょう、と言われると断れない、余計な御世話を焼かれるかもしれない。

それは父が身を置いていた業界の性質でもあり、当時の時代感でもあり、はたまた単に父の自意識過剰っぷりを反映した考えでもあるのでしょうが、確かにその環境ではおいそれと好き勝手行動するのは憚られたんだろうなあと納得してしまいました。

私が自由に一人行動を満喫できているのは、住居を転々として同じ地域に長くは止まらないからこそのしがらみの少なさも関係しているのかもしれません。旅先ならば言わずもがな。

それでも街を楽しみたい

sannomiya-sta

いやいやいや、人目とか気にしていたら何にもできないし。

と、度々一人飲みと一人旅を擁護をしてきましたが、人目にも実は種類があって、単なる人の目が気になるのと、地元の知人や知り合い、取引先やお客様など面識のある人の目を気にするのでは意味が全く異なるのだな、と当たり前のことに気がついた次第です。

よくよく考えれば私だって、帰省した時に一人で出かけることはほとんどありません。
それは私が地元を出るまでは一人で飲みに行ったことなんてなかったから行くべき店がわからないから。初めて訪れる街でどこで食事をしようかとワクワクしながら探すのと、地元に戻ってはて、どこに行こうかと考えるのはまたちょっと違って、なんというかどれだけ長く離れても街が変化を遂げようとも地元は地元、ってことなんでしょうか。

確かに、地元のどこかの店で一人でいる時に偶然誰かに会ったら面白いなあと思う反面、どんな顔をすればいいのか、何を話せばいいのかてんでわからないもの。そう考えると父の言わんとすることもわかるし、一人で食事をするのが苦手な人の気持ちも理解できるような。

ああ、また頭の中で全然まとまってないままに書き進めてしまった。
ええと、あれだ。せっかくこんなでたらめな人生を選択したのだから、これからも行く先々で街を楽しみたいってことです。

今年はまたどこかに引っ越そうと思っているし、地元に戻らない限りはどの街とも期間限定のドライな大人のお付き合いになることは必至。それでも縁あってそこで暮らしたり滞在したりするのだから、一人でも、誰かと一緒でもしっかりとその街を満喫しようと考えるのであります。

21年前の今日、自分の世界から突然「街」がなくなったことでいかに自分が中途半端な都会っ子であり、街で過ごすのが大好きな人間だったのかを思い知らされたのだから。




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Comment

  1. ちゅーなー より:

    crispy様

    一人で飯食っても美味くないでしょ?
    一人で旅行して何が楽しい?

    ウンザリするほど、人から言われました。
    この年になると、さすがにイラっとこなくなりましたが笑。
    もちろん、誰かと一緒は楽しいですが、一人飯や一人旅も
    美味いし、楽しいし。
    大袈裟な話ですが、日本って単独行動を良しとしない
    圧がありますね…。昔ほどではないにせよ。

    …21年前のあの日あの時は浜松の会社寮に居ました。
    ドカーンと地面が揺れて、目が覚めました。
    4月の人事異動で関西に戻る人達が戻れなくなり、
    その影響で東京に戻る予定だった私も白紙になりました。
    結局予定通り戻れましたが、関西に戻れず泣いていた
    同僚、同期を思い出しました。
    色んな影響を受けて帰る場所がなくなるんだ、って。

    このところ連コメ失礼致しました。
    ふと、感じることがありまして。長くなりすいません。

    • crispy-life より:

      ちゅーなーさん

      いつもありがとうございます。

      確かに一人行動を好むのは日本でも少数派なのかもしれませんが、とある国の女性に

      「私の国では女性がお酒を飲むのははしたない、みっともないことだとされているから、crispyみたいに一人で自由に外食を楽しめる日本が羨ましい」

      と言われたことがあります。
      日本は女性一人客を糾弾したり排除するような文化は基本的にはないのでその点では私はすごく恵まれているのかな、と思ったりもしました。

      おっしゃるように、昔は日本でも今ほど気ままには振る舞えなかったんでしょうね。

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